昨日の新聞に、高浜原発再稼働の記事が小さく載っていました。テレビなどでは、ほとんど取り上げられていません。福島の原発事故以来、止まっていた日本の原発が次々と再稼働しています。しかも、老朽化している施設です。政府は新しい基準を作り、古くなってきた原発の更なる利用を進める方向です。世間でも、再稼働しても騒がれなくなったことが影響しているようです。

 中国は、処理水の海洋排出については、異常なほど目くじらを立てるのに、原発の再稼働には文句を言いません。中国も原発を動かしているからです。核兵器禁止条約も、核兵器を持っている国は、賛成に回りません。

 原発も核兵器も、「核」をコントロールできない人類には、頼るべきものではないと思います。再生可能なエネルギーの推進よりも原発の再稼働に、日本政府が舵を切っているのは、原発に関係する産業界への忖度なのでしょうか。核兵器を持っていない日本が、唯一の被爆国日本が、核兵器禁止条約に加わろうとしないのは、敗戦国が勝利国アメリカに対する忖度なのでしょか。ジャニーズ社長の性加害の事実についての「マスコミの沈黙」も、マスコミの忖度だったようです。

 心遣いや気遣いと忖度が、全く別のものであるということを自覚しないと、日本の将来は危ういものになるのではないかと思いますが、皆さんはどう思いますか。