今朝の我が家に届く新聞の一面は、「敗訴確定」でした。裁判であるのだから、判決にを下した根拠が重要であり、そのことが書かれているかと思いましたが、何も書かれていませんでした。もともと、普天間飛行場の辺野古移設に対する賛成・反対が争点なのですが、今回は、反対をする「手立て」としての裁判ですから、仕方ないかもしれません。

 しかし、裁判に関わる報道としては、これでいいのかと思いました。この裁判は、新聞によりますと、「工事予定海域で、軟弱地盤が見つかり、防衛省が沖縄県に設計変更を申請。玉城知事は、『調査不足などを理由に』設計変更の不承認の処分を出した。国交相は、この処分を取り消すと裁決して県に承認を求めて是正指示を出した。」という流れで、判決は、「是正指示を『適法』である」というものでした。

 私なりに判断すると、防衛省の設計変更を承認すべきか、承認しないかが争点であり、玉城知事は、「承認しない理由として『調査不足などを理由に』挙げている」ということだと思います。ならば、判決において、「調査不足」があったのかなかったのかが問われていることになります。そのことについて、「調査の実態の事実はどうであって、何をもって『調査不足』はなかったと判断して、この判決を出したか」が判決理由として大切になると思います。新聞には、「判決では、防衛省沖縄防衛局が申請した設計変更の内容の妥当性は判断せず」と書いてありました。

 新聞を何回も読みましたが、「設計変更の内容の妥当性は判断せず」が、良いのか悪いのかについては、新聞社の見解は書かれていません。裁判に関する報道として、これでいいのでしょうか。皆さんはどう思いますか。