さて、突然ですが、令和の時代にこれに反応する人は数少なくなってきたのではないだろうか?
また、こんなゴミ拾ってきて!
すぐに捨ててきなさいっ!
いや、せやかておかーちゃん!って鼻から牛乳スタイルで応対したくなるような、そ
んなやり取りが行われるのが目に見えているゴミアイテム。
むしろ、これを見て「あー、自作したのねぇ」なんて言う人は廃人なのかもしれない(誉め言葉)。
バルナックライカタイプのフィルムカメラにフィルムを装填する際に、そのまま突っ込むと引っ掛かってしまい、うまくフィルムをinすることができないので、フィルムを切らなければいけないという儀式を行う必要がある。
通常は、こんな面倒な事してられねぇよ!とか思う場面だが、
廃人になると、この儀式が楽しみで仕方がなくなるという中毒性のある行為でもある。
この儀式に悦びを覚えてしまった人は、恐らくは手遅れになっており、もう「あちら側」には還ってこれないくらい深刻な病でもある。
で、このゴミ
こんな感じでフィルムにセットして、ささくれができないように綺麗にカットする。
こんな感じで使うんだけど、このカッターガイドを購入しようとすると、
ライツ製品で中古で大体2万円くらい
他社製品で約6千円くらい
と、なかなかのお値段がかかってしまい、かといってこのガイドがないと、この儀式を成功させるには難易度が高すぎる。
それならばフィルムの切れ端で作ってしまえ!という事で、一見するとゴミのようなアイテムを10年くらい使っている。
超絶にわかりにくいが、フィルムの上下の穴にフィルム巻き上げの出っ張りを器用にひっかけて、これにてようやく撮影ができるようになるのだが、ずっとLeica M3を使っており、1年以上ぶりにバルナックライカタイプのカメラを使ったから、この儀式が懐かしく思えてしまい、ついアップしてしまった。
フィルムも高騰して気軽に買えるような金額ではなくなってきたけど、安売りしている時に買い溜めるという賞味期限切れ上等スタイルで遊んでいる。
デジタルカメラも手軽でいいけど、敢えて手間とお金と時間をかけて撮影するスタイル(俗にいう変態。最高の誉め言葉だ)も嫌いではない。