母が亡くなって今週末で3週間です。
お参りの来客も今日くらいが最後かなぁ。
母のお葬式は無宗教の家族葬で行いました。
父と母の希望で2人のうちどちら
が先に亡くなっても 無宗教の家族葬でやってほしいとの事でした。
2人の希望と言う事ですが これは父の強い希望だと思います。
母はそれで良かったのか今となっては確認もできません。
生前は確かに母もそれで良いとは
言っていましたが父に合わせていたのかも…
などと思っています。
亡くなった当日の早朝、母がやっと自宅に帰って来ました。
葬儀会社の担当さんも2人来てくれて お葬式は無宗教で小さくやりたい旨を話しました。
その間にも市内に住む母の弟夫婦
やいとこ達が駆けつけてくれました。
幼い時から母ととても親しかったいとこ姉妹は泣きながら冷たい母の頬を両手で包んで
「カコちゃん!カコちゃん! 頑張ったねぇ、頑張った。。。」 と、
言ってくれました。
私達以外にもこんなふうに悲しんでくれる人達がいる事が 悲しくても嬉しかったです。
悲しみに浸っている間も無く葬儀会社の担当さんが 分厚いカタログを開いて私達家族に見せながら説明を始めました。
私は母が元気なうちから
「ばあちゃんのお葬式はどんな風ににしたい?」
なんて訊いていたんですよね。。
(^_^;)
明るい感じのお別れ会。
BGMは大好きなハワイアンミュージックで。
花いっぱいに飾り付け。
などと半分冗談で話していました。
会場は一周忌法要を行う小さな会場に決めて無宗教なので祭壇はちょっと洋風にしてもらいました。
小さな無宗教のお葬式でも絶対に
質素にはしたくありませんでした。
とにかく花いっぱいにして明るい
感じの 色合いでと言うことを要望しました。
棺はピンクの花模様の刺繍の布張りでお棺の中もピンクの布張りにピンクのヒラヒラレースが施された洋風でアイドルっぽい感じです。
最高級とまではいかなくても
それなりのものにしました。
とにかく何でもランクがあって何でもお金です。
わかっていながらもこれには少々うんざりしてしまいました。
無宗教でもお通夜もある2日間タイプにしてコロナ禍中なので会食は無しの仕出しの料理をそれぞれ持ち帰ってもらう事にしました。
お坊さんのお経も法話も無いので
集まってくれた方々にどう時間を過ごしてもらうか
生前から母が心配していた事でしたが、これは親しい人達だけが集まったので母が大好きなハワイアンミュージックが流れる中、和やかな雰囲気で母を偲ぶお喋りの時間となって良かった気がします。
あまり長くならないように
担当さんがそれとなくこのご時世なのでそろそろお開きにしたいと思うと言う事を言ってくれたのでとても助かりました。
お通夜の夜は父、息子夫婦、私達夫婦、叔父が会場に泊まったのですが至れり尽くせりの快適な宿泊施設で疲れた体を少し休める事が出来ました。
お風呂が素晴らしくアメニティなどもばっちり揃っていて今どきの葬儀会場ってホテルみたいだなと感心しました。
遺影は昨年息子の結婚披露宴の時の物から親しい親戚とみんなで選びました。
大変な思いで試着して購入した
お気に入りのブルーグレーのレースの洋服を着て美容室で綺麗にセットしてもらったヘアスタイルでとてもお澄ましした明るい表情の
写真です。
納棺師の方々に綺麗にシャワーと
シャンプーしてもらい
遺影と同じ洋服、つまりは昨年の息子の披露宴に着た洋服一揃えを着せてもらい、お化粧は私と息子のお嫁さんと2人でしてあげました。
花いっぱいに飾られた祭壇の前に
置かれたピンクの棺に眠る母は
アイドルみたいでした。。
母が高校生から仲良しのお友達も来てくれて
そのおばさんが母の顔を見て
「カズちゃん、綺麗✨✨!
しわ一本もない〜!
こんなに(お棺の中の)綺麗な顔の人は初めて見た〜
どうしたのカズちゃん。
シワないんだものー」
と、何度も言ってくれたのが
嬉しくもあり
おかしくもありでした。
母は決して美人ではありません。
納棺師の方が綺麗に仕上げてくれたのでしょうね。
花の指定はしなかったのに母が大好きな胡蝶蘭の花が使われていたのがとても嬉しかったです。
翌日の出棺もお経の代わりにハワイアンミュージックのBGMが流れる中集まってくれた親戚達と
棺の中で花に埋もれる母を見送りました。
父から
お葬式は娘の私がしてあげたいようにして構わないから
と、言われていたので
全て私が思うようにやりました。
ただ戒名もない母があちらの世界で肩身の狭い思いをしていないかが少し心配です。