(神のご意志の霊性の解説⑥)

 

 

≪すべての創造物は神からの「あなたを愛しています」です≫

 

 

草木の1本1本、露の雫の1滴1滴が、神から私たちへの「あなたを愛しています!」です

 

星の瞬きも、創造主から被造物への「あなたを愛しています!」です

 

鳥が鳴き、蝶が飛び交い、朝陽が昇り、魚が跳ね、木の葉が風にそよぎ、空の雲の形が変わる度に、永遠である御方は「わたしはあなたを愛してます!」と言っておられるのです

 

このように、一瞬一瞬に(神からの)「愛しています」の言葉が溢れ出します

 

至る所から、思わず目も耳も塞さぎたくなってしまいそうになるほどの(神からの)「わたしはあなたを愛してます!」の叫び声が聴こえてきます

 

しかし(それに対して)、神は愛の乞食となって、ほんのわずかな(人間からの)「ありがとうございます」という返礼を懇願しなければならないのでしょうか?

 

 

 

≪地上の3つの浄化≫

 

 

最初の浄化が行なわれたのは、大洪水によってでした

 

人間は盲目となり、故意に創造主を愛することを拒絶しました

 

そのため神は愛によって新しいものがもたらされ、健全に成長していけるように、世界から「有害な生物」を一掃されることにされました

 

そしてノアとその7人の家族が多くの人々の中から選ばれ、神の手によって人類の再生が始まったのです

 

 

 

≪血の洪水による浄化≫

 

 

第2の時代は神であるイエスの尊い御血の大量流出という、もう1つの浄化によって幕を閉じました

 

この御血の大洪水によって、邪悪で堕落した世界は第3の新しい時代を迎えました

 

この時代の魂のうちのある者たちは聖人となり、2000年前に救い主が人間として生きておられた時に植えられた教会という大きな木に、香り高くあざやかな花を咲かせるほど美しくなりました

 

 

 

≪火による浄化≫

 

 

第3の時代はもうすぐ終わりを迎えようとしています

 

信じられないことですが、三位一体の神から多くの愛と恩寵が人間に与えられたにも関わらず、多くの人間の心は善を拒み、頑なになっています

 

愛は冷たくなっています

 

そして未来には、世界的規模の浄化が待ち受けています

 

神ではないすべてのものを焼き払う火です

 

そして、最も輝かしい新時代が到来するのです

 

実際、この神聖なる新時代の種はすでに蒔かれており、私たちの間で芽を出し始めています

 

この新しい時代は、イエスが死と復活の後に地上の居られた時期に相当します

 

 


≪教会の刷新≫
 

 

この新しい時代において、刷新され、栄光に輝き、完全に普遍化され、復活した教会が、創造主の最初の理想を実現するのです

 

そして神は人間から最大の栄光を受けられるでしょう

 

神の意志と人間の意志の間にあった激しい闘争はなくなるでしょう

 

神のご意志が天で行われるように地でも行われるこの最後の期間は、最初の3つの期間よりも短く、「半時間」と呼ぶことになるでしょう

 

聖書の言葉を借りるなら、これらの期間は「一時、一時、そして半時間」という言葉に要約できるかも知れません

 

そして創造は御父、贖いは御子、そして聖化は聖霊として認識されるでしょう

 

 

 

≪聖化ー創造の目的≫

 

 

聖化の働きとは、人間の魂の中に単なる人間的な聖性を生み出すことではなく、また、人が恩寵によって多少なりとも神に喜ばれる善い行ないをする力を得るということでもない、ということを理解しておいてください

 

そうではありません!

 

そうではなく、聖化の働きとは創造の目的を実現することです

 

それによって人は神の聖性、すなわちエデンの園でアダムとエバが最初に持っていたような、真に神の生命の充満を授かることになるのです

 

すべてを見通され、限りない寛大さと寛容さを持たれる善なる神は、ご自身の聖なるご意志を再び人間に贈ってくださるのです

 

神はそのために、ほとんどの場合、小さくて誰にも知られていない魂を選ばれるでしょう

 

ナザレのうら若い聖母のように、世に知られてい居ない隠れた魂は、驚異の前兆として、限界を知らない神のご意志によって行われるすべての行為によって、創造主と天国のすべての(民を)魅了するでしょう

 

この神の第3のフィアットについて語られている驚異は膨大な量に上るので、このことを延々と語り続けることができます

 

しかしそれよりも、この神のご意志の王国に入るように、という招きによって、この文を締めくくろうではありませんか

 

この(神のご意志の)王国の知識は、36巻から成る「天国の書」によって得ることができます

 

この書物は、神の摂理において、天国におけるように地上においても神のご意志に生きるための「方法」をハッキリと示しています

 

そうです、神に感謝!

 

 

 

 



 

 

 

 

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