歯周病で「噛めない」状態に
栄養不良や免疫力低下、認知症リスク増も
歯周病になると、2つの方向で健康に影響を与えると考えられる。
1つは、実際に歯がぐらついたり、歯を損失したりすることで、噛み合わせが悪くなり、口からの栄養が取りにくくなって引き起こされる健康障害だ。
![佐藤由紀子医師](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/d/9/320m/img_d9c3fd897e885613196349da005076a127325.jpg)
ナグモ歯科赤坂クリニック副院長 日本大学歯学部卒。日本アンチエイジング歯科学会理事、日本歯科審美学会代議員、日本咬合学会理事。更年期と加齢のヘルスケア学会認定のメノポーズカウンセラー。ナグモ歯科ではデンタルカウンセリングを担当し、実弟の南雲吉則のナグモクリニックでは、アンチエイジングドック歯科を担当。テレビ、雑誌などのメディア出演多数。著書に『「口もと」をキレイにすれば120%美人に見える』(大和書房)がある。
「しっかりと噛めないことで硬いものを避け、柔らかいものばかりを食べるようになり、噛む機能が低下します。また、柔らかいものばかりを食べるということは、肉や野菜など噛みにくいものが食べにくくなっていますので、栄養不良となり、タンパク質や繊維質が不足しがちになります。
タンパク質は筋肉を作る栄養素ですので、筋力が低下し、サルコペニアやロコモティブシンドロームというように、運動機能の低下へと向かっていきます。心身の機能低下や社会活動の低下も引き起こしていきます。
噛まないと唾液の量も少なくなります。消化吸収機能が低下し、胃に負担を与えますが、更に繊維質の不足で便秘になったり、腸内環境が悪化すると免疫力の低下にもつながったりします。
また、噛み合わせが不調和になってくると、下あごがズレて、顔の歪みや体の歪みとなり、頭痛や肩こりなどの全身症状が出ることがあります。
噛まない、噛めないことは、顎から脳への刺激が減ると共に、脳への血流の低下となります。すると、自律神経系の疾患や、うつ、認知症のリスクにもつながります」
歯周病は、「噛めない」ことから負の連鎖を生んでいく。
心臓疾患、誤嚥性肺炎、糖尿病…
重篤な疾患の原因は歯周病菌にあり!?
もう1つは、歯周病菌が別の疾患を引き起こすリスクだ。
近年、歯周病と、心臓疾患、脳血管疾患、誤嚥性肺炎、糖尿病、骨粗鬆症、肥満などとの関係が指摘されている。心臓疾患、脳血管疾患、誤嚥性肺炎は、今の日本の死亡原因の上位に入るものだし、糖尿病や骨粗鬆症、肥満も数千万人単位と患者数が多い疾患だ。
益弘🅝🅕🅣均®︎|WAKEARIパリピ歯科医師(Hitoshi Masuhiro) |戸上軍団@hitosimasuhiro
「人間として一番尊いものは徳である」と言ったのは松下幸之助!技術は教えることができるし、習うこともできるが、徳は教えることも習うこともできない。自分で悟るしかない。徳を積む事で、人は豊かさを得られ、自己中心的な強欲もなく、騙す必要もなく人の為にもなる事も素直に出来るようになる▶︎
2022年07月15日 05:57