こんにちは!
ヨシ子です
前回に引き続き、ブログの読者様からお寄せいただいた…
「髪の長さがそろっていなくても髪を寄付できますか?」
というヘアドネーションのギモン。
私自身も、毛先の長さが揃っていないうえに、昔に比べて髪の毛が細く、少なくなり、ドネーション後の自分の毛束が思ったよりも少なく感じたのを覚えています
「襟足の髪はとても長いけど、耳の周りの髪の長さが思ったより短い…」
「切り口は、しっかり髪の量があるけど、毛先が少ない…」
こうした、髪の量や長さのバラつき。
とっても気になるところですが、実は「髪の量が少なくても、髪の長さの差がある毛束でも、まったく問題ない」ので、ご安心ください
と、いうのも…
髪の毛1本1本には、それぞれに成長サイクルがあり、髪が伸びるスピードも抜け落ちるタイミングも、バラつきがあるのだそうです。
さらに、ヘアスタイルとして、毛先の量を調整するカットも一般的。私自身、毛先が広がるので、いつも美容師さんに毛先を軽くしてもらっています
となると、どうしても、短いところと長いところができてしまう毛束。
では、長さのバラつきがある毛束はどうやって処理されるのか?
…ここからは、実際の毛束の仕分け工程をご紹介します
まず…事務局に届いた毛髪は、お一人分の毛束ごとに切り口から毛先までの長さを計ります。
髪質と、「S・M・L・LL」の長さに選別した毛束。この時はまだ、毛束の中に短い髪の毛も含まれている状態。
そして、梱包された毛束は、工場に輸送されて、髪質や髪色を整えるトリートメント処理が施されます。
さらに、熟練職人さんたちの手によって、気が遠くなるような工程を経て、より一層細かく長さごとに選別され…
「まるで同じ人の髪」のようにトリートメント処理された毛束が、長さが書かれたタグとセットになって事務局に帰ってきます
よく見ると、寄付された時より毛量がパワーアップした毛束
実は、長さごとに細かく選別を繰り返していく中で、お一人分の毛束は長さごとに分散しますが、今度は足りない量をドナーさまの髪がお互いに補い合うように集まって、1束になっているそうです
こうした理由から、約30人分以上の毛束が役立てられて、1体のウィッグを製作することができます。
「長い髪をバッサリ切る時の選択肢」として、こうした活動に少しでも関心を持っていただけると嬉しいです
今回、ヘアドネーションの疑問を寄せてくださった読者さま、ありがとうございました