RTTYの受信では、馴れないとダイアル操作が面倒だが、MMTTYのXYスコープを使うと視覚的操作が可能で便利だ。
 
表示設定-XY
 
XYスコープを表示するには、メインメニューの「表示」から「XYScorpe」をクリックする。
 
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FFTスコープの表示画面
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FFT+XYスコープの表示画面
上画像のようにFFTスコープの右側にXYスコープが表示される。
 
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低くずれている場合の表示
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高くずれている場合の表示
XYスコープは、チューニングが低い周波数にずれていると右回転で傾き、高い周波数にずれていると左回転方向に傾く。
 
XYチューニング
チューニングがとれると、ほぼ十文字になる。
 
昔のラジオテレタイプのターミナル・ユニットにも、オシロスコープが内蔵されていた。
 
同じようにリサージュ図形が表示されてチューニングを取っていた。
 

 
Demodulator
この際「Demodulator(IIR)」フレームについて、ふれておこう。RTTYは低い音と高い音を切替えて信号を送っているが、一般的に低い音は「Mark」、高い音は「Space」という。
 
ハムが使っている標準的な設定で、「Mark」「Shift」「BW」「AV」のデコード値は左画像の通り。
 
AFC」ボタン(Automatic Frequency Control)をON(押し込む)にすると、同調周波数を自動的に合わせてくれるが、デコード値が変化するので、とりあえずOFFにしておいたほうが無難。
 
NET」ボタンは、AFSK(サウンドで変調)で受信時のトーンに自動調整してくれる。FSK(キーイング)では効果なし。
 
ATC」ボタン(Automatic Threshold Corrector)は、FM検波のスレショルドレベルを自動調整することで、スプラッターやQSBの多いQSOでは安定受信に効果があり。
 
BPF」ボタンは、デモジュレーターの前に入れるバンドパスフィルタで、当局のようにノイズの多い地域では効果あり。
 
Not.」ボタンは、RTTYのマーク信号とスペース信号の間に入れるノッチフィルタで、コンテストなど混信の多い時に使う。
 
SQ」ボタンは、受信レベルバーイメージ 8にあわせて受信スケルチを使う。スケルチレベルは、カーソル(しきい値)をマウスで調整する。
 
HAM」ボタンを押すと、デコード値がハムの初期値に戻る。AFCで変化したときに便利。
 
Rev.」ボタンは、RTTYのマークとスペースの信号が逆転している場合に使う。
 
Type」ボタンは、デモジュレータの方式をIIR、FIR、PLLの中から選択する。通常はIIRのまま。
 

 
Mark-Shift
RTTYの信号はマーク信号とスペース信号の組み合わせで、文字コードを送っている。
 
左画像は通常のRTTYでマーク信号からシフト周波数分高い周波数にスペース信号が使われる。
 

 
基本的な操作は、出来るようになったので、次回はTurbo-Hamlogとの連動を考える。
 
 
 
 
 
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