今回は、50年近く前、ともに青春を謳歌していた時代から、ファイトマンクラブという地域クラブに所属していたこともあって、長い付き合いのJH1AQG酒井さんのシャックに伺いました。若い頃から自作派で、開局時は6L6-GTシングルの自作AM送信機で出ていました。
 
仲間のみんなは、コールサイン「AQG」から「永久爺さん」と言っていますが、ご本人は「A級爺さん」だとか・・・。JH1AQG酒井さんのシャックは、大田区内でも高台の久が原の閑静な住宅街にあって、お宅は土盛りしてあるために更に2メートル近く高い敷地にタワーが上がっています。
 
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現在のアンテナは、クリエイトの218J(7MHzDP、21/28MHz4エレ八木)、ミニマルチHB-14-18DX(14/18MHz2エレHB9CV)、KSVのDX(430MHzの28エレ2列2段)、ダイヤモンドのX-50(144/430MHzGP)を、20メーターのタワーに載せています。
 
仕事の転勤やお子さんの誕生、ラジコン趣味などで、一時QRTしていて、東京にもっどった1995年ごろから無銭を再開したそうです。430MHzSSBで2008年までにWAJA、JCC720、JCG424をCFMしてから、方向転換してHFのDX指向になったようです。
 
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それまで、取り分けDXに興味があった訳ではないので、CFM130エンティティー程度だったようです。昔は??カントリーと言っていたと思うが、正確を規す意味からか? 「エンティティー」と言うらしい。
 
本腰を入れなくても130は、大したものです。今年の目標は270エンティティーCFMだそうですが、現時点でCFM258エンティティーとか・・・。しかもSSBだけで、1アマなのに、CWはやってないんです。
 
このぐらいになると、ニューエンティティーを見つけるのも段々大変になるようで、毎日コンディションを気にしてワッチをしているそうです。
 
シャックは2階の角部屋で、一角に棚を作ってリグとラジコン・ヘリコプターが置いてありました。流石に高台の20メートルタワーにビームアンテナだけあって、各バンドともに良く聞こえました。
 
ノイズレベルは、当局とはまるで別世界でした。
立地やアンテナの性能も違うが、特にアンテナのチューニングなどは徹底しているようで、振り返って、自分の甘さを思い知らされました。
 
21MHzでフランスの局がパイルになっているのを、事もなくQSOしていました。当局にしてみればヨーロッパとできれば感激ですが、AQGさんはその局と何度もQSOしているようで、日本流に言えば「お声掛け」といった内容でした。
 
コツコツと(?)アルバイトをして貯めたお金で、最近アイコムのフラグシップ機、IC-7700を入手したようです。衝動買いとのことですが、第一印象は「年寄りには重い」と言うことでした。
現在は、このIC-7700とヤエスのFT-847、懐かしいトリオのTS-520D、TS-830Dも健在です。この他、移動用にIC-7000などを使っているとのことでした。
 
最近はJA1KVF二神さんのようにリグから自作する人は少なくなったが、酒井さんも周辺機器、電源、アンテナなどは、相変わらず自作の腕を奮っているようです。
 
DXCC、UHFのSSBを楽しむ一方で、半田ごてを握ることも忘れず、これだけでも十分マルチな遊び方だが、JH1AQG酒井さんは、愛車のボルボ・ステーションワゴンにHFからV/UHFまでのアンテナとリグを満載して、移動運用まで楽しんでいます。
 
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写真は、青森県弘前市 岩木山8合目駐車場で430MHzQRV中の酒井さんです。移動運用に使うアンテナは自作が多く、普段はガレージに山積みになっています。7/18MHzのインバーテッドVなども運用では使っているようです。
中でも目を引いたのが、写真右の手作りアンテナは、6エレのヘンテナです。しかも1ループ1波長だそうです。このヘンテナにつては、別の機会に詳しく伺うことにします。
 
アマチュ無銭にも色々な楽しみ方がると思うが、「A級爺さん」はDX、V/UHF、自作、移動運用と、まさに八面六臂のオールマイティーなアクティブ無線局です。
 
先日伺ったDXCCオーナーロールのJH1SJN高木さんもそうですが、今回のJH1AQG酒井さんも、長い時間をかけて、エンティティーを積み上げてきたことだろうと思います。しかもその時間の中には、アンテナやリグ、JA1UTB中西さんのようなシステムを総合的に考えることもあり、様々な試行錯誤を繰り返すことで、記録が作られるのだと、改めて考えさせられました。
 
それにしても、Ⅰアマの人が多いな・・・。
 
 
2013年11月にJH1AQG酒井さんは、ステップIR3Eを上げました。これにより20m~6mバンドは、1本のアンテナにまとめてスッキリしたので、拝見してきました。
 
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SteppIR-3E(14/18/21/24/26/50MHz)の上にクリエートの218Jのラジエタ(7MHz-ダイポール)、KSV(フローティング八木)のDX(430MHzの28エレ2列2段)、ダイヤモンドのX-50(144/430MHzGP)となりました。
トライバンド八木と2バンドHB9CVがSteppIRに変わってスッキリしましたね。
 
 
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