少し前に「驚異のロングワイヤを拝見」と言う記事を書いたが、そのロングワイヤの製作者のOMさんが設計した、面白いアンテナを最近見せていただいた。
 
ロングワイヤの時に書いたが、そのOMさんは独自のアンテナ理論で様々なアンテナを世に送りしているが、アイボール・ミーティングで胸のポケットからオモムロに20cm位の棒を取り出した。
 
見ていると、瞬く間に3エレメントのループアンテナになり、ハンディー機に取り付けのです。
 

 
ところで東日本大震災で震災発生からしばらく通信が大混乱した中て、アマチュア無線が活躍したことは有名だ。他の商用無線や業務無線は定められた電波形式と周波数で運用しているため、柔軟性に欠ける。
 
一方、アマチュア無線は多様な電波形式と多様な周波数帯を使い、アマチュア同士であれば相手も限定されていないため、災害時の緊急通信手段として、極めて有効であることが証明される結果となった。
 
更にアマチュア局の中には移動運用を得意とする局も多く、移動局は限られたアンテナや機器などを駆使して、電波伝搬を考えている。普段から通信確保の訓練をしているともいえます。
 

 
OMさんの眼目もそこにあり、ペンシルサイズのアンテナと小型ハンディー機であれば、何時でも身に着けていることができる。しかもループアンテナになるので、付属品のホイップとは比較にならないほど飛んでくれます。
 
V/UHFのアンテナを再考しなければと考えて始めた時期だったので、当局も1本欲しくなったが、そのOMさんは「教えてやるから自分で作れ」と返ってくることが解っていたので、その場は指をくわえて傍観していました。
 
毎年、ハムフェアで手作りアンテナの普及でブースを出しているので、ご存知方も多いと思います。中には、このOMさんから伝授された技術をチャッカリ利用して、ヤフー・オークションなどで販売している人もいるようだ。ケシカラン!
 
数日前に、そのOMさんとQSOしていると、「今年のハムフェア用に準備したパーツが出来上がってきた」とのこと。ご近所のヨシミもあり、お願いすると快くわけてくださいました。早速、その週末に近所の多摩川河川敷から、OMさん共々QRVとなりました。
 
当局は、IC-3N(ポンコツ)に3エレループを付けて、OMさんのアドバイス通り、付近のの高いビルにビームを向けて数局とQSOしました。OMさんはFT-817をバッテリーで駆動して、移動地の六郷土手から伊豆や箱根のレピータにアクセスしていました。
 
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写真でご覧の通り、3月末にもかかわらず小雨混じりの天気で、歯がかみ合わないほど寒くて震えていました。折角、応援に来ていただいたOMさん達を尻目に、早々に引きあげてしまいました。ゴメンナサイ・・・。
 
写真の撮影はSSTV愛好のOMさんで、プロカメラマンの方です。当局の安物デジカメで撮って頂きましたが、映画の一場面のように見事に映っていますね。
 

 
この3エレループのフロント・ゲインは5エレ八木相当だと言うことであったが、ポンコツ・ハンディー機のQRP運用ながら、良く飛んでくれました。
 
東京近郊の局は、OMさんが頻繁に移動でQRVしていますので、聞こえたり、QSOされた方もいるのではないでしょうか?
 
重さ120gと大変軽量なので、後日「これを固定で使いたい」とOMさんに相談すると「7エレか9エレの作り方を教えてやるから」と言われてしまった。ヤッパリ、答えは同じだった。
 
 
 
 
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