私は、幼い頃から極度の人見知りだ。
人と目が合うと、顔や手が震える。
そんな悩みをかかえているとき、一冊の本と出会った。
その本には、「視線が怖い人は、自分からその相手に視線を向けよう。」と書かれていた。
自分から先に視線を向けることで、その相手の視線にさらされることはないので、不安にはならないということらしい。
さっそく実践したが、逆効果だった。
そもそも、人と目を合わせるのが怖いので、それでは何の解決にもならない。
人見知りは、観察力が普通の人より優れていて、瞬時に周りの状況を把握できる。
それが仇となり、周りの視線を常に意識してしまう。
そこで、その本とは逆のことを実践した。
つまり、周りに一切視線を向けなくしたのである。
周りの人を人と認識せず、景色の一部と認識するようにしたのである。
その結果、顔と手の震えがなくなった。
原因は、意識のしすぎ(自意識過剰)だったのである。
まずは、周りへの過剰な意識をなくす癖をつけ、そこから目線を合わせる練習をすることが一番の治療法だったのである。
その後、少しずつだが相手の目を見て話ができるようになった。
この方法が他の人に効くかどうかは、わからない。
しかし、このような分析を行い、実践し、何らかしらの結果が出る。
そして、その結果を分析し、それをもとに導き出した答えを実践する。
勉強でも悩みでも、何でも初めはそこからではないだろうか。
病気や欠点を嘆く時間があったら、その時間でどうしたら改善するか考え、実践しよう。