INTERVIEW691 瀧本美織(テレビドガッチ) | ぐぴ★

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【震災からの復興を描いた『フラガールと犬のチョコ』の主演が決まって】

本作で、「スパリゾートハワイアンズ」のダンシングチームの現チームリーダー、モアナ梨江さんがモデルの主人公・沙衣を演じた瀧本さん。実際に梨江さんとも対面し、震災時の心境などを伺い、役作りや表現に役立てたという瀧本さんに、その時のことを振り返っていただきました。


――最初この役を受ける際に、不安がとても大きかったとコメントされていますが、実際撮影をしていく中で役との向き合い方はどのように変わっていきましたか?

撮影が始まる前に、実際に私が演じる沙衣のモデルになった梨江さんとお話をさせていただき、「私達が伝えていかなければならないし、風化させてはいけないことだから、ぜひ自信を持って演じてください」と言っていただけて、その言葉にすごく背中を押されました。なので、撮影も本当にキャスト陣が結束して、一つの作品に向かっていけました。


――震災前と後でダンサーとしても舞台に立つ意識が違うと思います。そのあたりの心情なども梨江さんとお話をされましたか?

震災があってからは踊ることですべてを忘れられたと。その気持ちが分かるような気がしました。フラは初めて経験したのですが、踊っていると癒されます。自然と笑顔になるダンスなので、お客さんにも伝わるというのが多分大きいのだと思います。


――震災のことをテーマに掲げた作品ではありますが、実際に起こった福島でのエピソードを演じてみて、見え方の変化や新たな発見というのはありましたか?

実際に被災された方々が生活されている宿も訪ねる機会がありました。今も頑張って生活している方々がいるんだというのを目の当たりにして、複雑な気持ちにもなったりもしましたが、東北の人々だったから乗り越えられているんじゃないかと。我慢強く、辛抱強いですよね。家に帰れないのはすごくつらいことですが、逆境にも負けない皆さんの芯の強さがきっとあるのだろうと思いました。


【復興に奮闘した沙衣という役柄を演じて】

主人公の沙衣は幼いころから夢見た念願のスパリゾートハワイアンズ・ダンシングチームのフラガールになって数年後に、東日本大震災が起こり、施設は休業、心の支えだった実家の愛犬チョコとも離れ離れに。震災後は過酷なキャラバンを経験しながら、再び舞台に立てるまで踊り続けることを目指します。このキャラクターを演じる上で意識したところなどを、瀧本さんに伺いました。


――沙衣は、震災の前後でステージに立つ時の気持ちが変わると思いますが、沙衣の心境と俳優としての瀧本さんで共通点はありました?

私自身もお芝居に対してすごく葛藤している時期だったので、すべてがうまくいくわけではなく、葛藤しながら生きているというところは役と共通していると感じました。


――特にご自身で、意識した表情はありますか?

自分が笑顔でいることでお客さんも笑顔になってくれるという、“笑顔の連鎖”をステージでは見せないといけないので、踊る時は笑顔を心がけました。どんなつらいことがあっても笑顔でいなければいけないというのは、実際はすごく難しい時もあったと思うのですが、フラの音楽やステージがあるということは心の支えとしても大きかったんだと思います。


――俳優というお仕事も、同じように切り替えが必要だと思いますが、瀧本さんご自身に切り替えモードというのはあったりしますか?

たくさんあると思います。状況やその時の気持ちもありますが、一番は観ている人のことを考えますね。そうすると自然に頑張ろうと思えます。


――今回はワンちゃんとの共演も。劇中のエピソードで離れ離れになったりしますが、どのように感じましたか?

私は、動物が大好き。飼い主さんにすごく忠実なワンちゃんで、仲良く撮影できました。離れ離れになるシーンを自分に置き換えてみると、本当につらいことですよね。近くにいても一緒に行けないし、連れていけない。動物も家族の一員なので、これが本当にあった事実かと思うと心が痛みます。


【ダンスにも挑戦! ステージに立った心境は?】

昨年、出演した舞台でタンゴを踊るなど、ダンサーとしてステージに上がった経験を持つ瀧本さん。本作では癒しのパワーにあふれるフラダンスに挑戦。短期間でさまざまな曲をマスターし、本番に挑んだ彼女に、フラダンスの魅力を語っていただきました。


――役とはいえ、ダンサーとして舞台に立つ心境はいかがですか?

もともと踊ることは好きです。昨年も初舞台でタンゴにも初挑戦しましたし、最近踊る役が続いていて。体を動かすのは好きなので、すごく楽しんで演じられました。


――フラダンスの練習は大変でしたか?

かなりたくさんの曲数を短い期間でマスターしなければならなかったので、みんな振りを覚えるのに必死。自分のものにしてからステージで踊らないといけないので大変でしたけれども、“フラ”というものに助けられました。


――今回フラダンスを学んでの感想は?

フラはもちろんですが、お花を持って踊ったり、楽器みたいなものを持って踊ったり、タヒチアンなどいろいろやりました。今回はまだ誰も踊ったことがない振付のソロダンスもあって。先生が、まだ誰も踊っていないオリジナルの振りをつけてくださったことはすごく嬉しかったです。


――ソロに対してのプレッシャーはありましたか?

ドキドキしていましたが、楽しみで、実際すごく楽しかったです。やはり踊っている時は生き生きしているんだなと感じましたし、踊ることがすごく好きだと実感しました。


――衣装も素敵ですね!

いろんな衣装がありますが、どれも華やかです。ソロの時にすごく大きい被りものを頭に付けているんですけれど、あれが結構重くて……。それを想定して練習をやっていましたし、やるしかないので頑張りました(笑)。でも、やっているうちに慣れていくものですね。どんな風に映っているのか楽しみですし、ラストのみんなで踊るシーンはぜひご覧いただきたいです。


【共演した波瑠さんや菊池桃子さんの印象は?】

本作のキャストもバラエティー豊か。沙衣の同期のフラガール・竹沢かすみ役を波瑠さん、沙衣がフラガールを目指すきっかけとなった伝説のフラガールで、沙衣たちにダンスを教える吉本美那子役を菊池桃子さんが演じています。そんな共演者たちとの現場エピソードを瀧本さんに教えていただきました。


――波瑠さんとの共演はいかがでしたか?
波瑠さんとは同い年で、ダンスの振り付けのリハーサルなども一緒だったので、すごく心強かったです。


――撮影合間などは現場でどんな話をされましたか?

仲良く話していました。(フラチームの)女の子たちのパワーはすごかったですね。「この7人だったから良かったね」と後で言っているくらい、本当に結束力が強いチームでした。


――振り付けの先生役には菊池桃子さん。先輩でもあり、役ではキリっとした印象ですが、現場ではいかがでしたか?

普段は本当に優しい方で、厳しくキリッとした先生という役どころにとても気を遣われていたと思います。菊池さんが怒っているところって、想像できないですよね。厳しい先生役でしたが、現場ではいつも笑顔で接してくださって、本当に助けられました。


――今回の舞台、「スパリゾートハワイアンズ」に行かれたことはありましたか?

プライベートで行ったことがなく、今回の撮影で初めて訪れました。すごく広くて驚きましたし、不思議な空間ですね。友達同士でも家族でも楽しめるところだと思います。本格的な撮影が始まる前に、レッスンで訪ねた時は、余裕があったので施設を見学させていただいたり、温泉に入ったりしたのですが、撮影が始まると難しく、お芝居に没頭していました。


【作品に込められたメッセージと見どころ】

震災後、突然、平穏な暮らしを奪われ、過酷な状況に陥ったフラガールたちが復興のため、幸せな日々を取り戻すため、笑顔で踊り続けます。そんな姿を描いたドラマスペシャル『フラガールと犬のチョコ』。この作品に込められたメッセージと見どころを、瀧本さんにお話しいただきました。


――3.11と言えば、それぞれの人たちがそれぞれエピソードを持っていると思いますが、瀧本さん自身はどんなエピソードが?

朝ドラ(「てっぱん」)がちょうど終わって、撮影は終了していたのですが、ヒロインとしてのイベントがあったので滋賀県にいました。なので、地震のことは映像を通じて知り、本当に衝撃を受けました。


――当時を思い出させるような部分もあり、日本中に忘れてはいけないというメッセージも込められている作品だと思いますが、どのように受けとめてもらいたいですか?

実際に被災された方々が観てどう感じるのか、最初はすごく不安に思ったのですけれど、明日から頑張ろうと後押しできるような作品になればいいなと。フラがすごく大きな見どころの一つで、ダンス特有の強さだったり優しさだったり、その中から癒しを感じていただけたら嬉しいです。実際に(震災を)経験されていない方には、今もこうやって頑張っていらっしゃる方々がいるというのを知ってもらい、自分もきちんと生きようという明日への活力になってくれたら嬉しいです。