こちらではお久しぶりになります。
今回、朗読劇「ハックルベリーにさよならを」を観劇したので感想とか考察をだらだらと書いていこうと思います。
俺は朗読劇って多分初めて見たんじゃないかな。よく舞台は観に行くんやけど。
あらすじとしては
小学5年生のケンジくんがいて、両親は離婚しててお母さんと一緒に暮らしてて、お父さんとは月に一度しか会えなくて。父さんとあったときにカオルさんって女性がいた…っていう感じ。
舞台セットは真ん中に扉が三つあってその奥にピアノとギターとヴァイオリンがあってこの舞台は終始この生演奏による贅沢感があったな。
あとは舞台の上の方にも立ち回れるスペースがあって、最初ボク役の相葉さんがどこにいるのがわかんなくて、上見上げたらいてびっくりしていましたw
ボク役…相葉裕樹さん演じるボクっていう役が割とラストまでわかんなくてそれもまた面白かった!
冒頭でも度々モノローグに出てくる彼は何者なんだろうと。
これはあくまで自分の考えなんやけど、ボクは未来のケンジで物語でカオルさんとのやりとりの中で彼女を好きになって。でもとうとう思いを言えないまま別れることになって。
その後悔から過去を変えるために来たんじゃないかなと。
10年後のケンジだと思うんやけど、容姿が小5のケンジと変わらなかったり、小5のケンジが兄さんって言うから最初から「この家族は4人家族なのか」と勘違いしてました(笑)
父さんやお母さん。カオルさんや家庭教師のコーキチ君やセコ先輩など、登場人物ほとんどから大切に思われてるケンジ君やけど、小5の複雑な心というべきか。
「僕は1人になりたいんだ!」
そう言って、カヌーに乗ってボクと一緒に時に電話しながらのシーンは結構はらはらしたな。
一番印象に残ってるのがラストのボクとカオルさんの会話。
カオルさんは父さんが好きで編集の人なのに料理や洗濯をしてる人。物腰がすごく柔らかく優しい人なんだよね。ほんと少年が憧れる女性
「好きだ」
「そんなことはわかってた」
「許してあげてね。自分自身を」
…もうなんなんだと。女神かこの人はとめっちゃ思ったw
楠田亜衣奈さんが好きで、朗読劇やるよっていう情報があったから行ったらほんとにすばらしかった。
ケンジ役の楠田さんは小5のクソガキそのものやし、朗読劇でもちゃんと顔の演技出てて、普段のアフレコでもあんな感じなんかなって想像しては楽しんでました。
カオルさん役の山口立花子さんは普段ラジオで声聞いてて天然ぶりにいつも癒されてます。カオルさんはほんと誰もがうらやむお姉さんでした。こんな人に想いをよせられるお父さん羨ましい。お父さんそこ変わってと何度思ったことか(笑)
ダンディーなお声が素敵なお父さん役の進藤学さん。なんか名前に聞き憶えがあると思ったら今回演出の菊池さんや声優の浅沼晋太郎さんが所属するユニットbpmの去年の公演。不如帰に出てたなと。アフタートークでは面白いキャラしてましたw
今回お母さん役とケンジが好きなアベ役がダブルキャストで自分が見たのはBキャストでした。
お母さん役の西森さんは優しい感じの声してたな。
アベ役の千菅春香さんは宣材写真と実物のギャップにちょっとびっくりしたw
セコ先輩役の遠藤広之さん。お声かっこいいのだからもうちょっとお痩せになっては(笑)
家庭教師コーキチ役の渡辺和貴さん。あまり特筆することないけどアフタートークでのいじられっぷりに終始笑ってました。
そしてボク役の相葉裕樹さん。元々ミュージカル出身だけあって立ち姿とか様になってな。
終演後にアフタートークあったんやけど。くっすんと立花子さんの普段のラジオさながらの雰囲気や進藤さんの止まらないトーク、終始いじられる渡辺くんなど素敵な役者さんのおかげで本編とはまた違って面白かった。
やっぱ後ろで演奏する方や演じられる方やそれを裏で支える人がすべてプロなんですよね。プロの方々がつくるとっても暖かい朗読劇。ほんとラストは涙が止まらなかった。
ここでまた考察を。
一緒に見た友人いわく、ハックルベリーとは孤独とのこと。見終わったあとに聞いたからなるほどなと。どの公演をどこの席から見ても印象が変わるんだなと思った。この後の用事さえなければもう一回見たい。そう心の底から思わせる脚本、演出。ほんとに最高です。
また舞台を見たいなって思うステキな朗読劇でした。キャスト、スタッフの皆さんありがとうございした。お疲れ様でした!