ー中ー 鹿島の太刀とむすひ

 

古事記にはこんな話があります。

国譲りのくだり

日本の最高神 天照大神より

出雲の大国主神との国譲り談判を依頼された建御雷之男神(武甕雷/タケミカヅチ)という武神は、海に十掬剣を逆さに刺し、その上にあぐらをかき

「この国は、もともと天神の知らす(知らさむ)国(権力や武力で統治するのではなく、民の気持ちを知るものの知らせを共有共同し治める国)であるがどう思うか」と談判したとあります。

そして、力比べこそしたものの誰も殺すことなく、譲った側(負けた側)に敬意と配慮も施して国譲りがなされるのです。

 

この国譲りのくだりには、日本らしさとそのありかたが集約されていると思います。

これぞ「わ」の精神であり、武士道のはじまりであるかと思うのです。

※あくまで、現存する日本最古の神話書物上のみからの解釈です。

 

この建御雷之男神(武甕雷/タケミカヅチ)とは、雷や劔の神であり

地震を抑え、剣術、相撲や柔術の元祖となる武之神です。

そして、わたしが修練する鹿島の太刀を授けた祖神であります。

 

つまり、わたしの剣には、その全てが息づいていて

代々研磨され伝えてきた先輩たちの全てとも繋がっているのです。

大きくは、古武術からなる武士道や武道には、その日本らしさやその優れた当たり前が磨かれ集約され組み込まれて受け継がれているのです。

 

それは、この日之本列島の自然とあって

常に殺し合いがあった武士の究極世界でこそ尊ばれ

いかに殺さず傷つけず和すことへと形成されていくなかで

優れた武人たちによって鍛錬研磨され武之道となったのです。

 

以降、それは日本の大事には必ずと言って良いほど活かされています。

 

幕末の無血開城然りです。

(勝海舟や山岡鉄舟も鹿島の太刀を修練した大先輩です。)

 

すなわち、古武道からなる本物の武道を修練し継承することは

日本人らしさを取り戻すことであり

それ自体も「むすひ」です。

 

過去は今であり、未来は今からとなるのです。

 

 

またたとえ、武道は出来なくとも

せめてそれを、体感、見聞することですらとても意義があります。

 

これまで、これらの思いや武士道などについては、

わたしの音楽活動(JーGREN)の源でもあり

歌詞(ラップ)などに言靈としてにじませてきたつもりでした。

 

(武士道と音言霊を唄った曲”音拳”)

リンク準備中

 

(JーGREN楽曲)

https://itunes.apple.com/jp/artist/j-gren/297600565

 

しかし、いまや自身、武之道をいく端くれとしても

多少ではあるがそのむすひと武徳を魅せることができる。

 

また縁あって、わたしの所属する會では、日本の山河天地人が育んだ日本の馬(絶滅危惧)と共にある本来の騎馬武者姿やその武芸を魅せることもできる。

 

(抜刀動画)

https://www.instagram.com/p/Bc0-CSQlBlA/?utm_source=ig_web_copy_link

 

(流鏑馬動画)

https://www.instagram.com/p/BE49t17rguM/?utm_source=ig_web_copy_link

 

そう思った時。。。

 

我が源の地「駿河の國“沼津”」にある日本らしい沼津らしい景観を持つ由緒ある場所が自然と浮かび上がりました。

 

わたしの中で、沼津らしい景観とは「松並に 駿河の海 背には富士」です。

 

(沼津を思い作った曲”珠流河連合”)

https://itunes.apple.com/jp/album/%E7%8F%A0%E6%B5%81%E6%B2%B3%E9%80%A3%E5%90%88-ep/1329717258

 

それは、日本一深い海と日本一高い山に挟まれた稀有な地。

しかも、そこには帝に所縁ある沼津御用邸があります。

(侍とは、そもそも天皇家や公家あってのものでもあります。)

 

そんなうってつけの場所に、鷹が舞い、日本の馬がかけ、武者が奮う。。。

 

なれば、たとえ今は忘れていても、たとえ眠っていても、

2000年以上紡がれている日之本のDNAは黙っていないはず!

 

またそれを10年と魅せていければ必ず、彼の地より色々なところで活躍する侍たちも現れるはず!

 

これだ!!!

 

早速、師匠であり、倭式騎馬會の会長に話すと諸手で背中を押してくれました。

 

まず、沼津御用邸に、そして、お袋がつながりをくれたことから、沼津市長、議長に単独突入して企画と趣旨を聞いてもらい協力を要請しました。

 

そこから、珠流河もののふ祭りは、はじまったのです。

 

正に「いましかねぇんだ!いまからだ!(※1)」でしたw

 

(※1 JーGREN”勝ち込み”より)

 

「ー下ー 感謝〜珠流河の山河天地人から」へつづく