NCsoftブースでプレイアブル展示されていた新作FPSの開発を手がけるZEPETTOは,4年前に設立されたデベロッパ。プレイステーション/プレイステーション2用ゲームのローラカライズなどを手がけ,韓国では初となるPSP用ゲーム「Vulcanus」を開発したことでも知られる。  カウンターストライクやコール オブ デューティシリーズ好きの開発者が作ったPoint Blankは,基本に忠実に作られた現代戦FPSだ。グラフィックスエンジンには,同社が独自開発した「I-Cubeエンジン」を用い,物理エンジンにはAGEIAのPhysXが使用されている。  ゲームモードは,デスマッチ,ミッション,デモリッションの3種類。デスマッチは制限時間内で相手を倒した数を競うモードで,倒されても試合時間内なら何度でも復活できる。ミッションは爆弾設置の攻防を競うモード,デモリッションは相手陣営の発電施設やヘリコプターなどを破壊するというモードだ。すべてのモードで,最大16人が対戦できる。  本作は現代戦をモチーフにしているが,特定の国や特殊部隊などが登場するわけではない。したがって,対戦チームも一応は正規軍と非正規軍という設定にはなっているものの,ドラクエ10 RMT,非正規軍=テロリストというわけではないとのこと。  武器類は悚?3種類,手榴弾が3種類用意されている。本作で特徴的なのは,マウスの右クリックがそれぞれの武器の特徴を発揮するための“エクステンション”という機能に当てられている点だ。例えば,M4A1であればスコープの拡大,rmt,AK47であればデュアルマガジン,MP5であればサイレンサーといった固有機能が,右クリックを押している間だけ使用できる。FPSとしては必ずしも目新しい機能というわけではないが,それぞれの武器に特徴的な機能を持たせるのはなかなか面白い。これらの武器は,戦績に応じてもらえるポイントで購入する形になるようだ。  現時点で用意されたマップは6種類。展示機でも,ミッション専用のものを除いた5種類のマップでプレイできた。筆者がプレイしたのは,破壊された駅構内と工場内の二つのマップだが,どちらもかなり小さいマップで,少し進むとたちまち相手と遭遇し,そこかしこで銚膽椁k生していた。  独自開発のエンジンで描かれたグラフィックスは,最新世代のFPSのように溜め息が出るほどの美しさではないが,十分な水準に達しているといえるクオリティで,レスポンスも良好だ。マップ中に配置された破壊可能オブジェクトの処理に,PhysXエンジンを使用しているのだが,試遊してみた限りではその効果は分からなかった。壁などを破壊することで新たな道が開かれることもあるということなので,サービス開始後はこうしたポイントをうまく利用するのが戦術上重要になるかもしれない。このあたりについては,も併せて確認してもらいたい。  本作は,11月末に韓国でクローズドβテストが予定されており,12月にはオープンβテストを実施したいということだ。キャラクター性も重視しているそうで,オープンβテスト以降は女性キャラクターも追加される。顔や体型を変更する機能の追加なども,今後のアップデート予定に含まれているらしい。  ゲームの作り自体はしっかりしているものの,派手さがとくに感じられないのも事実であり,NCsoft初のFPSタイトルである本作が,数多くのオンラインFPSがひしめく韓国市場でどういう結果を残すのか注目したい。
関連トピック記事: