KさんとIさんの求人に対する考えの違い。
両者は同じ仕事で、同じ給料。

Kさんは基本的に人を信じる人、Iさんは基本的に人を信じない人。

Kさんは求人する時、寮としてアパートを借りて、寮完備として求人広告を出す。
Iさんは求人する時、「寮応相談」として広告を出すが、寮は無い。

Iさんが「寮応相談」とするには訳がある。
その訳とは「どうせ辞めて行くから、アパートを借りるだけ損」だから、1ヶ月続いたらアパートを借りてやっても良い、但し敷金礼金は給料天引き、家賃は1万上乗せして儲け心も出す。

Kさんは、辞めてもまた入れればいいからと、アパートを借り「敷金礼金取ったら寮じゃない」と言い、上乗せもしない。


この両者の結果は、Iさんの所に来た人は、1週間も続かず辞めて行き、一人も残らない。
Kさんの所に来た人は、半数は1ヶ月以上続けている。

Iさんは、自分の世界観どおり「やはり直ぐに辞めて行く、だからアパートを借りなくて良かった」との思いを強くし、人間不信に拍車をかける。

Kさんは「寮が無ければ人は残らない」と言う思いを強くする。

結果、Iさんは求人広告を出して人が集まっても、直ぐに辞めて定着しないので利益が上がらず、人がいなければ仕事にならないので求人を繰り返し、求人広告費ばかりがかさむ。

Kさんは、ある程度応募者が定着するので僅かながらでも利益を出し、求人広告も僅かで済む。



現実世界でも「監視妄想の発生メカニズム」で書いた実験結果と全く同じ展開になっている。

この両者の決定的な違いは、Kさんは「まずは与える」人であり、それが人を信じると言うことである。

Iさんは「与えられなければ与えない」人であり、それは人を信じていないと言う事である。



この両者の違いはこんな所にも現れる。

Kさんは、先行投資に前向きだが、Iさんは絶対に先行投資はしない。
またKさんは人材育成の観点を持っているが、Iさんは育成する気など毛頭ない。


Iさんを見ていると、損をする事を恐れ、損をしないようにして、大損している様に見える。




まだ書けないが来週が楽しみだ。
さてさてどうなる事やら。