以前調査した人から、先日こんな相談が有った。


「パトカーやヘリコプターから監視されていると言う考えが拭い切れない」


その人はパトカーやヘリコプターの遭遇率が異常に高いと言うのだが・・・


この人には調査の時に「インターネットマインドコントロール」の話はしており、調査後はなるべくネットを見ないようにしていると言っていた。


それでも、パトカーやヘリコプターが気になり出したのは、ネットで集団ストーカーやたガスライティングに出会う前で、パトカーやヘリコプターに関しては、マインドコントロールの影響は無いと言う。


そして、自分が外出すると遭遇するパトカーやヘリコプターの意図をあれこれ考えている。



こうしたパトカーやらヘリコプターに関しても実験済みだ。


集団ストーカーやらガスライティングやらの監視妄想を持つ人の、パトカーやヘリコプターの遭遇率と普通の人の遭遇率を調べた事がある。


結果は同じ。


この両者の違いは一つ。


「気付いて数えているか、スルーしているかの違い」だけである。


例えば、普通の人は昨日遭遇したパトカーの数など覚えていないし、パトカーに出会った事すら曖昧になっている。

それが2日前、1週間前になると全く覚えていない。


しかし、監視妄想を持ち始めて、パトカーなどが気になり出すと、探して数え出す。


監視妄想を持ち始めるまでの曖昧な記憶と、監視妄想を持ち始めて探して数え出してからの記憶を比較するから「遭遇率が高い」と感じる。


しかし、遭遇率は同じなのだ。


そしてこうした人は、妄想を現実と思い込む傾向がある。


例えば、遭遇するパトカーやヘリコプターの意図をあれこれ考え、自分が監視されていると思い込む。

この自分で考えている事は「妄想」であり、現実は「パトカーやヘリがいた」と言う事だけである。


結局、「パトカーやヘリがいた」と言う事だけが現実であり、「自分の監視」と言う部分は「自分が考えているだけ」であって、妄想の部分である。


こうした人は、そうした考えが浮かんだら「~と思った」と付け加えるように考えるようにした方が良い。



さて、この人の様にマインドコントロールの「先入観」を与えられてもいないのに、何故気になり出すのか?


それが、フィルタリング障害である。

普通の人はスルーしているのは、フィルタリングで気にならなくなっているから。

しかしストレス等でフィルタリングにほころびが出来ると、気にならなかった事が気になりだす。


ではその原因となるストレスとは?


それはコンプレックス等の心の負い目、つまりは「自責の念」。

自責の念を抱き他人の目を気にし始めると、フィルタリングにほころびが生じ、監視妄想に陥りやすくなる。


この「他人の目を気にする」と言う事だが、その他人の目を自分で「こう思われている」と考える所が「妄想」に当る。

ここで明暗を分けるのが「コミュニケーション力」だ。


他人の目を気にし始めても、コミュニケーション力を持ち、悩みを打ち明けたりしていれば、他人が自分をどう見ているかを知り、他人に自分の事を理解してもらう事が出来る。

それが「現実」を知る事になる。


そして「悩みを打ち明けられず、自分の中だけであれこれ考えている」と言う事が、社会性の低さや、コミュニケーション力の低さを証明する事になる。