http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/company/1235094021/ の解説の続きだ。
この掲示板には、自称被害者の脳の状態を理解するのに手頃なので何度も利用させてもらう。
基本は前頭葉と扁桃体の関係になるのだが、人間の前頭葉は概ね25歳位まで成長を続ける。
子供の脳は前頭葉が発達しておらず、扁桃体と直結しており理性が働かず感情的になりやすい。
その扁桃体から出る物質が「アドレナリン」であり、アドレナリンは「闘争か逃走」のホルモンと呼ばれ、ストレスとなる原因を排除しようとするか、逃げ出すかの行動を取らせる。
自称被害者が、統合失調症と言う病気さえも否定しようとするのは、アドレナリンによる衝動と考えられる。
何の予備知識も無く、あの掲示板のやり取りを見ていたら気付かないと思うが、あのやり取りこそがマインドコントロール になっている。
それが、不安の増強。
このブログや著書などで、「不安」が原因と何度も書いてきたが、そのメカニズムを、先日の「ためしてガッテン脳化学で振り込め詐欺を撲滅せよ」で科学的に証明していた。
興味がある人は2/25の3:00と2/25の16:05にも再放送をするので見ると良い。
その番組では「前頭極」の活動の実験をしていたのだが、一旦不安に落とし込まれると、分かっていても体が反応してしまう。
その番組では、振り込め詐欺だと銀行員の人が止めても「騙されてもいいから振込まさせてくれ」と言って200万円を振り込んでしまった人が紹介されていた。
これも「「アドレナリンによるストレスの排除衝動」である。
何故、その様な事が起きるのか?
その原因が「前頭極」の働きで、前頭極は理性を抑えて扁桃体優位の脳にしてしまう。
その前頭極は、不安などのストレスによってスイッチが入る。
一旦スイッチが入ってしまったら、どんな理屈も通用しなくなってしまう。
これが彼等の行動原理だ。
掲示板のやり取りは、お互いの不安を共有する事により、お互いの前頭極のスイッチを入れている行為でしかない。
最初は小さな不安の解消の為に書き込みをしているつもりが、やり取りをして行くうちに前頭極の活動を活発にさせている事に気付いていない。
それこそが、自称被害者の、自称被害者による、自称被害者の為のマインドコントロールである。
まるで、自ら出すアルコールで死滅して行く、酒麹の様だ。
この原理が、トンデモ人間考察で言うBIOSである。
番組では「経験則」の働きで理性が手抜きをして騙されると紹介されていたが、私の個人的な見解としては少し違う。
「ストレス排除衝動」を押えて、その先の体験をしていない「経験則不足」が問題だと考えている。
その考えに至った理由は、番組と同じく「振り込め詐欺」の分析だ。
まあこの事は、トンデモ人間考察で改めて書こうと思っている。
あの番組も振り込め詐欺を題材に「衝動」の分析を行なっていたが、私も2004年頃に始まった「ワンクリック詐欺被害者」の相談を受けていた時に、不安が及ぼす衝動を目の当たりにして自分なりに研究して来た。
あの時の相談数は半端じゃなかった、相談掲示板のアクセス数が一日5000~10000で書き込み数も半端じゃなく、相談メールの数は一日200通を超えた事もあったし、電話相談も数十件も有って、対応に追われて仕事が出来なかった。
それが3ヶ月続いた。
おかげで膨大な「手口」や、人の「行動心理」のデータが集まる事になり、それを分析する事で自称被害者の心理を研究するのに大いに役立っている。
以前にも書いたが、その中で「ワンクリック詐欺 」の相談を受けていた人が居た。
その人は、相談者に「無視しなさい」と助言をしていたのだが、自分がクリックしてし登録されて不安に陥ってしまった。
「自分で無視しなさい」と助言をしているのに、自分が不安に陥ってしまう」そう、詐欺だと分かっていても振り込んでしまった人と同じ状態である。
私は、全く動じずクリックしまくっていた。
その人と私の違いは?と考えた時に「経験の差」と言う答を出した。
私は、自己破産した経験がある。
その時に、サラ金の取り立ても経験している。
そして、取立てに来ても脅しだけで、実際には何も出来無い事も経験積みだ。
そして、自己破産の時に裁判も経験しているし、通販を営んでいるので、特定商取引法やら電子商取引に関する法律も知っているので、ワンクリック詐欺が違法である事は理解していた。
相手が違法行為をしているのであれば、裁判など恐れるに足りない。
そう言った経験の差で、言わば訓練と実戦の差だろう。