現在報道されている犯行理由は「他の職員がどんな会話をしているか知りたかったが、えらいことをしてしまった」とか、「同じ課内の隣のグループが楽しそうに話しているのを見て興味を持った」程度しか伝えられていないので、まだまだ不明瞭な点が多く、この件はひとまず置く事にする。


まあ参考までに過去の事例を書こうと思う。

こう言った盗聴(社内)の場合、一番多いのがやはり「被害妄想」だ。

私の所に来る電話で一番多いのが「証拠を取りたい」と言う物だが、そのほとんどが会社の同僚の「パワハラ」の証拠と言う。


でもその「パワハラ」なる物が「私を見て笑っている」「咳払いをする」・・・そう「自称集団ストーカー被害者」と同じ理由を口にする。


そしてその会話を録音して証拠を作りたいと言う。


私は盗聴器ではなく、ペン型のボイスレコーダを奨める。

とりあえず、自分が胸のポケットに入れて持っている分には違法にはならないし、耳に近い所で録音しなければ実際に聞えている音か幻聴か聞き違いかを区別できないからだ。


何にせよ、被害妄想を持つ人は人の会話が気になって仕方が無いらしい。

「私を見て笑っている」と言うのを正確に言うと「私を見ながら私の噂話をして皆で私を笑い者にしている」と言った所だ。


そうした「聞きたい衝動」の反面「盗聴されて笑われている」と言う不安も持っていて常に脅えている。

「盗聴されて笑われている証拠を取りたくて盗聴する」

似たような物に「窃盗の証拠を取る為に窃盗する」事を行った「豆」みたいな環境保護団体もいた。


同じような物か。


週間プレイボーイの取材の時にも「異常者が被害妄想の証拠を取る為に盗聴器や盗撮カメラを仕掛けるケースが増えている」と言って置いたのだが、その部分は記事にはならなかった。






集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都