今回は「ずるさ」の教えに関して書く事にする。
人生生きて行くには「ずるさ」も必要である。
世の中は良い事ばかりが有る訳ではない。
色々な罠もそこら中に転がっている。
そんな罠も知っておかなければならない。
そこで悪徳通販やプレゼント商法などのからくりを教える事で「ずるさ」を教えてきた。
一つが「ワンクリック詐欺」で、これは私の専門分野でもあり、対策ページも作っていた。
これは、専門分野でもあった為、普段から「何でコンなのに引っかかるかな~!」と一緒に見ていたので、別段教える必要は無かったのだが、ポイントは押えて置いた。
それは簡単な事だ、オレオレ詐欺は3時までの犯行だから、3時まで振りこまなければおしまい。
ワンクリック詐欺は、無視していれば良い。
ワンクリック詐欺などは、私自身が相談を受けているので、色々な所に登録されまくっていて、支払えメールが山のように着ていたが、一ヶ月で何もこなくなるし、実際に来る奴も一人もいなかった事を、身を持って知っていたので教えるまでもなかった。
特に教えた物が「プレゼント商法」だ。
全員プレゼントと称し、送料だけで全員にプレゼントしますと言う奴だ。
主にペンダントなどのアクセサリー系のものだが、これはプレゼントではない。
送料が、購入金額になっている。
金でも銀でもない、中国製のデザインだけのアクセサリーなど、原価では良くて一つ100円程度だ。
しかもA4サイズの冊子郵便で送られてくる。
その送料が、1000円程度。
しかも振込みだ。
ゆうパック代引き小包でも850円なのに、定形外郵便なら120円だ。
つまり、原価200円程度の物を、送料だけの1000円!・・・悪徳商法である。
しかし、私はからくりを教えるのと同時に「そのからくりを知った上で、安い、欲しい、と思うのなら買えばよい、それが自己責任だ」と教えた。
それを「騙された」と言う感情を持ってほしくない。
言い換えれば、見抜けない自分が悪いと言う事でもある。
見抜いていても欲しいと思うのなら、騙された事にはならないし、見抜くだけ力を身に付けて欲しいと思っている。
問題は「心理」を理解する事である。
ワンクリック詐欺やオレオレ詐欺、全て「知らない事に対する恐怖」を使っている。
逆に言えば、知っていれば恐怖に値しない。
そう言えば、昨日ニュースで携帯メールを使った強迫の事件をやっていた。
娘は、そのニュースを見て「馬鹿!」と言っていた。
まあこの事件、被害舎の方が「物を知らない」だけの物でもある。
メルアドを公開する事がどう言う結果をもたらすのか?相手に返信する前に何故、親に相談できないのか?
つまり、親に内緒でメルトモ募集などをしているから、親に相談出来ない訳だ。
娘も、中学時代の友達で同じような経験をしている子がいたので、どうして最初に親に相談できないかを、すぐに理解出来たようだ。
娘に友人と思っていた子から、チェーンメールが届いた時には「この子可哀想な子だね、せっかく出来た友達を無くすよ」と教えていたら、本当に学校に来なくなり、学校を辞めて行った。
これは、友人に対する怒りを「同情」と言う感情に摩り替える為でもあるが、本当に学校を辞める所まで行っているとは思わなかった。
怒りを同情に変えれば、その子に対して報復しようと言う気は起こらない。
その子が今後おかれる立場も教えると、可哀想になってくる。
そんな子に助け舟を出す事なども考えさせると、人の心理と言う物を肌で感じる事が出来るようになるのだが、それ以前に学校を辞めてしまった。
まあ、それもどういう心理かと言う事も教えた。
自分でチェーンメールを送った事は自分が一番知っている。
皆が普段と同じ態度で接しても、自分の心には負荷がかかり、友達を疑いの目で見るようになる。
それはイバラのムシロに座っているのと同じ感覚だよ、そこで素直に謝れば心は開放されるけど、何もしなければ何時までも自分の心に平穏は来ないよ。 自分がその立場なら何も言われなくても、友達の目が怖くなるだろう? そうやって教えた。
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