前回の続きです。


神経症の主な原因は、精神ストレスで、そのストレスをもたらす物が「ノルアドレナリン」である事は前回の説明です。
今回は、その事を踏まえて現実問題に当てはめて解説していきます。


まず、不安について考えて見ましょう。
不安は、恐怖を呼び、怒りに変わります。
しかし、この異なる感情は全て「ノルアドレナリン(ストレスホルモン)」による感情です。
つまり、ノルアドレナリン状態が続く事が、神経症をもたらすと言える訳です。


ここでもう一度、ノルアドレナリンの作用を見直してみると「注意、集中、怒り、脅え」です。
怒りと、脅え(不安)以外にも「注意・集中」を司ります。


つまり、注意・集中している時にはノルアドレナリンが出ていると言う事です。
では、注意・集中している時はどんな時でしょう。


現在の学生で一番「集中」している時間が長い人や、集中している時間が長い事は、お受験系の勉強時間です。
つまり、過度の勉強は知らない間に神経症を発症している可能性が高い訳です。


社会不安症害などの神経症は、うつ病や統合失調症などを併発します。
うつ病はセロトニンが少ない状態であり、セロトニンが少なくなると気力が無くなり、そしてブチ切れします。
妹を殺したり、親を殺したり、そんな事件はの事が原因では無いでしょうか?


アドレナリンは別名エビネフリンと呼ばれ、副腎から放出される副腎系(副腎髄質)ホルモンです。。
セロトニンは脳内でリサイクルされていて、放出された80%のセロトニンが再取り込み口より取り込まれ、20%が捨てられます。
精神ストレスが続くと副腎から放出されるコルチゾールが増えて、セロトニン再取り込み口を塞ぐ為に、セロトニンが再取り込みされずに捨てられる一方になる為、セレトニンが減少します。
ノルアドレナリンを抑制するセロトニンが少ない状態が「不安」の状態な訳です。
そしてストレスにより多量にコルチゾールが分泌されて脳内に大量に溜まっている場合、コルチゾールが脳細胞を破壊し、海馬を萎縮させる事が観測されています。

また、海馬は短期の記憶を司る事でも知られています。


継続的精神ストレスが様々な神経症や精神疾患の原因である事は確かな事です。


過度の勉強によるノルアドレナリン状態が続いて、知らぬ間に神経症を患っていたら、学校で交わされる些細な冗談も「いじめ」と受け取ってしまいます。
また、経験値不足は不安を招きますし、自信は経験によって形成されます。
何事にも自信の無い子供は、継続的精神ストレスにあるとも言える訳です。


私は教師ではありませんので、現時点の学生さんの現状までは把握していませんが、少なくとも「自称集団ストーカー被害者」と呼ばれる人の多く(過半数以上)は、優等生であり高校までに神経症を発症し、卒業後におかしくなっています。
そして、それらのほとんどの人に、この理屈が当てはまるのです。


せっかく良い大学へ進学して卒業しても、人生終わってしまっては何にもなりませんね。



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