よろず製品をいじる

よろず製品をいじる

Wintel系を使用してきて早20余年。ついにMac系に手を出しました。
その過程をちょっと書き留めてみようと思います。

と思ってたけど、ネタが尽きた・・・
ついでに、新規に手を出した物も書いていこうかと。

超不定期更新

1.              98、もらったよ


 大学時代の先輩が、知り合いら引き取って転がしていたものがあると聞いていた。聞いた当初はいらないとは思っていたけど、リペアの練習にちょうどいいと思い立ち、関東圏に行くついでにもらってきた。そうしたら、ダイナミックキャンペーンでCxが2台もついてきた。

 まずは埃等の掃除。これは単にブロワーで吹き飛ばす程度であらかた綺麗はなった。つぎに、本体を各パーツごとへ分解する。基盤とFDDと電源と拡張スロットぐらいの構成なので、所見でも迷うことなくばらすことができた。CanBe系とは雲泥の差である。
 社外品としては、メルコ(現バッファロー)社製の4MiBメモリボードとICM社製270MiB HDDユニットが取り付けてあった。

 各部品の点検を進める。
 基板の点検。例にもれずコンデンサがすべてお漏らししている。FDDも半バラして確認…する前にコンデンサがついている裏側の基板面が一部変色。これはだめな奴だ。手持ちに33μFと47μFのコンデンサがあるため、さくっとFDDのコンデンサを交換してしまう。しかし、つなぐ先の基板、電源ユニットがまだ手付かずなため、動作検証はまた後日。

 つぎに、電源ユニットをばらす。ファンには結構な埃が付着していたが内部はそれほどでもなく、ブロワーで吹き飛ばせばほぼほぼなくなった。ぱっと見だけでは液漏れは確認できない。メイン基板と同時期に作られたものでもあるため、コンデンサは全部交換してしまう。それと、ダイオードっぽいものが1本黒焦げになっていた。1Aクラスのもののはずだが、はて、短絡でも起きたか、過大な逆起電力でも回ってきたか。はたまた湿気と埃で素子周囲にて短絡したか。後ほど交換してみて判断してみる。

 HDDは社外品が取り付けてあったわけだが、それもその筈、FDDを2機搭載している機種はHDDなしモデルのみで後からの増設は不可。FDDモデルを選ぶのは当時モデル選定の際の常識である。そしてメモリ。61simmといわれるタイプで、9801RAの頃から使われているNECオリジナル72pinタイプを取り付けるサブボードになっている。このサブボートに初めから4MiB分のメモリが乗っている。これで、この機体が運用されていた時は5.6MiBとなる。おそらく、Windows3.0または3.1が使われていたと推測される。
 Cバススロットは3個タイプ。上部に余裕があるため旧機種の4スロットの物と交換すれば電気的には使用できることになる。が、今となってはそれほど差すものがな…くはないか。SCSI、FM音源とくればあと1つしかなくなる。

 筐体のゴム脚は加水分解はとておらず、まだまだ利用できそうなのでそのまま。フロントカバーについているLEDは角タイプのものが下向きについていた。クリアランスはあるので汎用の3mm砲弾型が使えそう。あと、スピーカーではなく圧電ブザーがついていた。

 基板端についていたCMOSバックアップ電池はVL2330。これはいつもとおなじように剥いて足を付け替えて新品に交換する。

 まず電源ユニットをばらして、コンデンサを片っ端から交換してみる。ここで、整流器基板の出力を見ると+12Vが出ていない。ってことは、どこか半導体がダメになってるか、抵抗が切れたか。そもそもダイオードの1つが焦げていたので、何かが絶縁破壊して短絡しているのだろうとは思う。回路を追うのも大変なので、代替物を用意することにした。
 で見つけたのが1000円で某オクに転がっていたPU462。当該機の電源はPU462Bなので、形状の互換性はある。ただし、DA/DX用なので余計な電源コネクタが生えている程度。
 型番と写真が違っている奴だったので、いささかの不安を感じる中、ファンが回る程度の中身があればいいやと考えてはいたが、いざ着荷して検品してみると、何かがおかしい。
 どうも、何らかのシルバーで塗装してあって、マスキングもへったくれもなく銘板すら潰す勢いで染めてあった。またファンも例外にならず付着した埃ごとシルバー。
 ブレーカーが飛ぶことを覚悟で通電させてみると、とりあえずファンが回るので12Vラインは生きている模様。では、どこまで生きているかを確認しようと開けてみたら、片っ端からコンデンサがおもらししていた。生きているものは平滑化用の200V用のもののみ。これだけ、85℃品で四級塩ではなかったらしい。そして、漏れたところに近接している鉄板は酸化し赤さびに。これは、全部落とすしかない。
 ファン、100Vコネクタはすべて新品にする事として、まずは出鱈目な塗装をカッターの刃でこそぎ落とす。ってか、こそぎ落とすことができてしまった。もとから密着性が悪かったらしい。
 赤さびを粗く削った後に300番のサンドで足つけをする。錆止めを塗って・・・錆止めプライマーがない。これは密林商店で手配だ。
 さて何色にしようかと思っていたが、ちょうどいい5Y7/1のスプレー缶があるので、これにしてしまう。

 部品もそろったので、手入れを再開する。まずはデバイス番号とコンデンサの定格を一覧にした後に全部外し、一旦裏面のはんだを綺麗にはがしてしまう。その後漏れ出した塩をIPAで洗浄して綺麗にする。あとは部品を取り付けてむき出しになった銅板にはんだをまぶして酸化を防止する。
 取り寄せたACのインレットは微妙に形が違ったので、削るなりして強引に整え、半分染まった旧部品と入れ替え、高圧部を結線。ここまで来たら、動くレベルまで組立てて動作を見る。
 ACの導通、一時基板の電圧出力、二次基板の+5Vと±12Vの各電圧も問題なし。リプルの確認は事前に確認できていないためパス。これで代替電源の準備ができた。

 メイン基板のコンデンサの交換を進める。4.7μFのみ16Vのものが手に入らなかったので50Vの物で代用。そして、15μF10Vの物を10μFと誤読してしまい誤発注。取り直しになった。
 1種のみなので、交換できるものは交換し、15μFのものも全部取り外してしまう。それほど被害は広がっていなかったようで、半田を溶かす際の異臭のみで済んだ。パターンを見てみたが、冒されている個所もとりあえずは見つからず、また部品がそろったら代替電源を使って火入れしてみようと思う。

 15μFのコンデンサが届いたので、すべて取り付けた。代替電源も完成しているため、電源とCPU、LED基板のみをつなげた状態で通電。無事にピポ音が聞けた。あとはブラケット等がないと繋げられないので、すべてのパーツをシャーシに組み付けてしまう。といっても、CバススロットとFDDと電源だけで、非常にシンプルなのだが。

 オーバーホールしていたFDDは無事に動作、2ドライブ共に問題なし。ついでに過去に買っておいたジャンクのDX4ODPをつけてみたが、普通に60MHzで動作した。ついた状態でもらってきた4MiBのメモリボードも異常なし。
 これまた過去に狩っておいたハイパーメモリCPU、HUB-H0Mも試したが、普通に実測116MHzで動いた。あれ、遁倍いくつだ。専用メモリイネーブラを使うメモリ部も認識してプロテクトメモリとして使えるようだが、本体側メモリとCPUボード側メモリを挟んでメモリを確保しようとすると、どうも動作がおかしくなる。MELEMM.386を使わんとダメなのだろうか。

 さしあたり、ディスクキャッシュ、大容量のMASLぐらいでは不具合は出ない。どうせXMS、EMSメモリはさほど使わないのでヨシとする。

 この時点で未解決の問題としては、電源を落とすとCMOS内容が消えてしまう。ちゃんと新品の電圧確認済みVL2330は交換済みなのだが、はて。時間ができて暇なときに基板の回路を追ってみよう。
 

1.              98、整備する

 

 親父から譲り受けたPC-9821Xv13/R。この時点でQuantumの1.6GB HDDはお亡くなりになっている。

 メモリも増設せず、ほぼどノーマルで使っていたものなので、せいぜい分解清掃した程度で使い物になるようになった。ここへ、PC-9821V20/S5を廃棄したときにとっておいたCPU、メモリ、SCSIカードを移植してXv20相当+合計メモリ64MBまでパワーアップした。

 

 HDDをどうするか悩んでいたところ、大熊猫さんのページでSil3124のBIOSを書き換えて9821で使えるという情報を発見。さっそく玄人志向のカードを購入、たまたま余っていたCore i7 970の基板を用いてBIOSを書き換え、残りのスロットに差して起動してみた。おっ、無事に動くではないか。(ただし、見た目では。のちに地雷と化す)

 ではではと思い、中華製30GBのmSATA SSDと玄人志向の変換基板を購入、つなげてちゃんと認識することを確認。

ではOSを入れようかと。

 

 現有98環境はPC-9821Nw150としてそのまま保存してあるので、そこからすべてを引っ張ってくることにした。

 TEAC製FDDのゴムがいかれてしまっているため、データの転送はまずLANカードを用いてWindows機に引っ張り上げることとした。そこからMOを介してXv13まではこぶ。Windowsは95より先はベタコピーしても動く確率が低くなっているので、Windowsは改めてインストールすることにした。

 

 30GBもあるので、残容量をWindowsように全振りし、MS-DOSで使う分は1GBずつ3ドライブとした。1GBの領域はクラスタサイズが大きくなりすぎるためWindows95のMS-DOSモードを利用してFAT32にした。

 

 Windows98の起動ディスクより起動して、diskinit。そして領域を27648MB確保。他に1024を2つ、残りを1つとして再起動。まずはAドライブ(予定)のみを初期化し、起動ディスクの内容をすべてコピーしておく。

 つぎに、Windows95の起動ディスク(実際はNw150のリカバリ起動ディスク)で起動して、Windows95のFormatコマンドで3領域分初期化。Bドライブ(予定)へ必要なコマンドのみをコピーして、再起動。

 Bドライブから起動させて、用意しておいたMOからファイラーのあるユーティリティディレクトリを先にコピー、後にファイラーを立ち上げて、順次データをコピーして行った。

 ディスク構成はそのままのため、DOS用領域3つぶんコピーが終わると、何事もなくもとの環境そのままで起動してきた。ただし、もともとがノート用に構築しているもののため、PCカードのドライバが入っているため、これを除外。

 これで、ひとまずの完成としていた。この時は。

 

 こうなってくると、当時ほしかったものを中古で出に入れたくなってくる。まずは86ボード、ついでMIDIボード。

 86ボードは問題なく動作。コンデンサ問題があると聞いてはいたのだが。壊れるまで触らないでおこうと思う。

 S-MPUを差しはしたがボード経由でもSC-88Proは鳴ならそうにもケーブルが2本になってうざい。ってことで、シリアルに逆戻りした。

 

2.              いわゆるパソトラ

 

 時々、コマンドラインで操作しているときにメモリ不足になりましたみたいな表示が出るようになった。これは中華製SSDのあれかなと思っていたのだが、どうやら山猫機(VLSI Supercore 594チップセット82C594 俗称Wildcat)では一見動作しているように見えるが、データ化けしていずれ壊れるとのこと。大熊猫さんのページにもあった。

見落としてた・・・

 

 こりゃまずいと言うことで、サブ機でお役御免となったKingstoneのA800 480GBを4.3GiBクリップ。システムトークスのスゴイアダプタを使ってATAに変換して使うことにした。

 Windowsの部分は1/10に縮小となるが、使っていないので問題なし。DOSの部分は先日手に入れた6.2を使って512MiBの領域で運用することにした。ここでつまずいた。

 Windows98のdiskinitとFDISKで初期化と領域確保はできた。しかし、DOS6の領域確保で失敗する。というかバーグラフが100%になった段階で「ドライブAにDOSのシステムディスクをいれてください」と出てフリーズ。

 仮に、200MiBの領域にして同じことをすると、問題なく完了する。

 ではとおもい、まりもさんが作ってくれているFDSK98とFORMATXを使って初期化して、SYSコマンドでシステムを転送、起動させても「NO SYSTEM FILES」。もちろん、FORMAT /Hでは起動「可」と変更済み。

 

 ここで思い出した。Cx2の512MiB領域には無事インストールできたはず。

 だったらということで、DOS6.2の原本ディスクを持ってきて、ノーマルインストーラを使って入れたみたら、あったさり入った・・・システムディスクとは原本ディスク#1のことだったのか。

 ドライブBから起動して(DOSSHELLは速攻解除)CとDを初期化してみたら、あっさり完了した。どうも、256MBより大きい領域用のシステム (IPL?) は別になっているようだ。

 これで、またMOを使って元の環境を復元した。230MB MOの書き込みに30分以上、3枚分なのでこれだけで1時間半はかかった。

 

 環境をととのえ、ではあらためて常用環境で起動したのだが、MOにアクセスするとなぜかフリーズする。SATAカードを抜いたぐらいしか環境が変わっていないと思ったら、持ってきたDOSの設定に問題があった。

 UMBの指定は、A5000h~A7FFFh、D0000h-D7FFFh、DC000h-DFFFFh,E8000h-F3FFFhなのだが、DC000hがSCSI BIOSとかぶっている。DD000hも使っているらしく、DE0000hからに指定を変更したら無事に動くようになった。この領域に乗せているドライバもほぼないので、他項目の微調も不要。無事にエミュレータとほぼ同じ環境が出来上がった。

MBは森129.7枚、FMBは森147.6匹。十分な速さである。

 はて、MB、FMBは肖像権に引っかかるのだろうか・・・

 

 

1.              98、またまたかったよ

 

 性懲りもなくCx3を買う。

 某オクでフロントのFDDカバーがなく、いい感じで錆が出てるものがあった。IO DATA製のSCSIカードもついているようだったので、トータルでお手頃価格になっていた。もともと4連装CDROMドライブの内部構造を見てみたかったというのもあり、6000円で落札した。

 

2.              外部全般点検

 

 着荷時のエアプチを解いただけで。錆の粉がぱらぱらと散らばる。筐体に向かって右側、FDDカバーが抜けたの穴あたりから水滴が侵入しているらしく、ちょうど右側を下にして置いたときに下面となるあたりに錆が集中していた。

 さすがにこの状態で電源をいれることははばかられるので、いったん全部ばらす。拡張ボードを全部抜き、コの字のカバー、フロントカバー、バックパネル、CDROM、FDDのついているブラケット、電源ユニット、Cバススロットの順に外すと、メイン基板が露出する。

 CPUはPentium 100MHz(P54C)のためヒートシンクのみ、メモリは8MiBのSIMMが4本、16MiBに増設してあった。そんなに埃は積もっておらず、また受動喫煙にもさらされていない、水分由来の腐食も見られない。

 一応、パーツクリーナーで洗浄し丸一日乾燥させた。

 

 金属ブラケット類は向かって右側に錆が集中しており、錆が見られる金属パーツは部品単体レベルまで分解し、こころゆくまで傷物にした後にローバルで塗装した。

 400ml缶ほぼ一本使い切った。最後にコの字カバーの内側を塗装したときは、ダマが飛んできてたれまくった。組立てれば見えなくなるところだからヨシッ!

 

3.              動作確認

 

 ベースエンクロージャにメイン基板を取り付け、純正メモリ、CPU、電源、スイッチ基板のみを接続し、最低環境における起動テストをする。ちゃんと起動してハードディスク故障の画面が出た。

 つぎにCバスを組み立てて電源をエンクロージャへ据え付け、フロントの子基板とスピーカー、スイッチボードも固定して、キーボードのHELPを押しながら電源ON、テキスト起動モードにして再起動。ちゃんとピポ音が鳴った。

 

 ついでFDDをつなげてメモリテストをしようとしたが、Bad Sectorと出て読み込まない。だったら、一度払いして掃除してみようとアンダーブラケットとトップカバーを外す。ヘッド清掃、レールをグリスアップ。ついでLEDを交換してみんとモーターがついている鉄板を外したら・・・ゆるい。一定の個所で固定されない。

 あれ、これ外してはダメな奴だと気づいたがもう遅い。ダメもとでもとの場所に付け直して、FDDを読ませいみたが、Bas Sector。もうこれはだめかと思いながら、定規で正確に中央になるように図りながらネジを締めたところ、なんと正常に起動するようになった。もうこれ以上はいじらないと決めて、ネジを封印した。もちろん読み込み専用として使う。

 

 気を取り直し、メモリテストを実行。純正メモリは問題なし。増設メモリを取り付けてテスト。増設メモリと純正メモリの場所を入れ替えて再度テスト。いずれもNOエラー。それにしても安いSIMMスロットなのか、レバーの部分までプラスチックなので、爪が折れやしないかが不安になる。

 

 ばらしているついでに、しまってあったPentium 133MHzと200MHzに交換してスピードアップできるかを試してみた。結果、いずれも100MHzで動作してこうかがなかった。マザーボードを見渡しても倍率変更のシルク印刷はないため、どこかチップ抵抗か何かを動かすか、パターン変更の必要がありそう。回路追うのも疲れるので、あきらめることとした。

 せっかく基盤が露出しているので、サウンド関係の個所を除くコンデンサの仕様をメモっておく。今現在すべて液漏れはないようだが、いずれは交換が必要になるだろうから。

 

 解体するときに外しておいたSCSIカードを取り付けて、BIOSを確認してみる。SC-98ⅢPのBIOSは1.04。一応最新のようである。念のため、先日復旧させたサポートディスクを使ってパッチ付きBIOSに更新しておく。

 

 Cxで作った起動可能SSDを使って、MS-DOSを起動させる。WSS、OPNAも問題なし、9821拡張256表示問題なし、GD5440の表示も問題なし。どうやら、基板側に問題はないようだ。

 

 次に、CDROMドライブまで含めてすべて組み立てて、CDの読み込みテストをしようと思ったが、ドライバがない。

適当な捨てていいCDを飲み込ませると、ちゃんとTOCは読んでいる模様。ただ、たまに出てこなくなる。つきなみに劣化は進んではいるようであった。

 

 CDを取り外して内部の動きを観察したついでに、取ってあったK6H333を取り付けた。4連装ドライブは奥行きがあるため、電源乗っ取りコネクタがきつきつ。なんとかケーブルに避けてもらっておさまりをつけた。

 こんどはちゃんと速度アップの恩恵にあずかることができ、FMBの値が64.3匹から265.1匹まで増えた。なかなかカウントが止まらないので、結構焦った。

 

 Cx2と比べて、ハードウェアに結構違いがあることに感心しつつ、ソフト的に見れば単にCPUが速くなっただけ。DOSで使う分にはCDROM以外全く一緒。

 

 div0ROMパッチあてたSCSIボードを差してあるので、HDD/SSD容量確認用の2台目として使うことにする。FDD下のスペースにSSDを入れて、SATA変換基板をつないで設置。これ、一度外したら再接続すごく大変だな・・・

 

4.              利用のための設定等

 

 Cx3のFM音源チップはYMF297となり、ほぼ118ボードと同じとなった。このため、ゲームポート(≠ジョイスティックポート)が用意されることになり、ここからMIDI信号を出すことができる。幸い、Nw150用に買っていたMIDI変換ケーブルがあったので使ってみる。

 118ボードのMIDIポートはPnPドライバを入れたうえで初期化を掛けてやらないと動作しない。いままではable118というツールを使っていたのだが、どうもうまく動いている様子がない。であればと思い、Vectorのページを探していたらINIT118というツールを発見。実行したところちゃんと118のMIDIが動作し始めた。

 まずはMIMPIV4を/I42で動作。ちゃんとPC-9801-118を拾って動作した。次にVCSDを常駐させて118ボードでMPU401をエミュレート。MIMPIV4を/I0で動作させて、しっかりMPU401モードでの動作を確認。

 しかし、ここで1つ問題が出た。ケーブル長の問題でSC-88Proの設置場所まで届かない。だったらMIDIケーブルを延長しようとも延長ケーブルの手持ちがない。だが、コネクタだけはなぜかある。ということで、1.6mm 3芯VVFケーブルが余ってたのでこれで・・・とおもったが太く硬すぎて取り回しやはんだ付けが不便、というかつけてもすぐもげてしまった。次点として2sqの4芯キャブタイヤがあったので利用、ストレート結線にした。まにあわせ&想定外の太さのため、みてくれは非常に悪くなった。笑ってちょうだい今日もまた、笑いの遠慮はいりません。

 はじめは全く反応しなかったので、はんだ結線しなおししないとだめかと落胆していたが、つなげていた端子にINの文字を発見。OUTにつなぎ変えたら、無事に演奏がされるようになった。ちょっと、焦った。

 

最後にベンチマークをのせてみる。MBは森153.3枚、FMBは森265.1匹。K6-2 333MHzって、結構速いんだな。

1.              2号機の整備

 

 1号機はめどがついたので、2号機の方に着手する。

 まず1号機から外してあった電源ユニットから、平滑化用大型の物を除く1μF以上の電界コンデンサをとり外し、マジックリン洗浄*[1]。0.22μや.047μの電解コンデンサは見つけることができなかった。もし今後ダメになるようであればセラミックコンデンサに変えようと思う。

 完全に乾燥させたのちにコンデンサをはんだ付けして組み立てる。一応、125Vで絶縁抵抗を測定、問題ないことを確認したうえでACをつなぐ。待機電力端子に5Vが来ていたので、2号機基板に接続。無事に赤色LEDが点灯して通電していることが確認できた。電源を投入すると、メモリエラーの警告音が鳴った。どうやらCPUまでは生きているようだ。

 マザーボードのソケットにパリ無しメモリを取り付けて、起動させてみる。画面は映り「プロテクトメモリエラー」と出る。いろいろメモリを取り換えて試したところ、1号機から外したパリ有増設メモリを取り付けたところ無事に動作した。しかし、増設メモリボードをメモリ付きで取り付けたら、認識していない。ソケット周りのコンデンサが壊れているのだろうか。

 

 気を取り直し、他の部品類の動作確認をする。まず、CDROMドライブ。メディアを入れても回転している気配がしない。ばらしてモーターについているクランプを回した見たが全く回らない。横から見てみるとモーターを固定するネジがクランプ下面と干渉して回転を阻害している。

 だったらとおもいネジ頭分の土台を削って特記しないようにモーターを固定、組立ててCDを読ませてみた。

 結果、今度はCDメディアがトレイと干渉して回転を阻害。どうやら、クランプの軸がモーター側に寄ってしまっているようだった。これ以上は調整できないので、このドライブは廃棄することにした。

 つぎに、FDDを見てみる。メモリテストと思いIO DATAのメモリサーバーⅡのディスクを入れたら、シャシャシャシャとこすれる音が。見事ディスクはバームクーヘンの傷物になってしまった。

 手でスピンドルモーターを回す分には問題ないが、モーターを始動させると音がする。どうも軸が曲がっていてクランプ、モーターのマグネット自体も斜めっているようだった。ばらして調整しようにもモーター軸は専用カラーとベアリングで支持されているだけだったので、何ともならず、このドライブの廃棄することにした。

 これでは起動デバイスがなくなってしまうので、起動用HDDで動作確認。とりあえずMS-DOSは起動できることを確認。

 どうしても増設メモリを認識しないこと、他機種では正常に認識しているメモリでプロテクトメモリエラーが出るため、基板についているプラ箱内で寝ているコンデンサを交換してみることにした。

 

 G8RXAのコンデンサは四級塩に冒されることもなく、きれいなままであった。表面実装なのでこて2つ必要かと思ったが、なんなく1本で外すことができた。ただ、WSSチップであるCS4231があるあたりは狭くて大変であった。

 交換用コンデンサはマルツ通販で調達。円筒直径3mmの極小の物は手に入らないため、それなりに小さめの物を何とかくっつけた。静電容量は全部合わせたが、耐電圧は同じものが手に入らないものは近い上位電圧のものにする。だいたい3時間くらいで全て交換は終了。

 最初の火入れは一番緊張するのだが、あっけなく起動してきて拍子抜けであった。まあ、もともと起動していたやつなので、当たり前といや当たり前。

 不具合の方はというと、GRPH+SHIFTでフルリセットの後、ESC+HELP+1でBIOSリビジョンを表示させた直後に増設メモリを認識し始めた。何なのだろう。ただ、0.16だったので、さくっとBIOSを取得。貴重な古いリビジョンなので大切に取っておく。あれ、1号機はいくつだっけ・・・確認しておこう。

 

2.              そして

 

 ジャンクでSC-98Ⅲが転がっていたので、Cxに取り付けるべくゲットした。別にLHA-20Bでもよかったのだが、学生時代に使っていた構成に近づけたいという思いから、5000円とちょっと高かったが手を出してしまった。

 一番の目的は、98後期のCバスSCSIカードでもBIOSの書き換えが可能となっており、SC-98Ⅲも特殊機材なしで更新ができる。このとき、空いているところにdiv0ROM*[2]対策パッチを入れておくと、大容量HDD/SSDをつなげても起動時にフリーズしなくなる。

 

 では、SC-98ⅢのBIOSを手に入れる必要がでてくる。BIOSイメージはSC-98Ⅲサポートソフトに入っており、IO DATAのサイトより最新のVer1.14がダウンロードできる。しかし、これはサポートソフト1.13からの差分であり、もととなるものを持っていない場合展開できない。

 ネタとしては、IO DATA社はサポートソフトに入れられている特定のファイルを元にした自動展開差分で提供されることが多く、時にはバージョン表記のテキストデータからの差分だったりした。

 SC-98ⅢはWindows3.1用のASPIマネージャDLLがキーとなるようで、IO DATA製のバージョン1.01が該当するようであった。差分の展開(以降復元と表記)はamaproワキチ氏が作成されたwsp.comが使われており、このツールの理屈に従って更新される。実際は元となるファイルが更新後より圧倒的に小さいため、単純にキーファイルとして使っているだけのようである。

 ここで困るのが、実物に限りなく近いデータが手元にあるにもかかわらず、元となるサポートソフトがない場合はこれ以上進まず、ドライバ類の入手が詰んでしまうことになる。

 中に入っているUPDATE.BATを読み解くと、winaspi.dllを元のディスクよりコピーして差分を取り、圧縮されたファイル群を復元、これを展開して書き戻すという動作をしていた。だったら、差分の元となったwinaspi.dllを手に入れるしかない。

 IO DATA製のSCSI製品のサポートソフトを手当たり次第に拾い集めたところ、1995年は5056バイト、1997年に5507バイトの容量のものが添付されていることが分かった。ならどちらかを使えば復元できるはずである。

 しかし、そうはならなかった。どっちのファイルを使っても復元できない。

 いろいろ調べたところ、wsp.comは作成時のタイムスタンプを比較しているらしく、完全に一致しないことには復元は始まらないようであった。

 たまたまだが、wsp.comの動作を調べていたところ、このタイムスタンプ比較をパスするWSPST*[3]というツールを作ってくれている人がいた。

 

 これで復元データにハッチを当てて実行してみたところ、5056バイトの方で復元ができた。

 このファイルは、SC-98、PCSC-Vのサポートソフトに添付されているバージョンであるため、現在公開されているサポートソフトを組み合わせることにより、実用上の懸念はパスできることになる。

 ただし、SC-98Ⅲのサポートソフトはサポートディスク自体から起動できてボードの設定を変更することができる。これは、SC-UPCIのサポートソフトも同様で、非常に便利ではあるがSC-98Ⅲの頃はディスクイメージ全体を自動展開できるすべがなかったのであろう。SC-UPCIではできるのに。

 

 入れても、過去にクリッピングに失敗したSSDを試したところ、San DiskのSSDが使えるようになった。これで、部品調達の幅が広がった。


 


*[1] あまり褒められたものではないらしい。アルカリ成分が強く素子を痛めてしまうのだとか。

*[2] このあたりを参照のこと https://www7b.biglobe.ne.jp/~marimo9821/exiderom/div0rom.html

*[3] Vector  https://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se018498.html

1.              98、またかったよ

 

 やっとよさげなPC-9821Cxを中古で見つけたので狩ってみた(1号機)。

 

 ゲットしたものはジャンクで約10,000円ちょうどぐらい。内部機器状態不明、キーボード、マウス付き。「画像の通り」とあったが、外目からはLHA-20BのSCSIボードが差してある。一部ネジはなくなっているようであった。

 

2.              外部全般点検

 

 届いたものを検品がてらに全バラする。受動喫煙させられていた個体らしく、茶色い埃と汚れがまんべんなく付着しており、掃除のしがいがありそうな状態である。

 

 まずはCバススロットのボードを全部外し、フロントカバーを外し・・・、あれ、メモリスロットの蓋が純正と違う・・・

外してみたら増設ボードが差してあり、SIMMも2枚ある。これは当りを引いたようだ。HDDもここで取り外しておく。

 そして筐体外枠を外したら、なんかFDDの裏に蓋が・・・

 CPUアクセラレータボードが差してあるではないか。IO DATA製CPUアクセラレータボードで、ヒートシンクのみなのでi486DX2 66MHzのようだ。もし動くのだとしたらこれまた大当たり。

 FDDを外枠ごと外し、5インチベイ枠をCDROMドライブごと取り外す。ついでにスピーカーユニットがついている側面ブラケットも外してしまう。

 リアにうつり、バックパネル、電源ユニット、Cバスユニットの順に外せば、マザーボードが御開帳。

 

 CMOSバッテリ、というか2次電池は0Vのためお亡くなり確定。今のご時世モデム(しかも14.4kbps)とTVボードは使い物にならないので、2枚ともここでご退場いただく。どんどんここにしまっちゃおう。

 

 全体的に埃汚れがあったのでエアーで吹き飛ばし、付着している粉状の埃はIPSでふき取る。

 綺麗になった基板とにらめっこしたところ緑青、液漏れ、錆等は見当たらず。どうやら、この世代あたりから、四級塩コンデンサが使われなくなった模様。

 

 残っている子基板も取外し同様に清掃する。ガワだけになった筐体はマジックリン洗浄。これでヤニっぽい汚れはほぼ落ちた。

電源ユニットは一応分解清掃した。今後動作確認した後に時を見てコンデンサ類を総交換する予定。

 

あとは、元通りに組んでいく。

 

3.              動作確認と細部の清掃

 

 Cバスや拡張機器類はつけない状態で、基板の起動確認をする。AC 100Vを供給すると電源LEDは赤色点灯しているため、最低限は生きている模様。そして電源ボタンを押したところ緑色に変化。ピポ音はしない。CMOSがとんでいるので、警告メッセージが表示されて止まっているのだろうと想像してみる。

 で、ディスプレイをつなげて確認しようとしたが、VGAコネクタが見当たらない。

 考えてみたら、このモデルあたりまでは15pin 2段だったことを思い出し、在庫にしてあるはずの変換コネクタを探した。なかった。なぜだ。

 5~6個は持っていたはずなのに。引っ越した時にどこかにしまい忘れてしまったようだ。ただ、MAC用は雄雌ともに出てくるという始末。

 

 あきらめて、他のパーツをメンテナンスすることにした。

 

 CDROMドライブは分解して埃を除去、可動部分のグリスアップ、トレイ出し入れ用ゴムベルトの劣化度合いを確認する。

 FDDも同様に掃除をする。あまり気にしていなかったが、このモデル・世代はcitizen製が当たり前らしい。ダイレクトドライブで、モーター部は何もしようがない。ヘッドをIPAで洗浄してレール部にグリスアップを実施する。

 

 HDDはSSDと置き換えるため使わないが、念のため周りを掃除して動作を確認する。電源をつなげたところちゃんとスピンアップしたためここでデータを抜き出してしまう。ラズパイを使ってddし、SCP経由でWindows機に転送。Disk Explorerで覗き見たところ、前オーナーが入れたと思われるWindows95が入っており、2002年ごろまで使われていたらしい。一応バックアップとしてイメージデータは取っておく。

 つぎに、キーボードを完全分解して洗浄する。メンブレンタイプなので組立てた状態での水気は厳禁。しっかり電気接点部は取外し、表面の埃が混入した部分のみをマジックリン洗浄。ついでにキートップもすべて外してつけ置き洗いした。キーがばらばらなわけだが、ほぼ同じキーボードを持っているので組立時の参照に困ることはない。

 どうしても日焼けした部分はそのままになってはいるが、小汚さはなくなり年代物レベルにまでは回復した。

 マウスも同様に完全分解して洗浄。まあ、今後このマウスはほぼ使わないとは思う。

 

 変換コネクタは密林商店を探索して無事発見し着荷。これで動作確認が進む。

 

 動作確認が進むはずが、再度停滞。理由は、電源ユニットがいつの間にか力尽きており待機電力すら出力しなくなっていた。

 しかたないので、部品取りとしてほぼ同じ値段でもう一台ジャンクCx (2号機)を手に入れた。ちゃんと待機電源も生きており、試しに電源を入れてみたところ小さい音ながら起動音もする。内部清掃や詳細な動作チェックは後回しにし、電源ユニットの外部清掃を実施。1号機に電源をセットしなおして、検証を再開する。起動音Ok、画面出力に関しては信号出力があるものの表示されず。

 オンボードソケットのメモリの接点清掃をしてみるが回復せず。であればと、増設メモリについていたパリ有メモリをマザーボード側に取り付けたところ無事に起動。ついでに、2号機のメモリを移植してみたら、こちらも起動。1号機はメモリ故障によるジャンクだったようだ。ほどなくして電源も壊れはしたわけだが。

 

4.              利用のための設定等

 

 いよいよ実用に向けて組み立てをする。

 電源は2号機から持ってきたものを取り付け、掃除したCDROMドライブ、メンテナンスしたFDDを取り付ける。

 この時点でCPUボードと増設メモリは取り外したまま。マザーボードのソケットには2号機から外したメモリ。

 FDDからのDOS6.2の起動を確認。増設メモリボード、SIMMを取り付けて、IO DATAのMEMORY SERVER 2にてメモリテストを実施。7.6MB + 16384MBともに異常なし。CPUボードを取り付けて同様にテストして異常なし。

 BIOSからCPUの種別を見てみようと思ったが、ODP DX4としか表示されず種類が不明。あれ、DX2だと思ってのいたのに。ん? DX4 ODPだと!?

 Xv13をメンテナンスしたときに作っておいたSSDをスゴイアダプタ経由でつなげ、IDEからのOS起動を確認。

 情報通り、この機種はE-IDEに対応して4.3GBまで使えるようだ。かつて常用していたときは標準内臓が540MBだったため、旧来のIDEタイプだと思っていたのだが、違ったようだ。

 

 CPUBENCH 0.99Dで見てみたら、DX4 100MHzだった。ますます当りを引いたようだった。

 

 フロントマスクが簡単に取り外せる構造であり、固定ディスクも正面から着脱できるために、今後の容量クリップで活躍させようと思う。ただ、ベイが狭いのといちいちケーブルを抜き差ししないといけないので多少面倒ではあるが、巨大な筐体を開ける(Xv13)よりかは格段に手間が省ける。

 

 実験的に、いろいろと手持ちのHDD/SSDのクリップをしてみたが、まともに使えたのはintel製の256GB、東芝製SSHD 1GBぐらいであった。本命と思っていたSanDisk 240MBが使えなかったのは痛い。

 

 つぎに、購入時からついていたSCSIボードを差してみる。ボードのディップスイッチは工場出荷時に戻し、本体のCMOSも一度フルリセット(GRPH+SHIFT)を慣行。

 既存のCx2につなげてある機器のターミネータを外し、そこからこちらのSCSIカードにつなぐ。これで、2台から機器を共用できるようになるし、中間にHDDをつなげればデータのやり取りも簡単になる。

 

 と思っていた。

 どうも、SCSI 2としてはケーブル長が長くなりすぎたようで、MOにデータ転送時にエラーが出るようになった。また、SC-98でフォーマットしたHDDがLHA-20Bでは読めない。パラメータ設定をしようにも、メーカーページから資料をダウンロードすることができない。

 しょうがないので、別途リペアしていたMOドライブ(PS-230DX2)のみをつなぐことにした。

 

 ここで、正面の電源LEDを青と赤、HDDを青、FDDを青に交換。フロントマスクを外した状態で運用すると、五月蠅いくらいに明るくなった。一部基板パターンを断線させてしまったところは、ジュンフロン線でリカバリしておいた。

 

 Cx2の方をメンテしていたときに、パリ有FPMメモリを差していたことに気づく。Cx2はパリなしでもいいため、パリなしに取り替え、パリ有を増設メモリボードに差して計40MBとなった。

 

最後にベンチマークの結果をのせてみる。MBは森161.1枚、FMBは森44.1匹。DX4 ODP 100MHzなので、まあまあこんなものである。

1.              98、かったよ

 

 9821を中古で狩ったので飼ってみようと思う。

 

 もともとの目標はPC-9821Cx model S2 or S3。大学時代新品で買って、引っ越し時に後輩に譲り渡したものをふたたび手にしようと思ったことである。

 某オークションで継続して探してはいたのだが、ちゃんと動く状態にもっていけそうな出物がなく、仕方なくその後継となっていたCx2に的をしぼった。

 

 ゲットしたものはジャンクで約6,000円。HDDなし、メモリ標準、CPU標準、FDD標準、CRTなし、専用スピーカーなし、マウス・キーボードなし、リモコンなし。純粋に本体のみ。

 こういったジャンクは汚れていて当たりまえなので、梱包を解いたそばから全ばらしを慣行。プラスチック部やカバー類はマジックリン洗浄。電源ファンはIPAで塵落し。もう絶対に使わないであろうモデムボードとTVボードは、水洗いしたらどんどんここ(ジャンクボックス)にしまっちゃう。

 

2.              外部全般点検

 

 むき出しになった基板を観察する。内部の腐食等は無く、コンデンサの液漏れもなし。ただし、外部空気に直接暴露されたと思われる個所については、それなりにサビが出ていたので、ここでは粉を落とす程度まで金ブラシでこすり、あとはサンドペーパーで足つけしてローバル銀で塗装した。

 経年劣化の定番二次電池のVL2330は、案の定電圧は0V。これは端子を溶接されたものを購入して、元からついていた電池から線を外してはんだ付けして使うことにした。大きい熱収縮チューブはないので、ビニールテープでぐるぐる巻きにして絶縁を図る。

 YOUTUBEで98をリペアしている動画をみていると、アクセスランプを青色にしている人がいたので、マネしてみる。

FDDはひっくり返すと手が届くところについていたので、ペンチで足を曲げ同じ形に加工して交換、本体HDDアクセスランプはフロント基板が簡単に取り外せるため、わりと簡単に交換できた。あとは動作確認するのみ。

 私も今後手を加えた記録としてLEDを交換することにしよう。

 

3.              動作確認

 

 骨組み状態でFDDのみつなぎ、1.44フォーマットのWindows95の起動ディスクから起動。問題なく起動した。当然、日付は出鱈目なので現在日時にセット。CDROMをつなげていないためBIOSからブートまで2分くらい待たされるが、形でもつなければ問題ないと判断し、ノーメンテのCDROMドライブはつなげっぱなしにした。

 YMF288(OPN3L)*[1]の動作やWSS*[2]も診てみたかったが、最低限の起動用ディスクしか作っていなかったため次回以降の課題とした。リモコン機能は無視。専用の物が手に入れば便利だけど、常用するわけでもないし、所詮Windowsが起動しないと音量調整と電源入り切りにしか使えない。このへんの情報がテクニカルデータブックに上がることを期待してたけど、ついぞ最新刊には情報は乗らず、続巻も出なかった。

 オンボードグラフィックアクセラレータがCL-GD5430だから、ローダー使えはGAの検証もできるか・・・それともWindows98入れっちまうか。ただ、ペンタ75MHz(50MHz×1.5)ではろくに使えないため、ジャンクで持ってるPPGAペンタ200MHz(66MHz×3)を…と思ったが、たしか基板上で倍率を指定しなければならないし、その設定個所が見当たらない。また交換用ヒートシンクもない。そのままにすることにした。かつて大量に持ってたソケット370用のリテールクーラーを取っておくべきだったな。

 

 筐体カバーのうち、スピーカー取付ステーの部分が盛り上がっていたのをハンマーでたたいて修正。はがれてしまったペイントは「味」として放置。同色の調合が大変なのよね。いっそローバルで染めちまうか。そうすると灰色またはくすみがかった銀色で味気ないし、クリア入れようにも亜鉛がはじいてしまうしで、やっぱダメか。

 

 このままだとデータの出し入れはFDのみになってしまうため、取っておいたSC-98をTVボードの代わりに挿入。つなげる機器はMOドライブ。PC/ATと同じセミIBMフォーマットが使えて、かつ9801独自で起動ディスクにできるのは非常に便利。

 で、つなげようと思っていた手持ちのドライブは、ドライブ単体のみ。ようは裸のベアドライブ。SC-98は内部ポート持ってないし、50pinのフラットケーブルも持ってないので、もう一台某オクで調達することにした。何台か買っていれば、そのうちちゃんとしたやつに当たるだろうと思って。

 そこで見つけたのがOMD-7061内臓のメルコ製MOF-S640H。電源基板とID設定機構は正常。ただし、ドライブはメディアをセットしてしばらくすると吐き出してしまう。レンズを清掃してもだめなため完全にBroken item*[3]

 以前修理受付処理していたころから感じてはいたけど、コニカ製のドライブは故障が多いイメージがある。また3600rpmのドライブはどのメーカーも故障が多かった印象。

 筐体の機構を生かすためまたコニカ製ドライブを探索。4300rpmのOMD-7062をオクで見つけたので落札。今度はちゃんと動作。メルコ製DOS用ドライバを組んだところ、ちゃんと640MBタイプも認識して使えた。これでデータの移行がだいぶ楽になった。でも読み書き速度は変わらないため、メディアの交換頻度が多少少なくなった程度。ただ、たまに書き込みエラーを出すようなので、もっぱら読み込み専用と割り切る。

 

 固定ディスクがないと何かと不便なため、データリカバリ用に組み立てていたPCから64GiBのSSDを取り外して流用することにした。システムトークスのSUGOIアダプタで直結したが、当然BIOSでの認識時にフリーズ。4.3GiBクリッピングしてつないでみたが、BIOSフリーズが解決しない。何度かクリッピングツールで容量を調整しているうちに全く認識しなくなってしまった。どうも、少なくともPC/AT用のIPLが書き込まれているとフリーズするらしいのでいったん物理フォーマットしようにも、認識しなくなったのでどうにもならず。物理的にデータを消去*[4]して廃棄。

 以前Sandy Bridge世代のノートから取り外した500GiBのHDDが余っていたのを思い出したので利用することにした。こちらはあらかじめWindowsのdiskpartでcleanを実行しておき、4.3GiBクリッピングしたところ、無事に認識した。ただ、diskinitを実行するまではFDISKもFormat /Hもだめだった。diskinitした後は何事もなく動作した。500GiBなので利用効率は1%以下。もったいないけど、もったいなくない。

 

 ここで交換しておいたLEDがちゃんとアクセス時に点滅することを確認…できたのだが、HDDランプのみ動作が反転(常時点灯、アクセス時消灯)してしまった。極性も間違ってはいないので、こんなもんだろうとスルーする。

 

4.              利用のための設定等

 

 まずは、Neko98 21/Wで作っていたDOS環境をそのまま移植してみる。多少UMBとドライバ群を調整して常用?できるようになった。FM音源(OPNA)の再生はFMPで確認Ok、WSS再生(PCM8環境)Ok、CL-GD5340のフレームバッファOk。ちなみにモデムボードとTVボードは抜いたまま。

 ここまで来たらWindowsも試したくなったのでWindows98を入れようとした。

 

 メモリが足らなかった。

 

 だったらとグレードを落として手元にあるWindows95 OSR2を入れてみた。これもメモリが足らなかったようでインストール途中で停止。どうもSMARTDRVが勝手に導入されてメモリをギりこんで枯渇させているようだ。あとグレードを下げるとなると、3.0、3.1になるが、もう手元になく入手性も劣悪なのでこれ以上は断念。

 

 では、次なる遊び(常用化対策)として、Ethernetボードを入れてみる。当時はボード自体2万円程度し、パソコンを複数台所持なんて夢物語であったため断念していたが、今現在はどこのご家庭にもパソコンは複数台ある状態。サーバー(NAS専)もあるしで試してみる。

 まずはインストーラーがどんな動きをするかが心配なため、仮想環境でトライ。心配するほどのものではなかったのが救い。LANMANのコンポーネントをフォルダ事指定ディレクトリに解凍、CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATに記述を追加する程度。そりゃDOSのアプリのインストールはこんなものだった。

 試しにLANMANカーネルだけ生かしてみたら、約100kBものメモリを消費。せっかく620kB余ほど開けていたメモリが、500kB程度しかなくなった。だめだこりゃ、転送するときだけ生かして普段は止めておくべきだと実感。なるほど、Windowsが出てくるまで普及しないの納得。これでは生かしたままアプリを満足に動作させるには心もとない。

 

 JEDEC SIMM 32MB(FPM パリ有)を落札し、合計メモリが40MBとなった。これでWindows98のインストールにリベンジしてみることにする。といっても、CDの\windowsに入っているデータを丸っとMO経由でHDDにコピーしてもってきて、その中のsetup.exeを使うだけ。こうすればメモリドライバやCDドライバを組まない素の起動ディスクからでもインストールできる。

 既存DOS環境をこわさないようにするため、AドライブはFAT32でフォーマットしておき、基本的にWindowsからはDOS領域を見に行かないという運用とした。まあ、バックアップ取ってあるから壊れてもすぐ復旧できるのだけど。

 Windows95ではなく98にした理由は、ドライバを探すのが大変なため。98であれば含有するドライバでほぼ手持ちのデバイスが動作する。ただし動作は重くなる。もともと出荷時32MBのメモリのマシンにプリインストールされていたので、40MBもあればOSだけなら普通に動くだろうという打算もある。

 

 結果、あっさりできてしまった。ただ、起動が遅い。今だから遅く感じるだけであって、当時としてはまだまだ早い方だとは思う。

 

 この時点まで気づいていなかったのだが、SCSIカード、LANカードを差した状態でメモリスイッチリセットを行うと起動しなくなることが発覚。いろいろ調べてたらちょっとでもLANカードがCバスコネクタに触れていると発生することが分かった。ってことで、LANカードはここでご退場となった。

 つぎに、SCSIカードを差した状態だとYMF288がならなくなっていたのだが、これもなんてことはないLANカードが半刺し状態で発生していたため、完全に取外しして改善。多分、割り込みがかぶっていたのだろう。

 

 つづいてまたトラブル。MO書き込みにてものすごくエラーが頻発。いよいよ中古のドライブが使用に耐えないまで劣化し始めたかと思いきや、単なるメディア側の不具合で、胸をなでおろした。

 

5.              そして

 

 もし見つかればレベルで探していたところ、たまたま安く某オクで転がっていたものをみつけて中古リモコンを購入。これで離れたところからも電源を入れられるようになった。・・・。役に立たん。

 

 今後のCx導入対策として、SCSIボードのIDを7から6に変更しておく。こうしておけば、無設定のSCSIカードを反対側につなげても競合は起こさない。

 

 どうせならベンチマークを撮ってみる。MB*[5]は森104.8枚、FMB*[6]は森47.1匹。Pentium 75MHz(P54C)なので、まあまあこんなものである。

 

 以前購入していたFPM 32MBパリ無しが出てきたので交換。パリ有はCxの増設メモリボードへ引っ越しすることになった。

 


*[1] YM2608(OPNA)からADPCMとパラレルポート(ジョイスティック)を省きPSGを混合してデジタル音声出力にした廉価板。どうせならこれを使った86ボードを出してほしかった。

*[2] Windows Sound System(PC95規格)準拠のCS4231でPCMを再生する。86ボードのFiFoとちがいDMAでPCMを再生できるためマルチタスク時の負荷は軽い。

*[3] ガラクタ。燃えないゴミ。こわれたアイテム。

*[4] メモリチップの中央に穴をあけて破壊。

*[5] MASLの森ベンチ。あなたの98がどれくらいMASLに向いているかを森が測ってくれます。メモリからVRAMへの転送速度、CPU演算の速度の参考として最適。

*[6] M-MASLの増える森ベンチ。VRAMへCPUの処理が許す限りの描画をするのでマザーボードへの負荷として、処理速度の判定に最適。

 手元に残っている最後の98シリーズデスクトップ、PC-9821Xv13/Rがあった。これを使う前は同V20/S、その前はCx model S3であった。


 どうやら一部界隈がレトロPCブームになってしまっているようで、ジャンクの9821もそこそこの値段になり始めており高くなりすぎないうちに手に入れようと某オクで狩ってみた。
 

 当時購入しようとしたときは、もともとCs2をターゲットとして準備していたのだが、代替わりしてしまい後継のCxになってしばらくたってしまっており、在庫が見つからない状態になっていた。
 Cs2を選定した利用は、そんなに大きくない筐体、FDD2基搭載、86音源同等機能を内蔵、9821の256モードを搭載、ステレオスピーカーを内蔵、CDROMドライブ搭載。個人的に気に入ってたことがSCSI内臓。
 これが代替わりしたとたん、SCSIはオミットされた代わりに2倍速CDROMトライブに、FDDは1基だが増設可、86「相当」音源で、スピーカーは外付け耳方式、TVチューナーボードとモデムボードが標準内蔵されてTV代わりにも使えるとの触れ込み。価格はそれほど変わらなかったので、目には魅力的にうつった。
 しかし、落し穴があった。すべてのデバイスはWindows3.1上でのみ動作保証。まあ、3.1は単なるDOSのエクステンダだと割り切ってたので、あまり気にはしていなかったが、これが結構な地雷だった。
 一番の地雷は86「相当」音源。PCM音源部は86ボードのFIFO方式からWSS互換DMA方式となり互換性がない。FM音源部はYM2608からYMF288に変更になり下位互換に。当初は専用の初期化の仕組みがないと互換音源として認識されない等、絶望を味わうにはそう時間を要さなかった。しかも、動作保証されているWindowsからは従来互換で音源を鳴らせる術が見つからなかった。
 しかし、時間が経つにつれ次第に対応ソフトも増え始め、118ボードが出るころになると同等品といっても多少語弊がある程度で問題ないくらいには使える状態となった。

 当初苦労した分思い入れがあり、DOSのセッティングに関してはまだ環境を残してあるので、当時の機能を取り戻せる、ということで、ジャンクで調達した次第である。

 まあ、これでも苦労する面はあったのだが。

電気は電線で繋げれば簡単に電流が流れるのだから、たくさん電線を繋げればたくさん電気を送れるのではないか、と思われがち。


たしかに、たくさん電気は送れるようにはなる。
ただし、現在の日本の送電線網は簡単に繋げればいいという問題はなくなっている。


電気は複数送電線があると、電気抵抗の低いところに電流が集中する。
かりに古い送電線(電気抵抗が高い)と新しい送電線(電気抵抗が低い)が並行して存在していたりすると、当然電気抵抗が低い新しい送電線に電流が集中する。
もう一つ交流電流がやっかいなこととして、電気抵抗分とは別に交流抵抗が存在する。
高圧の長大送電線ともなると、電線間、電線と地面間の空間も問題となる。なにも内容に見えるが、中空をはさんだ巨大なコンデンサとして機能してしまう。
ぴんと来ないかもしれないが、そのときの大気の状態によりこのコンデンサの大きさが変動してしまうので、交流抵抗の値が常に変動してしまう。この影響は流れる電流の方向に影響し、2つの送電線間を電気が環流するという現象を引き起こす。もちろん、電流が流れれば電気抵抗により熱や電圧降下が発生し、送電ロスへと繋がる。


電流も増えると、電気抵抗による発熱とは別の問題が発生する。


交流電流は、電線の外側に近い部分を流れる傾向にある。この為、電線の中心部と外側とに電流量の差が大きくなり、これがコイルと同じ働きをして交流抵抗となってしまう。
もちろん、電線の線材を工夫し均等に電流が流れる工夫もしてあるが、大電流の前では無力。電流が環流を引きおこして送電ロスになる。


また、コンデンサとコイルの値が特定の条件を満たすと共振現象が発生し、さらに大電流が流れることになる。これは送電線設計時に対策される為、よほどのことがない限りは発しないが、送電線を新設時に考慮に入れる必要がある。



以上のことを全て問題なくクリアしたとしても、まだまだ問題がある。


送電線の故障。いわゆる事故の発生である。


送電事故は、なにもクレーンが電線にぶつけてしまった、たこ糸が引っかかった、倒木が引っかかった、等の事に限らない。これらは対策をすれば極限まで防ぐことが出来る。
しかし、落雷は完全に防ぐことはできない。


送電線に雷が落ちると、一時的な短絡(ショート)になる。もちろん放置した場合は無限の電流(実際は有限の大電流なのだが)ながれ週の電気設備を焼損、破損させてしまう為、速やかに外套路線を切り離す、つまり電気を止める必要がある。


ここで問題となるのが、その瞬間に流れる電流である。


仮に日本中が全て高性能な送電線で接続れていたりすると、日本中で発電された電気がそのショートした地点に流れることとなり、膨大な電流となってしまう。


大電流はその大きさに比例して安全にかつ確実に遮断することが困難となる。


例をあげると、家庭用100V 30Aのブレーカー(遮断機)は定格遮断電流が30Aだが、最大遮断電流は1500A、約50倍である。これは、ショートした場合の大電流遮断に対応する為。


では、現在運用されている50万ボルトの超々高圧系ではどうだろう。仮に中規模送電線を想定すると、1つの電路あたり8000Aの電流が許容される。単純計算にて、50倍の40000Aの遮断能力を持つ遮断機が必要となる。しかも、50万ボルトに耐えられるレベルで、である。


ここで、想定以上の電路を建設ししいた場合、容易に最大遮断容量を越えてしまう電流が集中するこが予想される。集中する電流量を再計算し、機器を交換する必要がある。



どれをとってもコストダウンになるばかりが、コストアップになる事だらけである。
ただし、現在の安定した電気供給を続ける場合において、という事にはなるが。





べつに、電気業界の肩を持つつもりはない。


ひとえに電気を作る、送る、というだけでも、単純に考えることが出来ないぐらい、複雑怪奇な現象・しくみであることを解ってもらえればありがたい。



最後に、交流発送電の計算には、高校で習った虚数の概念が必要であることを付け加えておく。


1 準備

2 オシロスタート

3 故障発生


昔、働いた会社で患った職業病がまだ生きてます。