令和のDVORAKer

今回はマニアックな話とお気に入りのキーボード紹介です

 

見た目にも小さいお気に入りのキーボード、VORTEX POKER3

オークションで7920円(送料込み)で購入。全体を小さくするためにカーソルキーすらなくて、ファンクションキー+J、K、L、Iでカーソルとして使う仕様

茶軸メカニカルキーボードで感触がとても軽快で、使い慣れたらメンブレンのキーボードには戻れそうにない快感です。

POKERの「E」が「3」になってますね。
 

デザインもいいのですが、裏のディップスイッチで配列が変えられます。

この1番を変更するとDVORAK配列になります

 

DVORAK配列ってなんじゃらほいって人のために説明しましょう

普通のキーボードとは違って下記のような配列になっています

KB United States Dvorak.svg

 

皆さんの知っているキーボードと全然違うと思いますが、実は英語入力に最適になるように配置されたキーボード配列なのです

さて、ここまでで色々出てきました

  • 茶軸
  • メンブレン
  • メカニカル

というのはキーの機械的構造のこと。基盤パターン上にドーム型の導電性のゴムを乗せ、押し込むとパターンがつながるという簡単な構造のものがメンブレン式。キー1つ1つにスイッチを取り付けるタイプが茶軸や青軸、赤軸といったちょっと高級なメカニカル式

  • 配列

ってのはキーボード上の文字の並び方のこと

アルファベット部分以外の並び方の違いで

  • USキーボード
  • 日本語キーボード
  • NICORA配列(親指シフト)
など、その国ごとに独特の配列になっていたり、キーの位置が違う、追加されているなど物理的に違うキーボードなことが多い。
そして、アルファベット部分でも
  • QWERTY配列
  • QWERTZ配列
  • COLEMAK配列
  • DVORAK配列
  • 楽キーボード(NEC)
などなど実は色々あるのです

配列に関してはOSやドライバーなどのソフトウェア調整で配列は変えられるはずなのでが、OSによっては変更ができないものもあるのです

 

このアルファベット部分を変更して使うというかなり変わった使い方をしています。DVORAK配列は左手に母音、右手に子音が集まるので交互打鍵になりとても入力しやすい

 

・・・のですが、当然こんなキー配列を使うにはそれなりの知識が必要です

  • WindowsはDVORAK配列にすると日本語入力ができないため、フリーソフトを入れるかレジストリ書き換えが必要
  • Linuxはほとんどのディストリビューション(種類)でDVORAK配列に変更可
  • Androidはタブレットだと変更できる機種が多い(と思う)
  • iPhoneはiOS13以後ならDVORAK配列に変更可。それ以前はDVORAKにすると日本語入力ができなくなる
  • Macは標準で変更できる(らしい)

問題なのはソフトウェア的に変更できない機種。こういった機種にハードウェア的に配列を変更して使えるキーボードはとてもありがたい。だが、機械的に配列を変更できるキーボードというのは稀少に少ないのだ(←馬から落馬なみに重複してる)

物理的にDVORAK配列にできるキーボードで有名なのが海外にあります

どちらもフルキーボードで大きくて持ち運びするようなものではありません
今回買ったVORTEX POKER3は60%キーボードと言われる小さなものです
 
 
同時にもう1つ購入したキーボードがあります。

これはiPhone用の有線キーボードhuasemi YKB-S0808なのですが、当然QWERTY配列です。

有線なのでいちいち接続しないと行けないのですが、持ち歩いててさっと使うには電池不要のほうが使いやすい

オークションで新品購入3820円(送料込み)でした

 

そんなわけで分類してみました。左側のChromeBook,iPad,iPhone5SはDVORAK配列に制限があってソフトウェアでDVORAKに出来ない機種。右側のAmazon系のAndroidタブレット、iPhone6S,iPhoneSE,iPhone8は通常キーボードをDVORAK配列に設定し問題なく使える機種です

ChromeBookはDVORAKに設定すると日本語入力出来なくなるのだが、ブラウザのGoogle chromeを使ってるときだけGoogle日本語入力のエクステンションを入れると日本語入力ができるようになる。

iPad mini初代はiOS9。Google日本語入力にバグがあるので英語(DVORAK)→Google日本語入力と順に切り替えるとGoogle日本語入力がDVORAK配列で使えてしまう。でも絵文字とかにするとまたQWERTYに戻ってしまう

iPhone5SはどうやってもDVORAK配列で使えない

こういった機種にハードウェアDVORAK配列が使えるキーボードは有効です

とてもお気に入りなのですが、唯一の問題は・・・

 

重たい

 

 

700グラム越えだとずっしりしています。持ち運べないことはないけど気を抜くと落としそうです

 

ちなみに先程のiPhone用の有線キーボードはその半分くらい。ペラッペラでストロークは浅いのですが、結構入力しやすい

 

メンブレン式のキーボードですがタッチ感のいいHappyHackingの旧型キーボード。それほど重く感じないということは700グラムあたりから重量感が出てくるということかな・・・

 

キー配列って色々あるのですが、キー配列を変更して使っている人なんて今まで誰一人として出会ったことがない。キー配列に慣れるとか練習とかよりも配列を変えるためのPC知識が必要なのがネックになってるのかなぁ。

 

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実はDVORAK配列にするまで10年くらいPC使っていたのにタッチタイピングは全くできませんでした。

当時はインターネットなんてなくてパソコン通信だった時代。文字入力を早くしたいと練習ソフトとかやってみたのですが一向に変化なし。というのも人間は指で押そうとするところを見てしまう、そういう性質になっているという事に気づきました。

そんなときにDVORAK配列ってのがあると知ってドライバーを入れて導入してみることに。今まで10秒で入力できていたはずの文章が1分近くかかってしまう。手探りで1文字押しては消す。また押しては消して探すというかなりのストレス・・・

ところが1週間もすると自然に文章を入力している自分がいる。「あ、オレ今、DVORAKで入力してる!」と思った瞬間またキーが解らなくなる。そんな時代を通り越しすっかりDVORAKerとなり、QWERTYは受付けない身体になってしまいました。DVORAK配列にするとキーを見ることが意味がないどころかキートップを見ると逆に混乱するので見ない習慣が身につきます。これがタッチタイピングにとても重要。