17m用 ばんざい型ダイポール

 

【背景】

2022年7月、17m用のワイヤー逆V(前回投稿分)をアルミパイプを使った「ばんざい型」に進化させようという取組です。更にワイヤーだった部分は30m+12m用とする(→内容は次回投稿分)事で、1本の同軸とバランから3バンド共用、5バンドGPとの切替により下は40mから6mまでのオールバンドでのオンエアを目指します。

 

【材料】(前回の逆Vからの追加購入分)
・アルミパイプ(外径/肉厚/内径x長さx本数: 単位はミリメートル)
 12/1.0/10 x 995 x 2本

 10/0.5/9 x 995 x 2本
 9/0.5/8 x 995 x 2本
 8/0.5/7 x 995 x 2本

@500x8=約4000円

 ※島忠はサイズ豊富も長さは995mmのみ、一方でジョイフル本田ではサイズ限定も2m,4mの長さが置いてある。4mあったら接続考えなくても大丈夫だな、でも持ち帰る事が出来ない。。。

 

・塩ビパイプ 1m 300円
・まな板(ポリプロピレン W203xD139xH8mm) 800円
・Uボルト エレメント用x4、マスト用x2 1000円
・ビス、ワッシャー、ナット、圧着端子、エレメントキャップ等 900円
合計:約7000円

【工具】(誰でも持っていそうなもの以外で無いと困るもの)

・電気ドリル

・パイプカッター
・圧着ペンチ
・自己融着テープ(材料かな)

 

 

【工作】

まな板にUボルト用の穴を12個空ける必要がありますが、これが電ドルでも結構苦労します。ポンチ(千枚通し)で位置決めののち、厚さ8mmを貫通させるのに四苦八苦。部材をしっかりと固定させた上で作業を行わないと事故の元です。

エレメントへの給電はパイプの端に4mmのビスで圧着端子を装着、パイプ内側のナットをピンセットで掴みながら何とかねじ止めに成功。


エレメント長の計算は前回と同じ、300 / 18.1 / 4 *0.95 = 3.93m、約1メートルのパイプ4本とバランからのワイヤー部分、そこからパイプの重なりをマイナスして丁度いいくらい。エレメント同士の繋ぎは本当にサイズがぴったりなので、摩擦のある状態で差し込んだ上で、ちょっとペンチで変形させてあげたら固定されます。先端のエレメントだけは最後に微調整の余地を残しておく。

【仕上りと再整】

先ずバンザイの角度、左右120度程度を狙ったのですが、実際に上げてみると根本部分が150度位あって、更に先端に向けて垂れ下がりほぼ水平に近い状態となりました。バンザイというよりは眉毛のイメージに近く、1エレの八木という感じ(笑)。原因は穴あけ位置、Uボルトとエレメントの遊び、そして自重でしょうか。製品版と比較すると明らかにエレメントが細い(12-10-9-8mm)のが一番の原因かな、アルミパイプは結構しなる事を認識しました。

 

後日再調整、まず台座とエレメントのボルト固定部分、穴の位置はそのままで最大限上に向けて固定。次に左右エレメントの中央部分を手持ちの釣糸(PEライン)で結び垂れ下がりを防止、なんとか150度程度をキープしました。角度により飛びに違いがあるかと言われたら、優劣あるんでしょうけど実感するには至らず。

【運用】

 

逆Vと比較したら平均地上高もあるせいか、FT8のSkipTX1で他局が送信しているレポートと比較しても遜色ない状態を実現、さすがフルサイズの力を感じます。レポートが自分だけ-20とかではとちょっと躊躇いますからね。ローテータは設置していないので北西/南東に向けていますが、サイドの切れはあまり感じず、W方面にも普通に飛びます。設置前逆Vでの運用と併せると、こんなアンテナでも6月から8月の約2か月で100カントリー(FT8/17mのみ/CFMed)達成しました。
 

2022.7
de JG1TFC