Irreversible/不可逆 2~キャミソールとショーツのまま びしょ濡れになるのも構わず | かおり流 もうひとつの「宮」

かおり流 もうひとつの「宮」

「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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当ブログ内のお話は「宮~Love in Palace~」のキャストをお借りしたフィクションです
コ チラの SideStory「Irreversible/不可逆」
BrownEyedGirls/Gainのソロ曲PVを見た瞬間に湧いてきたイメージによって書いたお話で
完全にフィクションです

GaIn(가인) - Irreversible(돌이킬 수 없는)official BEG@YouTube Thanks!!


その晩から ガインの誘惑に耐えるのは至難の業だった
子供っぽく見えても 経験は豊富なんだろう…
ソファに座ってタブレットでWebメールを確認する俺の首にしがみついて来た
振りほどいても 背中にくっついて 身を捩ると前に回って来てバスローブの前を開く 
「ダメ やめなさい」
「もう!いいじゃない!どうしてダメなの?」
「大人をからかうな」
「からかってなんか無いわ?アジョッシはあたしを買ったんでしょう?」
「人聞きの悪い事言うなよ 俺は韓国では割と有名な会社の社長なんだ
売春だとか人身売買なんて犯罪 困るんだ」
「でも…事実じゃん」
「俺が買ったのはガインじゃない ガインは俺が買った物に 勝手について来ただけだ」
「え?どういう事?」
まだ俺の胸元に擦り寄ってくる
「もういいから しつこいぞ 早く寝ろ」
「う~」
シッシと手で追い払う仕草に舌打ちをひとつ残して やっとドアの向こうに消えたと思ったら すぐにまた開いて
「ねえアジョッシ? 襲わないから…一緒に寝ても…」
「駄目!」
「も~ お堅いんだからぁ~」
お堅いだって?この俺がか?そんな台詞 他の誰が聞いたって大笑いするだろうよ
まったく 人の気も知らないで…


翌朝 目覚めた俺の腕の中に ガインが眠っていた
うわっっ!!俺!やったのか?やっちゃったのか?!
Tシャツは着てる ボクサーブリーフも…履いてる
ガインも キャミソールとショーツを身に着けていた
半身を起して見回すと… 滞在しているホテルのスイート
俺が使っている方の寝室へ ガインが潜り込んできた事が解る ホッ…

眠っているガインをベッドに残して抜け出し 熱いシャワーを浴びていると…
バスルームのドアが バン!と開いた
「우와!갑자기 놀랐 잖아~!~!ウワッ!カムチャキ ノルラッチャナ~!うわぁ!急に驚くだろ?!」
「良かった…居なくなったと思った…」
そう言ったかと思ったら キャミソールとショーツのまま びしょ濡れになるのも構わず シャワー中の素っ裸の俺の首に飛びつきしがみついた
ガイン…ちょ…待てよ…

ガインの胸の奥には 再び棄てられる心配が渦巻いているんだろう…

ガインの荷物はホテルに送ってもらうようにしたから早くても明日だ
服と靴を買いに ショッピングモールへ出かけた

俺の腕に腕を絡めてぴったり寄り添うガインと俺を見比べて 怪訝な顔をする者は少なくは無かった
えっと…30-18は…12歳年下だっけ?
やっぱヤバイよな…俺も流石に自分が成人してからは 未成年とは経験なかったし
そういう対象でも無いし…世間の目も「違うよね?」そう言ってる

スマートフォンが仕事の電話の着信音を鳴らすから 試着室にガインを残して 近くのエスカレータサイドのベンチへ移動した
「はい ええ…はい… ああ そうですね それがいい…
ただ私が今アメリカに居まして… 1週間ほど滞在しないとならなくて…
ええ… はい それでお願いします
ああ イ・ガンヒョンさんにもよろしくお伝えください ではまた…」
んだよ… このくらい自分で電話してこいよな…

通話を終えてスマホを上着の内ポケットへ仕舞いながら顔を上げると… 走ってくるガインとそれを追う店員が視界に入った
「お客様!お待ちください!こちらでお待ちになるか 着替えてから…」
はっ(笑)…何やってるんだよガイン
「アジョッシ!アジョッシ!!アジョッシ!!!」
俺は 飛び込んできそうな勢いのガインに 慌てて身構える
宙を舞うようにジャンプして… ドカッ と激しく飛び込んで来たガインを 両腕でしっかりと抱きあげる
今朝…あの後…
あまりに俺をお堅いアジョッシだと思っているガインに 少し意地悪をした時にも抱き上げたんけど…
やせ細った彼女はすごく軽かった
「ひっ…うっ…くっ…」
…泣いてるのか?
後ろからガインを追って来た金髪の店員と目が合う
「あぁ…スミマセン…申し訳ない…一言理ってから離れればよかったですね」
「いえ…とんでもございません…」

韓国語の上手な金髪のお姉さんが 頬を紅くしているのは…
俺達二人が 英語と韓国語を混ぜながら会話するなかで
さっきからずっとアジョッシ(おじさん)なんて呼ばれていたのに 居なくなったと知った途端 試着した服のまま血相を変えて探しに走るほどに この子が俺を溺愛していて…
妙に冷静な俺も まんざらでもない もしくは同様に思われたのだろう…
さしずめ俺達は… 年の差も顧みず熱烈で 片時も離れられない恋人同士なのだという印象だろうか…
「この服…頂きます」
「はい 良くお似合いです」
「あと…他にも…」
ガインを子供みたいに抱っこしたまま 店の方へと歩く
未だ泣き止まない…やれやれ…
こんな風に抱っこすると… お尻もガッツリ触ってしまった
子供みたいだなんて言ったけど…丸くて でも引き締まった…若い女の尻だった
細い躰に 豊満な胸 早熟な躰とは真逆で 中身はまるで子供
ありえないくらいちぐはぐなのが ゾッとするほど魅力的な子だった

パスポートをどうやって取ったのか… 俺がマフィアかなんかみたいに思えたのか 随分心配そうにしていたが 何もしちゃいない
ちょっと遠い州だったが 戸籍はちゃんと存在していたから 友達に住所を借りて住民票を取り 普通に申請した ただ 韓国で親戚が亡くなったから急いで帰りたいと言ったら2週間かかるところを6日で発行して貰えただけだ

毎晩俺のベッドでしか眠らないガインを どう躾けたものか…今日こそひとりで眠ってくれよ
「じゃあ今夜は ガインのベッドで寝よう」
まるで子供に言い聞かせるように言って添い寝してやると
すうすうと眠った
頬にお休みのキスをして 自分の部屋で眠った俺の 元に… それでもガインはやって来た


「アジョッシ…そんなにあたしが嫌い?」
まずいな… 嫌な予感がした
半身を起してベッドサイドからリモコンを取り 薄暗い室内を明るくした
泣いてはいなかったけど ショッピングモールで 泣きやんだときと同じ 安心しきれていない 哀しそうな顔だった
「ガイン…何を言ってるんだ…」
この子が俺に抱かれたがっている理由を 本当は解っている
「だって…ゲイじゃないならどうしてダメなの?
アジョッシよりずっと年上の おじいちゃんみたいな人と寝たことだって有るわ?」
安心したいんだ 連れてって欲しい 棄てられたくない
だから 安心させようと思って パスポート取れたよって 見せたのに… 言葉じゃないんだな… 本能的なもの?
「ガイン…おいで…」
ベッドに入れてやり 細い躰を抱き寄せた 部屋は明るいまま
「俺はね お堅くなんかナイんだ そしてゲイでもない
女ならいっぱい知ってる」
「どうだか…」
「ホントさ 今まで沢山女を泣かせてきた
いい年だし もうおしまいにしよう そう思ったんだ
そこにガインが現れて あんな風にあっさり連れて来てしまっただろう?
アジョシガットゥンサラミマンナミョン… そう言われた時 俺ってどんな男なのかな?
俺は神様に試されてるのかな って思ったのさ
だから 易々と手は出せないんだ」
「易々とって…あたしがこんなに求めてるのに?」
「あそこから逃げたかったんだろう?だから俺に救い出して貰った気でいる
一時の感傷さ」
「感傷かどうか 試してみようよ?」
「そう言う事 言ってはいけない」
「じゃあ…キスだけ…ね?」
やれやれ…
明るい室内のベッドの中で 抱き合ってキスをした
こんなシチュエーションで 女を抱いたことくらい何度も有った
だけど 少しでもブレーキになればと思って明るくしたのに…
まるでロリポップを堪能するかのような 子供じみてるようで 妙に艶かしいガインの唇と舌に どんどん溺れた
ガインの小さな掌が俺の背中を弄(マサグ)る…
心がざわざわした…
警鐘が鳴る… イケナイ この子に手を出しちゃ

「アジョッシ… お願い…抱いて あたし 子供なんかじゃない お願い アジョッシ…」
そんなこと解ってる 君は色っぽいよ 過ぎるくらいにね
今まで味わってきたどんな女も持ってなかった味を想像させる
新鮮な色と艶を待ってる
そう まるで追熟の必要のない ちょうど熟れたところをもぎ取った甘い果実を思わせる
「アジョッシィ…」
嗚呼 こんなに懇願されて断ったことなんか12年間で一度だって有っただろうか…
12年 そうだ 俺が初めて女を抱いたのが12年前で… この子は12年前の俺の様に 既に経験豊富だ… だがそれは 躰だけのハナシ…
ガインの細い指先がTシャツの上から俺の乳首をかすめた
「こら…」
その小さな手を握って拒む
「もうガマンしないで…だって…ほら…」
もう一方の手が 硬くなった俺の芯をボクサーブリーフの上から包む
「ガイン 駄目だ」
なのに
ガインはもう一度キスしながら俺を誘う
「アジョッシ お願い…」
たぶん俺は 今夜の事を 長く後悔するだろう…
只でさえあんなに俺にベッタリなのに… 手を出したりしら… もう俺から離れられなくなる そんなの解ってた
優しく抱かれた事なんかないだろうこの子を こんな風に優しく撫でてはいけないのに…
俺にはこの子を 荒々しく抱く事なんかできないから 敢えてセーブしていたのに…
たった1週間で 俺の自制心は限界だったのかと 笑いが零れそうになる
だけど違う…
これは俺の自制心の問題じゃないようにも思える
この子の持つ引力に抗うなんて…到底できそうになかった
「はぁ… うn… アジョッシ… アジョッシ…」
こんなにも躊躇いの渦の中で 注意深く女の躰を撫でる事なんて…初めてだった
もう後戻りなんか出来ない
これまでのどの女とも経験したことのない 俺とガインとの深い関係が今 始まってしまった
ちゅっ… うん
頭の中で 妙に鮮明にそう感じながら白い肌に口付けた
ちゅっ… うぅん…

 

 

 

韓国항상 감사합니다  はんさん かむっさはむにだ日本ありがとう
キラっとハート 新シリーズおってよ?たうめきでへじゅせよ~お・ね・が・い
明日はお休み 明後日お会いしましょう→Irreversible/不可逆 3~首を振るしかなかった…
くれぐれも 完全フィクションです

 

 

 


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