Love is revolution 10 ~本当にありえない… 客観的に見たら ヘンな構図… | かおり流 もうひとつの「宮」

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「チュ・ジフン&イ・ジュンギな毎日」のまほうの手・かおりが
こっそり書き溜めた「宮」の二次小説を今更公開(四十の誕生日2013/08/18にOPENしました)
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きらきら初めての方は是非 はじめまして から順に本編を読み進めて下さいひよこ
コチラは 不定期で更新中の「Love is revolution」 リュ・ファンの恋物語です❤
もし試し読みしようと言う方…コレから読み始めるのは如何なものかと…
このお話をはじめから読むにはコチラから→「Love is revolution」の目次


梅雨前に また大きな発作を起こした 去年死にそうになったのも 梅雨前だった
あの時は叔母さんが戻りなさいと言ってくれたけど 今回はお花畑と小川と橋の夢は見なかった
まだ生きてる… 目が覚めた時 なんでだか 「ぷふっ」て不謹慎な笑いが零れちゃって
また学校にも行かずにあたしの傍で泣いてるシネちゃんと目が合って
「もう!ウネちゃんは!心配させといてそれ?!」と怒られた

退院したら 夏休みに三人で旅行に行こうとシネが言い出した
「三人でなんて馬鹿げてる 二人で行ってきなさいよ」
そう言うと ファンが「そうだよ」っていうと思ったのに 言わなかった
あ~あ~ またイチャイチャを見せつけられるのか~

長引いた入院も なんとか夏休み中に退院できて 三人で海へ来た
泳ぐには遅すぎる海岸を シネちゃんと二人で手を繋いで歩く姿を ファンが後ろ向きに歩きながらビデオに撮ってくれて…
「もぉ~恥ずかしいからやめてよ~」 って笑う私を シネちゃんがギュッと抱きしめるから
待たせちゃったけど 一緒に来れて良かったなぁって思ってたら
ちょんちょんって私の肩をつつくファンに シネちゃんを返そうとしたら 二人は私を真ん中にして 手を繋いで歩くの もう…やんなっちゃう…なんなのコレ?
「ねえ…今日は二人ともなんか変だよ?」
「そう?」「そうかな?」
私の両側に居る二人から 同時に「사랑해 은혜 /愛してるウネ」と頬にキスされた
ホテルに着くと…
驚いたことに部屋を一つしか取ってなかった
やあだ…コレじゃ私 ホントにお邪魔虫じゃんっ!
先にシャワーを使ってと言う二人が やっぱりどこか変だと不思議がる私に
「何も変じゃないわ」
としか言わないシネちゃんはいつもより無口で ファンもそうじゃない?

「ウネちゃんの髪を乾かしてあげて?」
なんて言ってファンにドライヤーを預けて シャワールームに消えるシネちゃん
「や…ちょ…自分でできるよ?」
「いいから やらせて」
私は 鎖骨に例のチリチリ痛みが襲ってくるのを感じて 逃げ出したいのに ファンは優しくて…
我慢できずに鎖骨を押さえた
「ウネ?大丈夫?」
「うん…平気だよ」
だってコレは病気じゃないんだもん…

ベッドは三つあるのに 私を真ん中にして 三人で一つのベッドに入ろうとするから とうとう私は大声を上げた
「ねぇ!ちょっと待ってよ おかしいって! おかしいでしょ二人共!いったいどういう事なの?」
「私達…ウネちゃんを二人で共有したいの」
は?
「ウネを一人で死なせたくないんだ」
「何よそれ!?どうするつもりなの?三人で一緒に死ぬっていうの?」
悪気はないと解っていても つい 溢れる言葉が尖る
「違うよ 三人で一緒に生きるの ウネちゃんとファンと私 三人で生きて行こう?」
ぎゅっと私を抱きしめるシネちゃんの背中を撫でるファン…
「二人とも変だよ!シネちゃん!ファン!どうしちゃったのよ!」
「大丈夫 ウネちゃんが嫌なら 何もしないわ」
何もしないって…嫌がんなかったら…何を するっての…?
「ずっと一緒に生きて行こう 俺もその覚悟をしたんだ」
「だって…二人は恋人同士で 私はお邪魔虫なのに こんなの…」
「違うわ 私とウネちゃんは元々一人だったんだもの 二つに別れちゃっただけ」
聞き覚えのあるその言葉は 中学の時 ハタチまで生きられないと知ったときに 私がよくシネちゃんに言って聞かせた言葉だった

「私が死んでも どこにも行かないから 大丈夫 元に戻るだけよ 別れちゃったシネちゃんと もう一度一つになるだけ
離れ離れで居る事自体が 私達にとっては不自然な事でしょう?
私平気よ? 普通の人は死んだらドコに行くのって怖がるのに 私は 間違って二つに分かれて生まれたシネちゃんと一つになれるんだもん 怖くなんかないわ」
まさか…

「ウネちゃんは怖くないって言ってたけど私はずっと怖かった 一人になりたくなくて脅えてたの
知ってるでしょう?」
「でも…もし…私が死なずにずっと三人だったら どうすんのよ!私達が良くても 周りが許さないわ」
「そうだね 周りは許さないだろうね でも仕方ない それが俺達の本来の形なんだもん」
シネちゃんだけじゃなく ファンまで… どうして?
「くすっ 見て ほら… あなたたち今 同じところを押さえてるの 気付いてる?」
え? シネちゃんが 私の左の鎖骨に触れる
「自分以上に大切なシネのナムジャチング(彼氏)を好きになっちゃったからって 罪悪感なんか抱くのもうやめなよ シネと俺を想って ココが痛くなるんだろう? 俺もなの…」
反対の手で そう言って微笑むファンの左の鎖骨を…
「本当は ファンと出会うべきだったのは私じゃなくて ウネちゃんだったんじゃないかって ずっと悩んでたの」
「だけど俺と出会ったのはシネだった それもまた真実」
「私達 三人で生きていく覚悟をしたの ウネちゃんが生きようが死のうが…」
「ここにたどり着くまで いっぱい喧嘩したし いっぱい悩んで 泣いたんだ
ウネに話すのに時間がかかっちゃって ごめんね?」
代わる代わるに畳み掛けるように話す二人が あまりに真剣で 私はただぼうっと聞いてるだけだった
「びっくりしたよね?」
「するわよ…そりゃあ…」
「だけど ウネちゃん これだけは誤解しないで? 
もうすぐ死ぬと決めつけて ウネちゃんに同情してるわけでも無いし
残される自分たちを悲観するわけでも無く この先ずっと 三人で生きて行きたいと思っているの」
「そんなことが可能だろうか?と 随分葛藤したよ だから ウネにも時間をあげる
俺達はウネを愛してる 傍に居て欲しいから 邪魔者だなんて思いは捨てて」
「それだけなの ただそれだけ」

驚きの余り口がきけなくなった私を 二人は優しく撫でてくれて
私を挟んでベッドに横たわった
三人で…
本当にありえない… 客観的に見たら ヘンな構図… 私はそんな風に思いながらも
頬がぴくぴく引き攣った 嬉しい様な 可笑しい様な くすぐったい気持ち
いつからバレてたんだろう…私がファンを結構…ううん…本気で好きなこと…



韓国今日もお読み頂き ありがとうございますキラキラ
ご理解頂きたいとか贅沢なことは言いませんう~
ただ これが三人選んだ道なんです
余談ですが…
男の子にドライヤーかけて貰う女の子の図 好きよね私…笑ニヘラ

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