2024/05/27 | ジャパンフレネ おーい仲間たち

ジャパンフレネ おーい仲間たち

ジャパンフレネの活動日誌。子どもたちの姿をお伝えします。

● 直感は創造力(想像力)だ!
南研子さん(熱帯森林保護団体代表)をお迎えし、アマゾンから教育を見る・教育を創造する。
研子さん、ぼくの授業のスライドを観て、「木幡!これはアマゾンと同じだよ。アマゾンでは一瞬一瞬の直感で生きなきゃ生きていけないんだよ。臨機応変に子どもの発想に合わせて授業を作る。偉い!直感は創造力(想像力)なんだよ!」とお褒めを頂いた。
「朝生きて、夜死ぬ。それの繰り返し。そう考えれば、今日一日どう生きるか考えられるね。それでいいじゃん🎶」
御歳76歳の姉御は日本の政治を憂い、吠えまくっていた。
※ コーディネーターをしていたのでメモを取る暇がなく、以下は参加者のメモから…。

(谷朋子さん)
ミュージシャンのスティングに導かれてアマゾン熱帯雨林の保護活動をされている、南研子さんのお話を聞いてきました。2000日以上をアマゾンの村の人々と過ごされているにもかかわらず、どの子がどの家の子とか、家族関係がどうとか、まったくわからないというのが印象的でした。皆で育て、気の合う人のところに子どもも勝手に移動しているから。

密林の中の地面は、昔はひっくり返すと湿っていたけれど、現在はカサカサというのも衝撃。不法な金採掘によるとばかり公に言われている水銀汚染ですが、ボーキサイトからアルミの分離加工において汚染がはなはだしいこと、世界に向けて輸出されるアルミインゴットの山と、水俣より甚大な水銀中毒の被害者の存在を知りました。

フレネ教育の関係の集まりでしたが、アマゾニアもフレネも現代社会の歪みを照射する思考装置という点が通底し、討議も活発でした。根本に政治の悪さがあり、嫌なヤツほど一生懸命におかしくするという悲しい話が締めのような、共同体は少人数でしか成り立たないという話が結びでもあるような。

アタシもう諦めたんだ、毎日朝生まれて夜死ぬと思ってる、こんな世界をどう生きるかだけなんだ、という研子さんが清々しい、写真の机の並びからも見て取れるように脱構築して(笑)カオスを生きる人々のための良い会でした。

(富安永美子さん)
・年々アマゾンの熱帯雨林は、主に大豆畑を作るために焼かれている。
・日本は、年間大豆需要量の20%をブラジルから輸入しているが、大豆加工品や家畜の飼料を含めるともっと多いだろう。
・私達は、アマゾンの資源を貪り食べている状態。
・日本のアルミ缶の原料のアルミニウムも一部ブラジルから輸入されている。
金の採掘のためにも森が切り開かれているが、それだけでなく、金の採掘過程で水銀が使用され、その川に流れた水銀によるヤノマミ族の水銀中毒も問題となっている。
・インディオには、ノイローゼ、いじめ、認知症などはなく、高齢者も元気で姿勢良く腰が曲がっている人はいない。
・アマゾンでは、自分の直感と想像力が大事。
・人は、生き物の命を奪って生きていることを次世代に伝えていく。
・アマゾンも気候変動の影響を受けており、乾燥がひどくなっている。
・インディオの人口は、1000万から40万人に減少している。
・インディオの子供は、自律していて、生き生きとしている。
→子供達だけで川で遊ばせていても決して溺れることはない。
・生まれた赤ちゃんは、生後3ヶ月間お母さんがつきっきりでお世話をし、家事などは他の家族がやる。3ヶ月を過ぎると村全体で面倒を見るようになる。1人で歩けるようになると、年上の子供達と共に行動し、色々なことを教わる。
→異年齢集団
・インディオの子供は、生まれた家庭が合わない場合、他の家に住んでも良い。
家族以外の人と関わる機会が多いため、人との向き合い方を学ぶ機会が日本の子供達よりも多い。
・インディオの長老に、日本には親殺しや子殺しがあることを話したところ、「本当にそういうことが起きているなら、お前たちの部族は滅びる」と言われ
 た。→親殺し、子殺しは、家庭内だけでなく、社会全体の問題。
・アマゾンの森をインディオ自身で守るために消防団事業の支援、インディオの経済自立支援のために養蜂事業の支援を行っている。
・アマゾンでは、障害を持つ人に対して、差別はせず区別をしている。障害を個性として受け入れ、それぞれに役割を与え問題なく暮らしている。
・インディオの言葉の数は少なく、過去形も未来形もない。“幸せ”という概念もない。
 →今を生きている。
・今を生きることの楽しさを子供達に伝えていくことが大事。


脱構築されている机配置🎶




『ちいさいおうちプロジェクト』に通じるアマゾンの家。