先日、京成押上駅近くを流れる運河にかかる京成橋の欄干の消息についてフェイスブックに書きました。
この運河は正確には、横十間川というようです。
横十間川は本所吾妻橋の近の隅田川(源森川水門)を起点として東行し、北十間川と分岐すると同時に南下に方向を変え、総武線・首都高を潜って小名木川と直行し、この辺りから親水公園として利用されつつ更に南下し、仙台掘川とも直行し、東陽町の辺りから向きを西に代え、結局横堀川に合流する運河です。
京成橋があるのは、北十間川と分岐する前の部分で、京成線押上駅のすぐ近くになります。
この橋の名前の由来なんですが、京成電鉄が架設したからなんだそうです。
市電押上線の開通が京成の押上線の開通と同時と計画されていたにもかかわらず開通が約1年遅れ、その間の移動の便益のために、橋を架けたものだそうです。
この京成橋の現在の橋の欄干の装飾に書かれているものです。フェイスブックをご覧成になっていただくと明らかなように、寅さんとはつきりわかる人物が描かれています。
小出 卓也 - 墨田区押上の近くの運河に京成橋という橋が架かっています。その欄干にある飾り物です。どう見ても寅さんが登場していますね。... | Facebook
これは単に隣の区の著名人を借りてきただけなのかと最初は思ったのですが、どうも違うのではないかと感じています。
京成電鉄は現在本線が上野・成田空港間で、押上線が押上・青砥間、金町線が高砂・金町間になっています。
ところが最初にできたのは、押上・高砂(曲金)・江戸川間と高砂・柴又間だったのですね。時に大正元年11月3日のことになります。
欄干の寅さんはこのことを示しているのではないでしょうか。
考え過ぎかしら。