とびばこ運動 (伝統的体育学習形式)
(1)児童の実態
(ア)とべる児童は、1年生でもどんどんとんでいく。
(イ)3,4年生になってもとべない子は、6年生になってもとべない。
(ウ)とべない原因は、能力の問題ではなく、精神的なつまずきと考えられる。
(エ)馬とびができる子は、必ずとべる。
(2)指導のてだて
図1 とびばこと補助具の配置

①図のように、とびばこの手前に補助具を使う。
②助走は、「タン、タン」とも両足です。両足踏切で、「ターン」でとび越します。
③「タン、タン、ターン」のリズムです。
(参考)
*助走を長くすると、「精神的につまずいている」児童はよけいに怖さが増します。
*補助具を使うと、腰が上がり楽に飛び越せます。
図2 1,2年と3,4年のとびばこの大きさ(参考)

(3)指導の見通し
①まず、馬とびがしっかりできるようにする。
②次に、タン、タン、ターンのリズムで馬とびをする。
③同じリズムで、補助具をつけてとびばこをとぶ。
④何回もとんで、とぶのになれたら補助具をとって、同じリズムでとぶ。
⑤2,3歩の短い助走で、ふつうに両足ふみきりでとぶ。
⑥1年では、全員がしっかりと馬とびができるようにする。また、とびばこや平均台等々に乗ったり歩いたりくぐったりして楽しく遊ぶ。
2,3年で全員とびばこをとべるような見通しにしたい。実践経験では、小学校6年間を通して、3年生が意欲と身体能力のバランスがいちばんとれています。
⑦馬とびの馬のつくりかた。(参考)
足は、肩幅に開く。肘を伸ばして、足首を持つ。ひざも伸ばして、おへそを見ると背中が平らになります。
足首を持つと高すぎるときは、手を床につけたりすると低く調整できます。
(4)展開
①とびばこを高さを変えて4~6台並べます。とべない子がいるときは、「タン、タン、ターン」とびばこも用意します。
②とびばこの低い順に、3回合格したら次の高さに移ります。いちばん高い高さがとべたら、次は台上前転などをいちばん低い高さから挑戦します。
③とんだ人は、マットのはじに行き手を挙げたら次の人がとびます。手を挙げた人は、とんだ人がアウトかセーフか言ってあげます。
とびばこにすわってしまったりとびばこについた手が前後にバラバラになってしまったらアウトです。
④最後にまとめとして、今とんでいる高さを一人ずつとんでもらい、みんなで見ます。
(参考資料)
逆上がり(てつぼう運動)
指導のてだて
①逆上がりをする児童は、鉄棒をにぎって用意します。
②補助者の児童は、逆上がりをする児童と背中合わせに立ち、鉄棒に後ろ向きで鉄棒をにぎります。
③逆上がりをする児童を背中に乗せるように低い姿勢のまま移動して、鉄棒を越します。
④安全に安定した形で補助ができます。
「とびばこ運動」という伝統的学習形式を使うことによって、先生方が気楽に楽しく授業に取り組むことができ、さらに子どもたちの充実した楽しい活動に貢献できれば幸いです