(あ)走ることが楽しい児童

 

  かなり昔、小学校一年生の児童は、運動会の徒競走で1番で走っていました。途中で自分の父、母が見ているのに気がつき、楽しくて手を振りました。最後は4位でゴールしましたが、とてもうれしかったそうです。

 このように、順位より走ること自体が楽しい児童は、少なくありません。

  走る速さだけでなく、こういった「楽しさ」にも心が配れるよう努力したいと思います。

  

 

   (い)授業のスピード

 

  伝統的学習授業は、例えば「50M走」と「ドッチボール」のように二教材で授業を構成します。本ブログでも何回か触れています。そしてそのためには、「50M走」教材を素早く終わらせることが課題になります。

  「見ることが苦手」「長引くと飽きる」は、児童の特性です。 「素早く」のためには、そのための訓練も必要です。指導者の力量が問われてきます。

 

   (う)走運動の基礎教育

 

   走運動の基礎教育について考えてみました。他の教科の考え方が、参考になりました。

 

   「学習量が増えたことで進度が速くなり、また内容が難しくなったこともあって、基礎の習得にも問題が出ている。例えば、10まとまるごとに、一つ位が上がっていく十進位取り記数法と0の意味の理解不足で、繰り上がりや繰り下がりの筆算でつまずく子どもが増加したと感じる。特に、40-23のような0がからむ筆算では、一の位で0から3を引くとはどいうことなのかわからず、0-3=3と繰り下がりをせずに計算を進める子どもが目立つ。」

   「義務教育の要である読み書き計算という基礎教育は、誰もが取り残されない学習内容とする必要がある。」

   「次の指導要領で求められる視点は、学習量を減らし、基礎をしっかり理解できる授業にすることだ。」 (注)

 

     (注)朝日新聞  2025年9月26日 小学校 次の指導要領に望む 学習量減らし基礎重視を

               「私の視点」 「遠山真学塾」代表小笠直人

 

   走運動の基礎教育は、以下のようなことではないかと愚行しています。

 

   ①走っているとき、後ろを振り返らない。

   ②自分のコースから外れない

   ③ゴールラインで止まらずに、走り抜ける

   ④自分の順位をしっかり聞き取る

   ⑤ゴールラインからスタートラインへの移動を機敏に行う

 

 

         (参照)本ブログ 前掲

 

             「走り方の発達過程」 

             『50m走の「学習技術」 ーかつお君の法則ー』 

             『50m走の「学習技術」』 

             「50メートル走(もっと気楽に楽しく小学校体育・伝統的体育学習形式)」

             50M走(伝統的学習技術の紹介)