生徒たちとのコミュニケーションや信頼関係が上手くいっていない私にとって、タツジとの一件はまたとないチャンスだったはずだ。

そのチャンスをみすみす自ら放棄しまい後悔した。

生徒たちとの不信感という溝は、それまで以上に深くなっていった。

自ら勝手に状況を悪くしているのが分かった。

今の自分の姿は、自分の考え方や行動の結果だ。

自分のポジションや反映された現実は、全て自分が引き起こした結果以外のなにものでもないことを痛感した。

生徒たちに「不快」を提供し続ける自分に嫌悪感が生じ、嘔吐を繰り返した。

なぜ、素直になれない?

なぜ、自ら環境を悪化させる?

おまえは、なんの為に教師を続ける?

なぜ、生徒たちを受け容れようとしない?

なぜ、タツジにだけは素直な思いを伝えられたのか?

なぜ、その思いを「単なる綺麗ごと」と思ったのか?

なぜ、なぜ、なぜ・・・・

24時間自らに質問をし続けた。

生徒たちとの関係がこのままでは、精神に異常をきたしてしまいそうな気がした。

すでに、彼らとの関係を修復する気力さえ失い欠けていた。

学校に行きたくない。

朝、完全に起きることができなくなった。

教師になってまだ一カ月もたっていない。

一足早い5月病だった。