いつのまにか子どもたちも、コーチも全員がアキラの泳ぐ姿に
釘づけになっていた。
必死になって泳ぐアキラの姿に・・・全員、総立ちだった。
「ガンバレ・・・・アキラ・・・もう少しだ・・・アキラ・・・」
「わっしょい・・・わっしょい・・・わっしょい・・」
全員が手をたたき、全員が大きな声でアキラを応援している。
まるで甲子園のような雰囲気だった。
みんなで、アキラの泳ぎに手拍子を送っている。
「行け~ 行け~ アキラ・・チャチャチャ・・・
アキラ・・チャチャチャ アキラ・・チャチャチャ」
15メールが過ぎた・・・・
18メートルが過ぎた・・・
あと7メートル・・・・
苦しむアキラ・・・・・呼吸が出来ていない・・まずい・・・
犬かきでもいい・・・・顔を出せ・・・・アキラ・・・
私は心で念じていた・・・・
突然担当コーチが叫んだ・・・・
「バカヤロー・・ここで立ったら一生勝てないぞ・・・・
立つなぁ・・・・頼む・・・頼むから立つなぁ・・・・・
行けー・・・アキラ・-やるんだ・・・そうだ・・・・そう・・・」
右腕がゴールにタッチした・・・・
そして・・・・全員が一斉に・・・・・
「やったあーーー」
「バンンザーイ バンザーイ」
誰彼となく、全員がハグをしていた。
アキラのコーチは、水の中で、嬉しそうに抱き合っていた。
すごい・・・・すごい・・・・必死とはこのことか・・
諦めないということを、目の当たりに見た・・・・
尊厳の為にこそ、人は闘う時がある・・・・
胸を張って生きていくためにこそ・・・・
そして・・アキラは、今自分に勝った・・・・
学生コーチの太陽より熱い情熱が、夢を実現した。
瞬間、私の心にあるスイッチが入った・・・
「今から教師を目指そう・・・・」
日本中の子どもたちに、「やればできる」を体感させたい。
心からそう思った・・・・
どんなにリスクがあろうとも、前に進もう・・・そう決意した。
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