オスマン帝国外伝 感想 | †。・*プラネタリウム*・。†

†。・*プラネタリウム*・。†

 amas d'etoiles couleur sepia
  魔法の言葉を繰り返す

 

登場人物とシーズン1からの流れ

 

主人公

ヒュッレム 




本名アレクサンドラ。ルテニア(現在のウクライナあたり)の田舎の村の司祭の娘として暮らしていたが、タタール人の襲撃に合い、奴隷として売られクリミアの宮殿からオスマン帝国のスレイマン皇帝の側女としてトプカプ宮殿のハレムにたどり着く。

 

両親も恋人も殺されたと思い、奴隷になるなら死ぬほうがましだと思って全てのことに抵抗していたが、ハレムの女官長・ニギャールに「皇帝陛下に気に入られて子どもを産めば世界を支配できる」という言葉に考えを変える。最初は自分を奴隷にしたオスマン帝国に復讐するためだったが、スレイマンに本気で恋をして、復讐心は消える。

 

すでに皇子を産んだ皇帝妃・マヒデブランがいたが、押しのけてここで登りつめることを決意

シーズン1で上手くスレイマン皇帝に気に入られて最終的には皇子4人と皇女1人を出産

マヒデブランとの仲は最悪。お互い暗殺を企てるほど。

 

 

スレイマン皇帝



オスマン帝国の皇帝。最高権力者。彼の言うことは絶対。敬虔なイスラム教徒で、権力におごらず公正であることを心掛けるが情にあつくたまに判断を誤る。でもいい皇帝だとおもう。実の父に暗殺されそうになり、自分の子どもたちには権力争いで殺し合いをしてほしくないと願う。

アレクサンドラにヒュッレムの名を贈った人。ヒュッレムとは「人を楽しませる者、笑顔にする者」という意味。

ヒュッレムを寵愛、マヒデブランのことは目に入っていない。

 

 

母后様



スレイマン皇帝の生母。トプカプ宮殿のハレムでの一番の権力者。ハレムについての決定事項はスレイマンも口を挟めないほど。(本気を出せば挟めるけど)ハレムの運営、秩序を保つ役割を担う。

失礼なヒュッレムを嫌う。母后付きの女官・ダイェとだいたいいつも一緒にいる。ヒュッレムとマヒデブランが争うとだいたいマヒデブラン寄りの判断を下す。

ハレムにいる側女はすべて皇帝陛下のものだとわかってはいるが、来てまもないヒュッレムがスレイマンの寵愛を受けることを気に食わない。第一皇子を産んだマヒデブランを気に入っているためヒュッレムではなくマヒデブランとスレイマンが仲良くできるよう取り計らうが、スレイマンの心はマヒデブランから離れてゆくばかり。

 

 

ハティジェ皇女



スレイマン皇帝の妹。一度結婚するが、夫がすぐに他界したため、後宮で暮らしていた。そこでイブラヒムと恋をするが、自由に恋愛できるご時世ではなく、皇帝陛下と母后様がどこぞの宰相の息子との縁談を決めたためイブラヒムと結ばれることはないと悲観して自殺を図るが死ねなかった。

その後幸運にもイブラヒムと結婚できるが、イブラヒムの戦による遠征での不在、市民の暴動による流産と心休まらない日々が続く。悪いほうに考えがちで神経の細い子で繊細だが、皇女としての気品さと気高さはさすが。母后様(ハティジェの母親)はヒュッレムを嫌っていても、ハティジェは公正に物事を見極めようとするし、兄(スレイマン)が愛した人なら、と割とヒュッレムに好意的。

 

 

イブラヒム



スレイマン皇帝の腹心。パルガ出身で漁師の息子。幼少のころに強制徴用で奴隷となり巡り巡ってトプカプ宮殿へ。鷹匠頭→小姓頭→大宰相と上りつめる。大宰相は皇帝に次ぐ権力者。皇族以外の人間がなれる最高の地位。代々イスラム教徒のエリート官僚たちに改宗者と馬鹿にされることをひどく嫌う。

小姓頭の時にスレイマン皇帝の妹・ハティジェと恋に落ちる。身分違いだったので結婚をあきらめていたが、ハティジェとイブラヒムの愛を知ったスレイマン皇帝の配慮により結婚できた。

軍師としての才があり戦では成果をあげる。

ヒュッレムのことが嫌いでマヒデブラン派。マヒデブランの産んだ皇子・ムスタファの成長をずっと見てきたので、ムスタファに次期皇帝になってほしいと願っている。しかしスレイマン皇帝にヒュッレムをよろしくと頼まれるので難しい立場に。

 

 

 

ギュルフェム



スレイマン皇帝の最初の子を産んだ妃。だが子どもは幼少で他界。

子どもはいなくとも、産んだことは変わりないので地位は高い。ハティジェ皇女と仲が良く一緒にいることが多い。感情的にならず公正で冷静に物事を判断できる。ハティジェの相談相手になることが多く、ハティジェを支える。

 

 

マヒデブラン



皇帝妃。スレイマンの第一皇子の生母。

スレイマンが皇帝に即位するまでいたマニサ県で当時皇子だったスレイマンの寵妃。ヒュッレムが来たことにより寵妃の座を奪われる。ヒュッレムと対立するが、ヒュッレムを追い出そうとすればするほど陛下からの寵愛はなくなり、ヒュッレムの毒殺計画がばれて完全に失望される。唯一の支えは第一皇子のムスタファ。ムスタファが次期皇帝になるよう努力している。もう一度スレイマンに愛されたいと願うがヒュッレムやほかの若い側女に敵わず。

 

ギュルシャー



マヒデブラン付きの女官。個人的にはなぜこの女がマヒデブランの女官になれたのか?と謎に思う人(笑)

美人じゃないし、頭も悪い。ヒュッレムを嫌うマヒデブランのためにやることがだいたいばれたり裏目に出て、マヒデブランは尻ぬぐいをさせられたりあらぬ疑いをかけられるはめに。どうしようもなくて罰としてエスキサライ(旧宮殿)に送られたこともあるが、なんだかんだでハレムに戻ってくる。マヒデブランのことが大好きで本当のお妃様はマヒデブランスルタンだと信じている。

ヒュッレム派の女官や宦官とは対立関係にある。

 

 

ニギャール



ハレムで女官長を務める。ハレムに来てすぐのヒュッレムに「皇子を産めば世界を支配できる」と言った人。

誰の派閥でもなかったが、なんだかんだでヒュッレム派の一員だがマヒデブランに命令されれば動かざるをえないのでほとんどがヒュッレムとマヒデブランの板挟みに。ハレムでの自分の地位を失わないためにどう動くのがいいか常に考えている。

女と宦官しかいないハレムの世界に生きているので、イブラヒムに恋心を抱いてしまう。ハティジェ皇女とイブラヒムは愛し合っていることを知っているので想いは心に秘めておこうと頑張る。

女官としては優秀なせいでハティジェ皇女が妊娠した時にハティジェの屋敷を取り仕切る女官として母后に任命される。それはイブラヒムとハティジェの幸せな日々を見せつけられるのでニギャールにとっては辛い日々だった。

 

 

マトラークチュ師



イブラヒムに才能を買われ宮廷史家として働く。主に遠征に同行し、戦の様子を絵で残したり、戦を始める前に次に攻める街に潜り込み詳細な地図を描いたりする。この物語の中で珍しく野心や悪だくみがほぼない人。とってもいい人。

 

 

レオ



ヒュッレムのルテニアの村での恋人。絵描き。

タタール人の襲撃後、アレクサンドラ(ヒュッレム)を探す。マトラ―クチュに才能を見出され、ちょうど自分の屋敷にイコン(キリストの絵とか教会史の絵)を描きたがっていたイブラヒムに紹介する。(イスラム社会では偶像崇拝が禁止なのでイコンを描ける絵師は少ない)

その縁でスレイマン皇帝の肖像画を描くこととなりヒュッレムと再会する。しかしアレクサンドラはヒュッレムとなり、ハレムで生きていくと決めてスレイマンの子どもを産んでいたので、相手にしてもらえず帰るように言われる。二人の関係がばれたら二人とも処刑される、と危惧したヒュッレムだったが、イブラヒムはそれを嗅ぎつける。シーズン1の最終話ではイブラヒムに捕らえられてヒュッレムと会うが、毒を振りかけたロクム(という名のお菓子)を食べるようイブラヒムに言われる。

 

 

 

サドゥカ

ブダペストの貴族・アリエルとの結婚式を行っていたところにオスマン帝国軍が攻め入る。

婚約者のアリエルを殺されたことによりオスマン帝国に恨みを持ち、ハンガリーの王に復讐を命じられハレムに紛れ込む。その際、マトラ―クチュとイブラヒムに世話になる。側女の1人としてハレムで働いていたが、後宮が火事になった際、皇子たちを火の中から救ったことにより母后様付きの女官へ昇格する。

真面目に働くことを認められ、ハティジェ結婚の際にハティジェ付き女官としてハティジェの屋敷に移る。(これもヒュッレムが裏で手を回してるんだけどね。母后がサドゥカをスレイマンの夜伽の相手として送り込もうとしていて、それを阻止するためにヒュッレムが仕組んだ)

スレイマン暗殺の機会を狙っている。ハンガリーと情報やり取りをするために、自分に好意を寄せているマトラ―クチュを利用する。

 

 

 

 

シーズン2まとめ

 

イブラヒムの屋敷にやってきたスレイマン。

イブラヒムはヒュッレムとレオに液体の毒をふりかけたロクムを食べるようすすめる。食べなくても処刑だと、いずれにせよ死ぬのだと。

なぜこんなことになってしまったのか、泣きじゃくるヒュッレム。立ち尽くすレオ。

イブラヒムは部屋を出ていく。レオがロクムを食べようとしたとき、サドゥカは隠し持っていた短剣をスレイマンの喉に突きつける。油断していたスレイマンと衛兵。

しかし焦らないスレイマン。隙を見てサドゥカを投げ飛ばす。

レオは毒のロクムを食べて死ぬ。騒ぎを聞きつけたヒュッレムは庭へ飛び出す。その間にイブラヒムの手下がレオの死体を処理する。

サドゥカ捕まり、尋問をうけ素性を調べられる。ハンガリーとの情報やりとりに手を貸していたマトラ―クチュも疑いがかかる。ハレムへ入る手助けをしたとしてイブラヒムの信用も若干落ちる。

サドゥカは死罪、そしてマトラ―クチュへの罰はサドゥカを殺すことだった。マトラ―クチュはイブラヒムにサドゥカと結婚させてくれと頼むほどにサドゥカを真剣に愛していた。帝国の法は絶対なため、サドゥカが捕えられている牢に助けに来たと嘘をつき小舟でサドゥカを海に連れ出す。サドゥカも自分がここで殺されることはわかっていた。大人しく麻袋に入り、マトラ―クチュは紐できつく縛り、海へ投げ捨てる。

 

 

海路からも陸路からもキリスト教の世界を征服しようとしていたオスマン帝国。

地中海にいたオスマン帝国の海賊がカスティーリャ王国の船を拿捕する。

そこには神聖ローマ帝国カール5世の娘、イザベラ王女がいた。

海賊は奴隷として高く売り飛ばそうと考えていたところ、このことがイブラヒムの耳に入る。

戦争になりかねない事態だと判断し、イザベラ王女とその侍女を買い取る。戦争の交渉材料になると考えたスレイマンはイザベラにとある館で過ごすよう命じる。

イザベラはすぐに帰れるものだと思っていたが、なかなか帰してもらえずトルコ語を学べとまで言われる。最初は帰るつもりなので必要ないと突っぱねていたが、段々と覚えてたまに訪ねてくるスレイマンと会話をするようになる。

キリスト世界で育ったイザベラ王女は、イスラム世界の人間なんて野蛮だと思い込んでいたが、スレイマンの紳士的な振舞いにだんだん惹かれてく(イザベラは婚約者いるしスレイマンにそこまでの魅力があるのか?とすごい謎だけどなぜか惚れるという設定)

宮殿を離れてイザベラのいる館へ出かけることが多くなったスレイマンに不信感を募らせるヒュッレム(イザベラのことは聞かされてない)

女がいればハレムに連れてくるはずだし、皇帝の立場で隠す必要なんてないのになぜ?とヒュッレムの焦りと怒りは募る。

王女として生きてきたイザベラが監禁状態で捕虜なことに耐え切れず館に火をつけて自殺を図る。

ギリギリで助け出され、イブラヒムの館へ。ハティジェもイザベラのことは聞かされておらず、最近イブラヒムがどこにいるかわからず帰りが遅いことが多いので浮気を心配していたところだったので、イザベラのことが気に食わない。が、そこは皇女。王女をちゃんともてなす。

 

ハティジェがイザベラのことをしってしまうとハレムの皆にも当然存在が知れ渡る。

気を利かせた母后やハティジェが夕食会を開いたことでヒュッレムとイザベラが対面。ヒュッレムは自分以外の女がスレイマンに近づくことを一切なにがあろうとも許さないので、別室でイザベラに詰め寄る。スレイマンのことが好きなのか、何を考えているのかと。

イザベラはスレイマンのことが好きだし一緒に生きていきたいことを告げる。(告げるというかほぼケンカ腰に)

それをこっそり聞いていたスレイマン、イザベラの気持ちを知り、イザベラをハレムに迎え入れる(こうなったら政治の駒にする気はないよね、というかもともとこうするつもりだったんじゃね?美人だからな)

実はヒュッレムはイザベラに贈り物をしており、それがイザベラを殺す罠だったのだが、成功しなかった。

イザベラがハレムに来てしまったらそりゃあもうヒュッレム正常じゃいられない、何としてでもイザベラをおいだしてやるということしか考えない。イザベラもスレイマンと暮らすつもり来てみたら、想像と全然違っていた。(キリスト世界にはハレム、後宮などというものは存在せず、一夫一妻制だからわかんないよね。ちゃんと皇帝の妻として迎え入れられると思ったんじゃないかな)

ヒュッレムはあらゆる手配をしてイザベラをハレムから追い出す。

 

オスマン帝国軍はさらに領土拡大のために定期的に遠征を行っていた。道中、待ち伏せしていた敵襲に会い、ピンチの所をマルコチョールという男が助ける。マルコチョールは地方で代々皇帝に仕えていた一族だった。優れた腕を持っていたマルコチョールは軍の一員となり、宮殿仕えすることになる。

生活を整えるためにマトラ―クチュが世話をすることになる。まだサドゥカのことを忘れられないマトラ―クチュは浮かない顔でマルコチョールの酒に付き合う。失恋の痛手は他の女で癒せ、と飲み屋の女と良い仲になるマルコチョールだが、マトラ―クチュはサドゥカのことが忘れられない。ある日、市場でマルコチョールは一目ぼれをする。何者か知りたくて後をつけると両替商の娘でアルミンという名前だった。いきなり家までつけてこられて不信感しかないアルミンだったが、マルコチョールの情熱にだんだん心が動いていった。

しかし両替商ということはユダヤ教徒、そしてマルコチョールはイスラム教徒、結ばれるはずもなかった。

父親に知れたらいけないとマルコチョールを遠ざけるアルミンだが、マルコチョールはしつこくアルミンに近寄ろうとする。

アルミンの父親は娘の身を案じ、最初は外出禁止にしたが、マルコチョールは二階の窓から侵入してくるわ、父親の両替商の店で売ってるネックレスを買って娘にプレゼントするわで怒って親戚の家にアルミンを預けることを決意。

出発の日にアルミンが馬車に乗り込んだところを見計らってマルコチョールは馬車ごとアルミンを誘拐、マトラ―クチュの家に厄介になる。

本気で駆け落ちして生きていく覚悟をマルコチョールは見せたが、アルミンは父と二人暮らしなため父親を案じ、マルコチョールの未来も案じ、帰ることを決意。

父親は帰ってきた娘を今度こそと地方の親戚の元へ連れていくが、アルミンはその道中で黒死病(ペスト)にかかってしまう。

最初は黒死病とわからず、マルコチョールと会えなくなって寂しさから病気になってしまったのだろうと思い、父親はマルコチョールに娘に会ってくれるよう頼む。

宮殿やハレムでも黒死病が流行りはじめていたのでマルコチョールはアルミンの様子を見てまさかと思い、宮殿の医師に診察を頼む。

アルミンの黒死病を知った父親とマルコチョールは悲しみに暮れる。なんとかして治せないかと翻弄するが、この当時黒死病の致死率はかなり高いものだった。

マルコチョールとの結婚を許していれば、と嘆く父親に対し、アルミンへの愛は変わっていないことを告げるマルコチョール。

貴方にうつしてはいけないと、会いに来ないよう言うが、マルコチョールはアルミンからもらうものなら死だって受け入れる、と側を離れない。そして確実に死ぬことがわかっているのに、マルコチョールはアルミンとの結婚式を執り行う。

そして式の翌日の朝、アルミンは亡くなっていた。

 

 

母后の故郷はクリミア・ハン国。

後継者争いが起き、姪の身の安全を心配した母后はスレイマンに相談して姪のアイビゲをハレムへ呼び寄せることにする。

小姓頭となったマルコチョールに港に着いたアイビゲを迎えに行くよう命じる。

船まで迎えに行くと男装した侍女がおりお前は誰だ、と失礼な態度で接してくる。奥から身なりを整えた女性が出てきたので宮殿へ。道中も男装した侍女は失礼な口をきいてくる。

皇帝の前に行くと男装の侍女がなれなれしく陛下に口をきくのでまさかとおもったら男装していたのが母后の姪・アイビゲだった。

小さいころから変わっていて剣の稽古をつけ、きらびやかな衣装は動きにくいし似合うタイプではないと男装していたのだ。

アイビゲは誰に媚びることはなく、嫌うこともなく、母后もマヒデブランも“ヒュッレムには近づくな”と言っていたが実際ヒュッレムと話してみると母后たちが言うような人じゃないじゃんって感じでヒュッレムとも仲良くなる。

マヒデブランがハレムの側女たちがヒュッレムを嫌うように仕向け、暴動を起こさせたが、アイビゲは直前で気づきヒュッレムを身をていして守り、ヒュッレムの命は何とか助かる。しかし顔に大やけどを負う。このとき火をつけた側女は一度追放になるが、その後マヒデブランが呼び戻し、マヒデブラン付きになりヒュッレムとの対立が続く。

アイビゲはなにかとマルコチョールに絡むが、アルミンのことが忘れられないマルコチョールはそれが疎ましく感じる。

アイビゲは実のところ、ハレムに望んで来たのではなく無理やり連れてこられた状態で、覇権争いをしている父の側で力になりたいと思っている。どうか帰してほしいと皇帝に願い出てそれが叶うとおもいきや、なんだかんだで帰れず、しまいにはムスタファ皇子との縁談が持ち上がる。その時にはアイビゲはマルコチョールのことが好きになっていた。ムスタファも兄弟のような存在のアイビゲと結婚は考えられなかった。どうしようか悩んでいるところでマルコチョールに気持ちを尋ねるが、愛などないと言われる。

マルコチョールもアイビゲのことが好きになっていていたが、皇子の婚約者となった今では諦めるしかない。

お互い愛し合っていたと思っていたのに愛などないといわれたアイビゲはムスタファとの結婚を承諾する。ムスタファもなんだかんだでこの縁談は断れないものだし、お気に入りの側女がいたが皇子は特にその側女を手放すこともしなくていいので丸く収めるために結婚を承諾する。

ムスタファとの結婚式の前に一度里帰りする際クリミアに帰ると見せかけて二人で逃げてしまえばいいというヒュッレムの入れ知恵をされたアイビゲ。実行するかしないか迷いながら船に乗り込んだが、出発後にハレムでは“アイビゲとマルコチョールは駆け落ちをするらしい”という噂が流れ、スレイマンはアイビゲとマルコチョールの乗った船を引き返させた。

マルコチョールの処罰はムスタファが決めることとなり斬首と決まったが、直前で恩赦となり、命は助かり故郷へ帰ることとなった。アイビゲもクリミア・ハン国に帰されたのかな…?

 

 

第一子を産んだハティジェ皇女。

最初の子を流産したこともあり、それはそれは可愛がっていたが、ベッドで授乳しているときにうたたねしてしまい、窒息死させてしまう。

ひたすらに自分を責め、なかなか立ち直れないハティジェ。次第に言動がおかしくなり、誰も信用できなくなる。

ニギャールが災いの元じゃないかと思い込み、屋敷から追い出す。イブラヒムがハンガリー遠征で持ち帰ってきたギリシャ神話の神の彫像が庭にあり、イスラム教徒としては彫像は禁じられたものなのでこれらが災いの元なのだと壊そうとしたり。

精神が不安定なときに政務で帰りが遅かったイブラヒムと喧嘩をしてしまう。

ハティジェは「あなたの仕事は皇族に務めること。つまりはわたしが至高の皇帝なのだ」ということを言ってしまい、イブラヒムの愛は完全に冷める。仕事でも皇帝に仕え、家でも妻を「皇女様」と呼び、自分の子どもでさえ自分より身分が高く、跪く日々。(大宰相と言えども身分は奴隷)

心の迷いからニギャールに手を出してしまう。ニギャールもイブラヒムに恋心を抱いていたため、拒まなかった。ここから二人の不倫が始まる。

ニギャールを自分の屋敷から追い出したハティジェは責任を感じ、降嫁させようと考える。相手はマトラ―クチュだ。

イブラヒムも承諾するが、実はマトラ―クチュに結婚式の日に離縁させて、ニギャールを自分のものにしようという算段だった。

そんな計画を知らないニギャールはイブラヒムのことが好きなのに他の男に嫁げないと、抵抗を試みるが、決まってしまった結婚から逃れることはできなかった。

結婚式後、沈んだ心でマトラ―クチュの家に向かうと離縁を言い渡される。こんな不幸があるものかと絶望したが、イブラヒムが現れ、計画を伝えられる。

愛人の立場ではあるが、イブラヒムに愛されていることを知り、喜ぶニギャール。

家も与えられ、後宮には通いで勤めることとなる。

この後、ハティジェは妊娠する。またもやハティジェの屋敷で世話を頼まれるニギャール。生まれたのは双子だった。

この間もニギャールとイブラヒムの秘密の関係は続く。

ダイェに気づかれそうになるが、なんとか切り抜けるニギャール。ばれたらニギャールもイブラヒムも斬首の可能性があるため命がけ。

 

 

 

マヒデブランが市民へ喜捨を行ったことを知り、ヒュッレムもスレイマンの寵妃として喜捨を希望する。どうせするなら派手に聖地への喜捨を希望したヒュッレムは母后へお伺いをたてる。

いくらスレイマンの寵妃であっても奴隷で側女ごときに聖地への喜捨など認められるはずがないことを知っていた母后は優しい笑みでイスラムの長老へ聖地への喜捨希望の旨を手紙に書くようすすめる。

意気揚々と手紙を書いたヒュッレムだったが、結果は母后の思った通りであった。断られることをわかって手紙を書かせたことを知ったヒュッレムは絶対に聖地に喜捨することを決意。どうすれば聖地への喜捨が叶うのか、ダイェに尋ねると、奴隷の身分でなくなればいいと教えられる。

ハレムにいる女性は皇族を除きみんな奴隷だ。皇帝に奴隷解放してもらえば身分は奴隷でなくなる。

ヒュッレムはスレイマンに聖地への喜捨を望んだが、奴隷のためにかなわなかったことを伝える。敬虔なイスラム教徒であるスレイマンはヒュッレムの信心深さを喜び、奴隷解放する。

ヒュッレムはことあるごとにハティジェに皇帝の奴隷だの、どんなに皇子を産んでもあなたは皇族にはなれないだの、身分のことを言われていたので身分がネックだった。

 

奴隷を開放され、自由の身になったヒュッレム。いつもと同じように夜、スレイマンに部屋に呼ばれるが、頑なに断る。スレイマンに呼ばれたら絶対に部屋に行かなければならない決まりなのに、連れて行かないと困る宦官はおろおろする。いつまでたっても来ないヒュッレムに頭にきたスレイマンは自らヒュッレムの部屋へ訪れる。

ヒュッレムは、もう奴隷ではないので結婚していないスレイマンと夜を共にするのはいけないことだと主張。

確かに、イスラムの教えと照らし合わせればその通りだと思ったスレイマンは一旦退く。

こんなことを言ってしまうのはスレイマンと結婚できるか、捨てられるかの賭けだったが、ヒュッレムはスレイマンの愛を信じていた。

結果、スレイマンはムスタファの割礼式でみながムスタファに意識がいっているすき間をついて、ヒュッレムとの結婚式をひっそりと行う。

ヒュッレムもまさかの出来事だったので驚くが、正式に妻になれたことに喜ぶ。(オスマン帝国の皇帝は正式な妻というものは持たない伝統。ヒュッレムが結婚したのは本当に異例なこと。)

もちろんこのことを知ったマヒデブランは嫉妬しまくる。本当にヒュッレムの天下になると、ハレム中大騒ぎになる。

 

 

レオが死んでから、レオが書き留めていた手帳をイブラヒムが所持していた。

今までのことがロシア語で書かれていた。露呈すればヒュッレムの命は危ない、イブラヒムは切り札として使う時を見極めていた。

ヒュッレムは何としてでもあの手帳を手に入れなければ安心できない。

イブラヒムの屋敷に出入りしているニギャールに探すよう命じるが最悪なことにマヒデブランから母后の手に渡ってしまう。

母后はロシア語が読めるため、レオとヒュッレムの関係をしってしまう。ヒュッレムを呼び出して話をしようとしたとき、心臓発作で倒れる。

その隙に奪って暖炉の火にくべてしまえばよかったのだが、色々迷っているうちに駆け付けたダイェに見つかり、手帳を没収されてしまう。

考え抜いたヒュッレムはダイェに取引をもちかける。最近、母后様があまりに何でもヒュッレムのせいにして中傷するので、母后に不信感を抱いていたダイェは取引に応じる。

こうして切り札を手に入れて恐いものがなくなったヒュッレムは自分の冠を作る。母后が持っているものよりももっと高く、豪華なものを職人に作らせた。

 

一度は持ち直した母后だったが、イブラヒムとニギャールの関係を知った心労で再び発作で倒れ、今度は首から下が動かなくなる。

ダイェは以前からニギャールのことに気づいてなんとかイブラヒムとの関係を終わらせようとするがニギャールのイブラヒムに対する愛情はダイェの力も及ばなかった。

幸か不幸か、イブラヒムが遠征に行っている間にニギャールは妊娠が発覚する。本人はおろすつもりはなく周りに隠してハレムで働き続ける(絶対隠し通せるわけないのに~)

色々なところから情報収集して手を回し、ニギャールを監禁し、そこにハティジェが出向くよう仕向けたヒュッレム。

ついにハティジェはイブラヒムの不貞の真実を知り、離婚を言い渡す。

 

母后様が倒れて、後宮の運営を託されたマヒデブラン。

今までの恨みつらみを晴らすかの如く、贅沢をする。息子であるムスタファの式典の準備にも湯水のごとくお金を使い、出納官には自分のお付きの者を選び、やりたい放題だった。もちろん、いくら後宮といえどもお金が無限にあるわけではない。

すぐに年間予算はなくなり、それを知ったヒュッレムはマヒデブランがユダヤ人商人にお金を借りるように根回しする。まんまとそれにひっかかり借金を増やすマヒデブラン。

母后様が亡くなり、出納官がギュルフェムに変わると、マヒデブランの金遣いの荒さが明るみになる。遠征前に贅沢はふさわしくないとギュルフェムに言われるが、言うことを聞かないため、陛下に奏上すると言われる。

そしてギュルフェムは廊下で側女に襲われる。命は助かり、治療院に運ばれる。駆け付けたスレイマンに「マヒデブラン様を脅すとは何様のつもりだ」という言葉を聞いたことを告げる。

マヒデブランの犯行を誰も疑わないよう整ったが、これもヒュッレムが仕組んだものだった。

 

スレイマン皇帝とギュルフェムの意見で次の母后はヒュッレムに決まった。

 

17歳で奴隷としてきた娘が、いつかハレムの全員を自分に跪かせると誓って、それを叶えたのだ。

 

 

「後宮が何だ  私は世界を支配する」





 

というシーンでシーズン2は終わりを迎える。

 

 

ちょっと時系列がずれてるところもあるけどこんな感じでした。

 

 

最後のシーンは感動したな~!

ついに!ヒュッレムがマヒデブランにも母后にも勝った!!!みたいな!!

以前、マヒデブランが母后に「ヒュッレムと私の違いは何です?」と尋ねて母后は「ヒュッレムは自分の頭で考え、行動する。お前は違う」と言っていたが、本当にそうだなぁと思う。ヒュッレムの賢さと行動力、決意はすごいものがある。

マヒデブランと目指しているところが違うんだよねそもそも。

マヒデブランの経歴は詳しくわからないが、わりと裕福なところからきてるんじゃないかな。ヒュッレムの不幸をくぐりぬけた精神力からしたら、マヒデブランなんて弱弱しいと思う。ヒュッレムがふてぶてしいのはあるだろうけど(笑)

 

皇帝の側女は、美しさも重要だけど、皇帝は教養のある女性を好んだと言われてるんだよね。

ヒュッレムは「私は一夜の側女にならない、陛下と千夜を共にする側女になる」と宣言しているあたり、体や美貌だけで引き付ける気はなかったんだろうな。ヒュッレムという名を贈られたのも会話で楽しませてくれたから。

本当にすごい女性だよ。

シーズン2の終わりはこれでドラマ終わってもいいんじゃないかと思えるくらいいい終わりだったんだけど(シーズン1は中途半端で続きが気になりすぎた!)

シーズン3は皇位継承争いだな~!

 

 

久しぶりにシーズン1の1話から数話みたけど、割と重要な情報があって、今なら理解して見れる!

クリミアからの船にエスマ(ヒュッレムの子どもの世話係になる、個人的に一番お気に入り)いたし、シーズン2から重要人物になるギュル宦官はヒュッレムたちにお稽古つけてたし!母后がクリミア・ハン国から嫁いだ来たって言ってたし!

最初は顔と名前が覚えられなくて地名も馴染みがないから理解できていところもあったな!いまならすごいわかるから楽しい!

ほんと、すごいドラマだ!!トルコすごい!!!!

語り合える友達が欲しい!!!誰か見てくれないかな~!