黄疸が出て、腹水でお腹がどんどん大きくなるころには、私もそろそろ覚悟しなくてはいけないと思っていました。






亡くなる準備の現実はというと‥‥






結論から言うと、物の整理や書類関係などいっさいやらずに亡くなっていきました。



 


亡くなる準備はやろうと思えばできる状態でしたが、旦那自身がそれをやらなくて、やってしまうと本当に死んでしまうのではという恐怖があったのだと思います。






整理などの準備をしてしまうと、潜在意識が【死】に向かい現実的になってしまうという恐れがあったのだと思います。






私自身もそんな気がして、準備をしてしまうと本当に旦那がいなくなってしまう!そんな気がしていました。






なので危ない状態とは分かっていたけど、生きることを1ミリも諦めなかった旦那は、精神的に準備ができないというのが現実でした。





余命宣告のことは以前にも書きました。



先生に「あと1週間で体に何か大きな変化が起こるかもしれません」と言われ、帰宅後旦那が急に「パスワード!メモして!」と私に言い、SNSやキャッシュカード、その他もろもろパスワードを私に伝えてきました。







私は泣きそうになりながら必死でメモしました。




 




その後、先生に言われた通り1週間で亡くなりましたが、悲しんでる暇もなく本当に大変な日々を過ごしました。





もろもろ死亡手続きをしなくてはいけないのと、遺品整理、そして旦那が契約したウォーターサーバーやWi-Fiの解約、レンタル水素水の機械の解約、パソコンのAdobe解約、旦那の名前で契約した物を全て探して解約しました。





そして私自身、精神的に1人でいられなくなったので一時的に実家に引っ越すことになり(今はまた引っ越して一人)住んでるマンションの解約をし引っ越しの準備も同時にし、家具家電を売ったり粗大ゴミに出したりと‥‥本当に忙しい毎日でした。






そして旦那に肝心なことを聞くのを忘れていました。


それは‥


携帯のパスワードです。




むしろ旦那はあえて言わなかったのか、言い忘れたのかどっちか分かりませんが、旦那が亡くなったことを知らせなきゃいけない人沢山いるのに‥と、当時は苦戦していました。




家族や友人に思い当たるパスワード聞いたけどぜんぜん開きませんでしたあせる





これはもう見るなと言うことだと思い諦めました。

私も連絡する以外は、携帯を見ようとは思いませんでしたし、私も逆の立場なら見られたくないです汗別にやましいことはないんだけど‥






なので、旦那に教えてもらったSNSのパスワードで開き私も知ってる知人がいたので、ダイレクトメッセージで亡くなったことを伝えました。

そしてその人が代表でいろんな人に連絡してくれてなんとかみんなに伝わりました。






旦那は友人知人が多い人でしたが、おそらくほとんどの人は亡くなったことをもう知っていると思います。






最近ようやく書類関係は落ち着きましたが、1年くらいはまだ何かあるのではないかと思うので覚悟しております。