他人に良書を薦めるのはあまり好きではないのだが。。。
実に面白い。
小説であるが、史実に基づいている。。。らしい
ムズかしい時代小説ではない。
軽快で痛快なストーリーだ。
戦の話だがまったく血生臭くない。むしろ愉快。
のぼうとは でくの坊 のこと。
とあるお殿様のお話。。。
時は戦国。本能寺の変の後。。
豊臣秀吉 関白殿下が小田原攻めの頃の裏話。。。
石田三成が館林城を堕とした直後の
舞台は忍城(おしじょう)。。。
余談だがこの忍城、戦国のころは関八州七名城のひとつだったとのこと。。。
この物語のうたい文句はこうである。
【石田三成二万の軍勢にたった二千でたちむかった男がいた。。。】
察するに 男の中の男 と、いう感じだが・・・・。
百姓にすらバカにされる殿様(でくの坊)。。。なのである。
面と向かって【のぼう様】といわれ、当の本人はヘラヘラしているのだ。
頭のイイやつはきっとしない。ふつうのバカでもしない。
でくの坊だからできたことなのだ。きっと。。。
ちなみに会社の社長に面と向かって
【お前、バカだろ?】
と言うことを考えてみてください。
ヘラヘラどころじゃない。その場でクビでしょ。きっと。
ここまでくると結末はなんとなく想像できるだろうが、
実は稀代の名将なのである。。。。。(策士ではない)
名将とは・・・
人に対する度外れた甘さを持ち、それに起因する巨大な人気を得、
それでいながら人智の及ばぬ悪謀を秘めた者。。。らしい。
自分のまわりにはこんなのいない。。。
(悪謀だけを秘めたヤツはたくさんいるけどネ。。。)
かの関白殿下がどうしても堕とせなかった城がココにあったのだ!
※史記によると、この出来事。。。
石田三成生涯痛恨の大失策だったと記されているとのことである。。。
場所は現在の埼玉県行田市である。。。