苫小牧市内観光に行きます。北海道の朝は早く、4時前から明るくなります。車中泊をしていると明るくなるのが分かるので、必然的に早起きにはなりますが、あまりに早く目が覚めても昼間に眠くなるので、トイレに行った後2度寝とかもします。

 まず苫小牧市内の「緑ヶ丘公園」に行きます。野球場・ラグビー場・テニスコート・スケボー場などが整備されている総合公園となっています。

 公園の頂上には展望台があります。(入場無料)

 展望台からは苫小牧市内が一望できます。改めて北海道の道路が一直線だなと分かる景色です。

 次に向かうのは「ミール展示館」です。緑ヶ丘公園へ行ったのは、ここが開館するまでの時間調整でした。入館料は無料です。

 北海道苫小牧市旭町3丁目1-12 Pあり

 ソ連のミールを覚えているでしょうか。1986年に旧ソビエト連邦が打ち上げた宇宙ステーションです。2001年3月に大気圏に再突入して燃え尽きるまで宇宙での科学実験などを行った。火災が発生するなど事故にも見舞われたが、危機を乗り越えてきました。

 その予備機が苫小牧のミール展示館に保存展示されています。ソ連はミールの打ち上げが成功したので、予備機は使われることは無く本物のミールが1機残されることになりました。ではなぜ、苫小牧にあるかというと、1989年に名古屋市で「世界デザイン博覧会」が行われた際にミールの予備機が日本にやってきました。その後ロシア連邦宇宙局がオークションに出品し、日本のイベント会社が落札しました。翌年苫小牧の岩倉建設が再購入して、1998年の苫小牧市政50周年記念時に、市に寄贈されたとのことです。

 多分ですけど、持って帰るのも金がかかるので、もう使わないから売っちまえということではなかったのでしょう。

 ミールにドッキングして使われた「クバント」も展示されています。これは天体物理観測モジュールと呼ばれる実験棟です。

 ミールのメインモジュールには乗ることができます。意外とシンプルだなと思ったら・・

 本物は、こんな感じでした。つまり電子機器はすべて取り外されており、当たり障りのない部分とがらんどうを売ったということですね。

 無重力のトイレは大変そうだなぁ。

 ミール展示館には、苫小牧科学センターも併設されています。ここには、アマチュア無線のクラブ局、JA8YMKが設置されており無線機やQSLカード(交信証)なとが展示されています。

 見たことのない黄色い小型自動車を発見しました。ダットサンベビーと書いてます。1965年に横浜に開設したこどもの国で、子供たちに本物の自動車交通教育を提供する目的で作られたとのことです。つまり子供が運転する本物の自動車ということです。(コンセプトがすげーな)

 安全のために、20Kmを超えるとクラクションが鳴り、30Kmを超えるとエンジンが停止する仕様です。(それでも30Km近くは出せる)

 北海道が初めて導入した防災救急ヘリコプター「初代はまなす」です。サハリンで大火傷をしたコンスタンチン君を緊急に日本に搬送したとき、丘珠空港⇒札幌医大病院まで搬送した機体です。当時、大きなニュースになったので記憶にある方も多いでしょう。

 屋外には、C11 133形のSLが展示されています。塗装もし直されており、綺麗な状態で静態保存されています。

 ここから南に下って日高から襟裳の方に向かおうと思っていたのですが、ウポポイのパンフレットを手にしたら、住所が白老郡白老町となっており、苫小牧から近いことに気が付きました。あまりに政府が大々的にCMを流したので、逆に行く気はなくなったのだが、ここから近くということで急遽行ってみようかなという気になったのである。  

 ウポポイのような大きな施設は初めてだと思うのですが、アイヌ文化を紹介する施設というのは北海道の各地に点在しています。そういう地域に根差した施設の方が、個人的には応援したくなります。

 ウポポイは、JR根室蘭本線白老駅からほど近い場所にあります。入場料一般:1,200円 駐車場:500円

 北海道白老郡白老町若草町2丁目3

 体験交流ホールでは、踊りなどのイベントが行われていますが、見るためには予約が必要です。料金はかかりませんが、予約チケットが必要なので案内所でゲットしましょう。(まず、ここに行った方が良いと思われる)

 公演中の撮影は禁止なので、ステージの写真はありませんが、壁に写真がありました。だいたい、こんなイメージです。

 立派な建物の中にアイヌ文化の展示がたくさんあります。

 アイヌは文字を持たなかったので、すべて口頭伝承となります。なので、アイヌ語を表記する際はカタカナとなります。「イランカラプテ」みたいな。

 屋外にもチセ「家」の展示があり、コスプレなんかもできるようになっています。基本的に、入場料金以外のお金は発生しません。(飲食は別)屋外イベントも行われているので、できれば半日くらい時間をとって、ゆっくり訪れるのがいいでしょう。

 苫小牧に戻る途中「とんでん」というレストランを発見したので入ってみました。なんとなく「とんでん」という語呂に惹かれましたが、普通の和食レストランのようです。

 北海道そばをチョイスしました。九州はうどん文化なのですが、北海道はそばの生産量が多く、蕎麦文化なのではと思っています。幌加内そばとか有名ですしね。期待通り、そば美味かったなあ。

 北海道そば:792円(税込み)

 ウポポイに寄り道したので、これから日高・襟裳に向かって南下していきます。ここでスケジュールから半日遅れとなりましたが、釧路までは宿を決めていないので気ままな旅を楽しみましょう。