こないだ、ふれあい下水道館に行ったのである。JR国分寺駅まで行って、西武国分寺線に乗り換えだ。国分寺から2駅目の鷹の台でおり、徒歩7分とのこと。

 よっしゃ、今日は完璧や。地図も持ったしな。で、だいたいこっちと思う方に歩いていった。13分歩いても、見当たらない。ん、住所は、小平市上水本町か。ここは、東戸倉2丁目・・通り過ぎてるやん。

 引き返したら、あった。どうしたら、こんな建物を見過ごすんやと。


 入館無料です。ゆるキャラの「ヒルガタワム」さんです。ヒルガタワムシ(淡水プランクトン)が原型のようです。水の浄化には、プランクトンが大活躍してますからね。


 展示館は地下に下りて行きます。B1~B3が展示室です。下水なので、家庭からでる汚水がテーマです。あ、用足し中ですか、それはお邪魔しました。


 展示物や、映像展示があります。江戸の下水道の歴史ですね。江戸は、ほぼ完ぺきなリサイクル都市で、とても衛生的だったそうです。


 明治になり、神田に日本初の下水道が作られました。ペストの流行などにより、衛生面を早急に整える必要がありました。


 現在はご覧の通り、下水道は整備されています。


 汚水処理場での水の浄化方法の説明があります。いくつもの工程を経て、下水を処理していきます。昔の川は泡立ち、悪臭がひどかったのですが、今は処理水を流すことできれいな川に戻ってきてます。この辺りを流れている玉川上水も、一時は東京の水不足のため、流れが無くなりましたが、清流復活事業により昔の流れが戻ってきました。しかし、この水は処理水を用いているとのこと。つまりリサイクル水なんですね。後ほど、実際に玉川上水を見てみましょう。


 これは、マンホール写真の展示です。全国には、ご当地マンホールがありますからね。


 N村も1枚撮ってみました。(館内のマンホールやろ)


 これは、マンホール蓋拓かな。う~む、こういう趣味もあるのかぁ。


 ここの目玉は、なんといっても地下-21mにある本物の下水道に入れることでしょう。


「入ってもいいですよ」
「あ、それじゃ」

 潜水艦のハッチみたいなものの奥に、空間がある。


 あ、なんか独特な空間である。ストロボ炊いているのである程度写っているが、実際は奥は漆黒の闇である。それと、ちょっと臭いもある。(少しなので、大丈夫な程度)


「このハッチ凄いですね」
「ゲリラ豪雨の時は、水位が一気に上がってくるんですよ。その時はハッチを閉めます。ビデオあるんで見ます?」
「あ、見ます」

 ほんとに一気に水位が上がってくる様子が見られた。こりゃ、豪雨時は危ないわというのが良くわかる。

 地下から一気にエレベータで2Fに行くと、図書とビデオコーナーがあります。色紙が沢山あり、「ちい散歩」などでも、TV取材が入っていますね。


 さて、すぐ近くの玉川上水を歩いてみましょう。The武蔵野という感じの道だ。国木田独歩の武蔵野を思い起こさせる。(うそや、読んでないやろう)


 江戸時代に、幕府の命で玉川兄弟(玉川という姓は、完成後に賜る)が作った上水ですが、途中で資金が無くなり・・

「資金が尽きました。もう少し予算を増やして下さい」
「自己資金でなんとかしてくれ、出来上がったあかつきには悪いようにはせんぞ」
「はっは~」

 と私財をなげうって作ったとか。(多少、脚色しております)

 カラ川になっていた時は、ごみ投棄とかがひどかったそうですが、リサイクル水により見事復活した玉川上水です。いい散歩コースになってます。


 ふれあい下水道館 東京都小平市上水元町1-25-31 入館無料 職員さん、親切です。