ここには一度行ったのだが、時間が遅くて入館することができなかった。そのため、今回は午後の早い時間に行ってみました。
開館時間は、9:30~16:00です。入館無料です。
こうやってみると大きくは見えますが、木造船で遠洋漁業をやっていた時代です。
模型があるので全体像を掴みやすいですね、このような船でした。
1954年(昭和29年)に、米軍がマーシャル諸島のビキニ環礁で行った核実験の灰をかぶったまぐろ漁船です。その後、第五福竜丸とい名は歴史に引き継がれました。
核実験の実施にあたっては、日本側にも事前に危険水域が示されており、第五福竜丸はその外側で漁をしていました。爆心地から東方160Kmの地点です。危険水域外にもかかわらず、船からは核実験の火の玉がみえ、その後白い灰(死の灰と呼ばれている)が船にふりそそぎました。危険水域の設定範囲が甘かったと言わざる得ません。船長は米軍が証拠隠滅を図り、船を沈めることを懸念して、隠密に帰国したそうです。帰国後半年で1名が亡くなっています。
またこの時被爆したのは第五福竜丸だけではなく、多くのまぐろ漁船も影響を受けています。この付近で獲れたまぐろは、漁港に水揚げされたのちに、すべて廃棄処分となったそうです。
当時の航跡もあります。
当時の電信無線送信機が展示されてました。かなりの年代を感じさせます。
周波数が読み取りづらいのですが、長波から8MHzくらいまでの短波を使っていたようです。つまみが取れてしまっていますが、チャンネル式で水晶振動子による周波数切り替え方式の送信機と思われます。10波くらい実装しているように見えます。
その他、パネル展示がありました。
都立第五福竜丸展示館:東京都江東区夢の島2-1-1 夢の島公園内 入館無料