こないだ、小金井公園にある江戸東京たてもの園に行ったのである。小金井公園内にあり公園自体は無料ですが、施設に入場するのは有料です。園内で、黄色いレトロな都電を発見しました。南佐久間町の電停も復元されています。古い車両とは思うのですが、とても綺麗な状態で保存されています。

 この車両は都電の7514号車ということで、かつての渋谷⇔新橋間を走っていた車両の復元とのことです。自分が子供の頃は都内でも都電が複数路線走っており、どこの区間かは覚えていないが乗った覚えがあるので、もしかしたら乗車した車両かもしれません。(確かめようがありませんが)

 車内に入れますが、切符はいりません。(笑)木造の床が歴史を感じさせます。座席は張り替えているのか、すごく状態がいいです。動けば、このまま現役車両として使えそうです。

 運転席は、簡素ですね。

 今でこそ、都電は荒川線しか生き延びてませんが、子供のころには都電はおろか、トロリーバスにも乗った記憶があります。バス路線の道路の上空には架線がはりめぐらされており、バスはそこから電気を供給されながら走ります。子供心に、よくからまないなぁと思ったことがあります。それと当時のラジオはAM放送のみで、FM局は開局前でした。そのため車にはAMラジオしか搭載されていません。親の車で都内を走っていた時、トロリーバスの架線がある道路に差し掛かると、雑音でAMラジオが聞こえなくなるという現象もありました。

 

 余談ですが、当時のカーラジオはボタン式で、選局はあらかじめ設定したチャンネルのボタンを押し込む方式の物が多くありました。都内を走っている分にはプリセットで十分なのですが、関東地方の放送局のエリアを出て他のエリアに行く場合は、手動で放送局を探さなければなりません。放送波のスキャン機能などないので、ダイヤルをグルグル回して探します。それと、1978年(昭和53年)にAMラジオの周波数変更が行われ、9KHzセパレーションになった時は、カーラジオのプリセット周波数を変えるという作業が発生しました。例えば1420KHzの周波数の局なら、9で割り切れる1422KHzに移行させられました。以前は、1420KHzのような分かりやすい周波数で放送局の免許は発行されていましたが、AM放送波の帯域と近隣外国との混信を考慮して、このようなチャンネルプランとなったようです。そのため、昔のAM放送局のベリカード(受信証明書)には、周波数変更前の放送周波数が書かれており、今となっては貴重な資料となっています。(周波数変更前の、関東地方のAM民間放送局のベリカードはすべて所持しています)

 ネコバスのモデルになったともいわれる、いすゞ自動車のTS111改造型のボンネットバスを見つけました。そういわれてみれば、ネコの顔を前面に付けるとネコバスっぽくも見えます。

 元は、いすゞ自動車の四輪駆動車TS11型であり、それを改造したとのことです。

 車内に入ることはできません。ボランティアガイドさんに聞いたら、この車両は所有者がいて、動態保存されているとのことです。その方は、実際に動いたところも見たとおっしゃっていました。
 ボンネットバスも、子供のころに乗った覚えがあります。これはウィンカーが付いているようだが、点灯方式ではなく、短い腕のようなものが「シャキーン」と出るバスがあったように記憶しています

 東京都小金井市桜町3-7-1 小金井公園内 江戸東京たてもの園 入場料400円