こないだ、新木場の夢の国公園に行ったのである。その時、第五福竜丸の記念館があることに気がついた。しかし、すでに時間は5時過ぎている。せっかくなので、外観だけでも見ていきましょう。
やはり、もう閉館していました。16時までらしい。入館は無料とのこと。次回の宿題としてとっておきます。
昔、社会科の授業で習ったが、1954年にマーシャル諸島のビキニ環礁で、米国の水爆実験のため被爆した船であります。こんな所に保存されていたんですね、知りませんでした。米国の核実験は事前に日本側にも周知されており、危険範囲も設定されていました。そのため第五福竜丸を含め、日本の遠洋漁業船はその範囲外にいたにもかかわらず、第五福竜丸からは核実験の火の玉が見え、その後白い灰(死の灰)が船に降り積もりました。
他の多くの日本漁船も被爆したのですが、この船が一番近くにいたものです。あらかじめ設定した危険水域の見通しが甘かったと言わざる得ません。船長は米国による証拠隠滅を恐れ、秘密裏に日本に帰国しましたが、その後半年ほどで船員の一人が亡くなっています。
敷地内に、第五福竜丸のエンジンが展示されていました。
・1954年、第五福竜丸被爆
・1967年、第五福竜丸は廃船になり、エンジンは第三千代川丸に取り付けられる
・1968年、第三千代川丸熊野灘沖で沈没
・1996年、エンジンが引き上げられ東京都に寄贈される
という、数奇な運命をたどっています。これが保存されたというのは、単に昔のエンジンだというわけではなく、第五福竜丸のエンジンだったという理由でしょう。
その時に捕獲したマグロは、流通前に築地に埋められました。本来、マグロ塚は築地にある方がいいのですが、築地市場が整備中のため、暫定的に第五福竜丸のそばに設置されているとのことです。暫定的と書いてますが、ずっと暫定的なような気がします。
夢の島公園は一部工事中のため、柵で囲まれてます。あれ、パンダが落ちそうです。
キリンがはみ出てます。トリックアートで、なかなか楽しませてくれますね。ほちぼち歩いて新木場駅に向かいます。
東京都江東区夢の島2-1-2 夢の島公園内