こないだ川崎区浮島の、かわさきエコ暮らし未来館に行ったのである。というのは東芝科学未来館で、ここのパンフレットを貰ったので、その足で行ってみたのであります。

 川崎駅東口バス乗り場16番から、「川03」方面バスで終点の浮島バスターミナルまで行きます。約40分ほど乗りますが、料金は210円均一です。(首都圏及び近郊のバスは、比較的お得価格で乗れる場合が多い)

 バスの終点からは、浮島太陽光発電所方向に歩いていくと、徒歩10分くらいで浮島処理センターに着きます。道すがら川崎コンビナートの風景が広がっています。

 

 昔の川崎市では工場からの黒い煙(ばい煙)が排出されており、川崎公害といわれていました。実際、子供の頃見た川崎の空は、煙突から立ち上る真っ黒なばい煙が、ある程度の高さになると横にたなびき空を覆い尽くしていました。高度経済成長の時代は、環境がどうというまえに所得を上げることに重点が置かれていました。自分は昭和30年代から40年代にかけて中野区に住んでいましたが、夏になると連日のように光化学スモッグの注意報が発令され、そのたびに小学校の校舎から出ることはできず、暑いのに窓は締め切られました。空は快晴でも一面灰色で、子供心に青い空というのは空想の世界なのかなと思っていました。

 

 時代の変化と共に環境問題が重要だと人々が気づきだしました。川崎公害以外にも、熊本県水俣市の工場による水銀汚染が原因の水俣病や、栃木県日光市の足尾銅山による有害物質垂れ流しによる足尾鉱毒事件など、とんでもない汚染・公害が人々を苦しめます。政府はやっと重い腰を上げて環境問題に取り組み、有害物質の排出に規制をかけ始めました。それまでは、なんでもかんでも垂れ流しという状況でした。法律で規制をしなかったら、企業は費用のかかる有害物質の除去はしませんからね。

 

 今では工場の排煙も厳しい規制がかけられているので、昔のような黒いばい煙が立ち上るということはなく、こうしたコンビナート地帯も安心して歩けるようになりました。

 かわさきエコ暮らし未来館に到着しました。駐車場もあり、入館無料です。

 地熱発電を上映している、ミニシアターがあります。右のロケットみたいなものは、風力発電用の巨大な羽の一部ですね。

 太陽光パネルの展示です。

 リサイクルの勧め等、エコ暮らし未来館というだけあって、エコだらけです。(笑)

 2時間ほど遊べます。バスの本数は、かなりあるので、交通の便は比較的いいようです。また、40分かけて川崎駅に戻りましょう。

 かわさきエコ暮らし未来館:神奈川県川崎市川崎区浮島町509-1
 休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始 9:00~16:30(入館は16:00まで)