こないだ多摩モノレールに乗って、玉川上水に行ったのである。今回の目的地は、東大和市の立川工場変電所で、戦災建造物として東大和市指定文化財となっています。
駅から徒歩10分ほどで、東大和南公園に到着します。
東大和市の指定文化財である日立航空機(株)立川工場変電所は、月に1回開放されています。(第二日曜日の13:00から) 建物は見ての通り、第二次大戦時の銃撃の跡がそのまま残されている状態で保存されています。太平洋戦争末期の1945年2月の戦闘機による機銃掃射及び4月の爆撃で大きな被害が出ましたが、建物自体は残りました。
日立航空機の工場は昭和13年に建設され、太平洋戦争時まで航空機と、航空機のエンジンを製造していました。いわゆる戦闘機ではなく、主に練習機の製作です。この変電所は高圧の66000Vを3300Vに変電していた施設です。かつては広大な敷地を有していた工場ですが、現存するのはこの建物だけとのことです。
軍需工場であったため、爆撃を受けて110余名の死者を出しています。
建物内にも、銃撃の跡が残っています。
建物は老朽化しているので、2Fは開放していません。(階段はボロボロに見えます)
当時の、蓄電池設備が残されていますね。
ここが、高圧の引き込み跡です。当然、現在は稼働していないので電気の供給はありません。
建物前の公園には植物に交じって、エンジンが生えてます。
あらら、さらに碍子やケーブルなども生えてます。いろいろ珍しい物が生える畑のようです。
恐るべし、東大和南公園 公開時間は13時~16時です。特に、ガイドツアーみたいなものはないので、時間内に行けば見学可能です。時間内ならガイドさんがいるので、質問には答えてくれます。
旧日立航空機(株)立川工場変電所:東京都東大和市桜が丘二丁目付近 都立東大和南公園内