こないだ京急のお得な、よこすかグルメ切符を買って、京急の横須賀中央駅まで行ったのである。よこすかグルメきっぷというのは京急の往復乗車券と、指定店で横須賀ネイビーバーガーか、横須賀海軍カレーが付いているという特典付きの企画切符です。
横須賀市本町のドブ板通りでは、ネイビーバーガーなんかを食べてから、街歩きをしてみました。散策していたら、街中に帆船のマストらしきもの発見しました。ここには、海は無かったはずです。
近づいてみたら、帆船日本丸1/3スケールのモニュメントでした。日本丸は1984年(S59年)9月に横須賀市で誕生したと、プレートには書かれています。
JMETS(独立行政法人海技教育機構)のHPによると「1984年、日本丸は50余年にわたって海の若人を育ててきた初代日本丸の代替船として建造されました。初代日本丸は鹿児島商船水産学校の練習船「霧島丸」の遭難を契機として、1930年に建造され、当時の田中隆三文部大臣の「日本の海の王者にふさわしい船にしたい」という我が国の海運に寄せる期待を込めて「日本丸」と命名されました」と書いてます。
JMETSのHP:https://www.jmets.ac.jp/ship/nipponmaru/index.html
ちなみに練習船霧島丸は、1927年(昭和2年)犬吠埼沖で猛烈な嵐により遭難し、学生と乗組員53名全員死亡という事故を起こしています。当時の練習船は木造で、天気も予想するのが難しかったため、嵐を避けられなかったのでしょう。
なんか、いい感じの絵ですね。道路わきの壁に描かれてました。
港町らしい雰囲気を醸し出してます。
さらに進むと、記念艦三笠があります。記念館ではなく、艦船なので記念艦です。年末で一般公開もやってないし、夕暮れなので人も少ないようです。
三笠は1902年(明治35年)に英国で竣工し、1905年(明治38年)の対ロシアとの日本海海戦(日露戦争)で、勝利を得た戦艦として知られています。東郷平八郎が乗船する旗艦三笠が、ロシアのバルチック艦隊の目前で方向を変えた東郷ターンは、相手の意表を突き完全勝利へと導きました。この日本海海戦の戦死者を祀るために、博多湾では、毎年自衛艦を使った慰霊祭が行われています。(一般人も会員になれば参加可能なので、何度か乗船しました)
日本海海戦で旗艦とした活躍した戦艦三笠ですが、何度かの事故で廃船の危機を迎えますが、保存運動のおかけげて横須賀に保存されることになります。しかし、第一次世界大戦後のワシントン軍縮会議において、各国の戦艦保有数が決められます。その枠内に数えられないように、三笠は陸地に埋められ戦艦としての機能はないということにされます。
船舶を保存のためとはいえ、陸地に埋められるのを見ると悲しい気持ちになりますが、スクラップになるよりかは良かったのかなとは思います。
第二次大戦後は、連合国の接収を受けることになり、三笠はダンスホールなどに改修され荒れた状態になります。そういう状況を憂いた国民により1950年代に復元運動がおこり、現在のような元に近い状態に戻りました。
ここから、猿島も良く見えます。猿島は旧日本軍の要塞があり、戦争遺跡が多く残されています。機会があれば、渡ってみたいと思っています。
あれ、潮干狩り禁止の看板があります。
こんな所で、貝が取れるのだろうか? 砂浜なのでいるかもしれませんが、わざわざ下りて捕る人がいるのかなぁ? 看板があるということは過去にそういうトラブルがあったのだろう。
ちょっと興味をそそるお土産やもありましたが、次回にしておきましょうか。(次回があるのか?)
そろそろ暗くなってきたので、京急に乗って帰りましょう。復路品川までの切符も、お得なよこすかグルメきっぷに含まれています。