昨日のブログのつづきです。
太陽系ウォークを楽しんだ後は、アインシュタイン塔に向かいます。敷地内は人も少なく、ゆったりと作られています。散策するだけでも、いい感じです。
これが太陽観測塔で、通称アインシュタイン塔です。国立天文台のHPによると、カセグレン式反射望遠鏡で口径は48cm、焦点距離22m、太陽の分光観測に使用するとなっています。ドームの高さは20mで、直径は5mです。
また「太陽塔望遠鏡は、東京帝国大学営繕課が設計、中村工務所が施工し、1930年(昭和5年)に完成しました。構造は鉄筋コンクリート造、地上5階、地下1階(この部分のみ1926年(大正15年)完成)建てです」と書かれています。
アインシュタイン塔の名前の謂れは「ドイツ・ベルリン市郊外にあったポツダム天体物理観測所のアインシュタイン塔と同じ研究目的で造られたことから「アインシュタイン塔」とも呼ばれています」とのことです。
国立天文台HPの太陽観測塔の項:https://www.nao.ac.jp/about-naoj/organization/facilities/mitaka/visit-facilities/solar-tower-telescope.html
戦前の建物で古いのですが、ここの風景にしっくり溶け込んでいます。
文化庁の登録有形文化財に指定されています。塔全体が巨大な望遠鏡の筒になっていますが、中の見学はできません。
次は、展示室に行きます。国立天文台三鷹キャンパスは、いろいろ見どころが多いですね。
巨大なTMT(Thrty Meter Telescope)の模型です。2027年の稼働を目指す、30mという桁違いの望遠鏡プロジェクトです。あの、ハッブル望遠鏡の10倍の解像度があるとか。補償光学の粋を集めた望遠鏡で、地球上にあるにもかかわらず、抜群の性能を発揮します。
ビデオ室があり、いつくかのメニューの中から好きなものを見られます。15人くらいは入れるようです。
展示室を後にして敷地内を散策していたら、ゴーチェ子午環館がありました、貴重な子午環が収められています。これも、すごく古い建物で趣があります。
子午環の説明版がありました。細かくて読めないので、三鷹天文台のHPを見てみたら「子午環は、子午線上の天体の位置(赤経と赤緯)を精密に観測できるように工夫された望遠鏡です。そのため、子午線面内(南北方向)でのみ正確に回転する仕組みになっています」とあります。
詳細は国立三鷹天文台HPゴーチェ子午環の項:https://www.nao.ac.jp/about-naoj/organization/facilities/mitaka/visit-facilities/gautier-meridian-circle.html
最後は、天文機器資料室です。
昔の貴重な天文機器が、展示されていました。
日本最古のシュミット望遠鏡です。
ざっと、2時間くらいかけて廻ってみました。
日曜日に行ったのですが、人もまばらでゆっくりできました。昭和初期の建物が多くあり、東京にもこんなところが残っているんだなぁと思った次第です。平日はコスモス会館(食事・購買)が開いているので、食事もできそうです。
国立天文台三鷹キャンパス:東京都三鷹市大沢2-21-1