こないだ、三鷹の国立天文台に行ったのである。三鷹天文台とは、HPによると「三鷹キャンパスは東京都三鷹市にある国立天文台の本部です。国内外の国立天文台の観測施設の統括、天文学研究、新しい観測装置の開発、大学院生の教育を行っています」と書いてあります。略して「NAOJ」とも言います。

 

 国立天文台三鷹キャンパス:https://www.nao.ac.jp/about-naoj/organization/facilities/mitaka/

 

 京王線の調布で下車し、三鷹行きの小田急バスに乗りました。天文台に行くには、いくつかのバスルートがあるようです。小田急バスの、天文台前で下車します。

 すぐに、古めかしい門が目に入りました。

 ここで、受付をします。名前と入門時間を書きます。

「いくらですか?」
「無料です」
「あ、どうも」
 

 ビジターシールを受け取って、見えるところに貼ります。

 見学コースに沿って廻りましょう。まずは、太陽の観測ドームです。いい雰囲気を出してますね。ここが東京都は思えないほど、緑が豊かで建物が古いので、昭和初期の時代にタイムスリップしたかのような錯覚も覚えます。

 ドアが開いているので、入れそうです。

「こんにちは」
「こんにちは、入っていいのですか」
「どうぞ、良かったら説明します」
「お願いします」(ラッキーだな)

 巨大な屈折望遠鏡が太陽に向いています。太陽を直接は見られないので、白い板に映して観測します。太陽の黒点が映ってますね。

 今は、実際には観測はしていないそうです。写真とスケッチがありましたが、スケッチのほうが詳細に書かれています。当時の写真の解像度はあまり良くなかったので、熟練した観測者の方が詳しく書けたということです。

 太陽の活動は11年周期と言われています。今は太陽活動の最小期に入っているので、黒点が見られるのは珍しいそうです。

「今日は太陽黒点を見ることができてラッキーですよ、天気もいいし」
「ですね~」

 いつもは運の悪いN村でしたが、太陽は我に味方した。(笑)
「これは、何ですか?」

「錘が見えますか?」
「はい」

「錘が落ちる力を利用して、望遠鏡の赤道義を駆動し太陽を追尾しています」(ちょうど太陽の動きとシンクロするように、重りを調整しているのだろう)

「電気いらずですね」
「そうですね」


 ドームも手動で回転します。つまり、まったく電力なしで観測が続けられる優れものなのであります。

 つづく

 国立天文台三鷹キャンパス:東京都三鷹市大沢2-21-1 有料Pあり