昨日のブログの続きです。せっかくなので「SHIRASE5002」の艦内を見て廻りましょう。すでにSHIRASE5002の定位置は、千葉県船橋市のようです。
サイドデッキから、艦内に入ります。
通路があります。現役の時は、人が行き来していたんでしょうね。2日前の「南極観測船SHIRASEその1」のブログで紹介しましたが、現役時代に一度ご招待で乗艦したことがあるので、たぶんですけどこの通路も通ったはずです。
そうだ、プラネタリウムの予約券を持っていたんだ。手作り感満載のドームだな。艦内に良く作ったもんだと感心します。ガムテープで目張りなんかもしていたりして、手作り感があります。
「ドームは扇風機で膨らましています。入り口を開けたら数人ずつ入って下さい。開けっ放しにできませんので、途中で区切ります」
「わかりました」
中から見ても、手作り感満載のドームです。
これが、プラネタリウムの心臓部です。天文台のプラネタリウムは良く行くのだが、中央の一段高くなった台座に大きな投影機があります。規模の大小はありますが、こんな小型のもので星が映し出せるというのはびっくりです。
「今回は人数が少ないので、横になってもいいです。近くの人には気を付けてください」
ドーム内の明かりが消えたら、天の川も見えるほどの綺麗な星空が映しだされた。すいません、なめてました。ただし、星座の形までは投影できないので、レーザーポインタでの解説となります。本日の日の入りから、時間を短縮しての一晩の夜空が映し出されました。
艦内散策に戻ります。限られたスペースを有効利用するために二段ベットになっています。木造のベットで、古さを感じます。
医者も乗艦していますが、どんな分野でも診なければならないので、掛け持ちとのことです。観測隊員は、選抜時には健康診断があり、出向前までには虫歯とかがあると完全に治療しないといけないと聞いているので、突発的な体調不良とか不慮の事故時の対応なのでしょう。
すごい南極靴だな。まぁ、このくらいないと凍傷になりますね。
艦橋のさらに上には、見張り台みたいなのがあるが、そこには登れません。
船首部分を見ます。
救命ボートですね。使わないにこしたことはありません。
短波通信用のログペリアンテナです。対周期アンテナといって、短波帯の広い周波数で使用可能なアンテナです。現役のしらせ5003は衛星通信を使うので、このようなアンテナ(ログぺリ)は搭載されていません。ログペリが故障した時用に、短波帯用の巨大なホイップアンテナもあります。
VHF~UHFのログぺリで、近距離用の広帯域通信アンテナです。たぶん南極基地に到着時に、上陸隊との通信に使われたのでしょう。
あれ、これはアマチュア無線の短波用短縮アンテナです。クラブ局があるのかな?
操舵室も見学できます。
レーダーです。
「よかったらどうぞ、アンケートに記入いただければ祖品もあります」
DVDとパンフレットを貰いました。J-CREWプロジェクトといって、海事従事者育成のPRものです。DVDは50分程のアニメが納められているが、よくできてるなぁ。ただで、もらっちゃいました。将来を担う、若者向けリクルート活動の一環かと思います。
デッキに戻ったら、ヨットが横を走り抜けて行きました。優雅だなぁ。
さらにつづく