こないだ、サントリービール工場見学で、分倍河原に行ったのである。ビール工場へは分倍河原駅前から、専用のシャトルバスが発着しているので利用させていただきました。駅に戻ってから近くの観光地っぽいところはないかと探したら、郷土の森博物館の看板を見つけました。
どれ、せっかく分倍河原までやってきたので行ってみるか。京王バスが出ているし、30分に1本くらいの割合でダイヤが組んでます。
バスに乗ったら10分ほどで、郷土の森博物館前に到着です。
入館料のかからない公園や物産館がありますが、博物館エリアに入るのには入館料が必要です。常設展示は200円で、プラネタリウム付きだと600円です。
「プラネタリウム付きで」
「600円です、次の上映は14:00ですが」
「それで、いいです」
プラネタリウムの投影内容は、毎回テーマが異なります。朝~昼の2回は子供向けアニメで、午後の部は大人向けプログラムになってます。14:00からの投影だったので、ちょうど良かったかなと思います。
本格的プラネタリウムの機械ですね。昔、渋谷駅ビルの最上階にあった、五島プラネタリウムの機械と同じ型かなと思います。上映時間は1時間で、前半は星を投影します。
後半はこの大きな機械が下に沈み込み、全天に画像が投影されます。いや、素晴らしい画像でした。日曜日なので家族連れが多く、一部の家族は大きな声でおしゃべりを続けていたのが少し気になりましたけど。
多摩川の魚たちが見られます。モツゴやギンブナ、モロコ、こんな普通の魚がいいな。昔、モツゴを釣ってきて飼っていたのを思いだしました。
宇宙食もあるので、お試しで買ってもいいでしょう。
外に出てみると、広い公園内に昔の建物がいくつも復元されてます。これは、昔の小学校です。自分が中野区の小学校低学年の時も木造校舎でしたが、もっとぼろかったです。夏は暑く、冬は隙間風が入り寒く、コークスを燃やすダルマストーブがありました。さらにどんなに寒くても、生徒は長ズボンを履いてはいけない、薄着をすることというルールもありました。子供は風の子であるというのが、当時の先生の信念のようでした。
冬の早朝は、当番の生徒がコークス置き場からコークスを取ってきて、みんなが登校する前に薪で火をつけるというのがルールでした。(生徒一人だけで行う)一度種火用の薪が落ちそうになっていて火事寸前になったことがありましたが、先生は犯人捜しはしないが注意するようにとだけ言い、生徒だけのコークス当番は続きました。(先生はやりたくなかったのだろう)そういう時代でした。コークス当番は、小学校高学年になりぼろい木造校舎が壊され、コンクリート造りの校舎になるまで続きました。
そういえば自分が小学校に入った頃は、こんな教室だったなぁ。
茶屋があります。名物は「ハケ上だんご」だそうです。(はけうえだんご)ハケとは崖線(がいせん)のことをいい、多摩川の北側には国分寺崖線と府中崖線があります。国分寺崖線のところでは、水が湧き出ているのでお鷹の道遊水園があり、遊歩道が整備されています。
府中を東西に走る府中崖線の北側をハケ上といい、南側をハケ下といいます。ハケ上は立川段丘となっているので水が確保しずらく稲作には向かないため、麦などの畑作が中心となります。南側はハケ下で湧水に恵まれているので稲作に適した土地になるという特徴があります。
このあたりはハケの上にあたるので、ハケ上だんごが名物なのでしょう。
「はけ上だんご、1個下さい」
「80円です。これから焼くので少しお待ちください」
「はい」
小ぶりの団子だが、焼きたてで醤油の香りがいい。
昔遊びもあります。お、ベーゴマ回すの上手いな。その日は、子供向けにベーゴマの指導があってました。自分が子供の頃の遊びとして、メンコやベーゴマがあったのでベーゴマは回せます。
半日は遊べます。
郷土の森博物館:東京都府中市南町6-32