こないだ(2016年8月13日)、はとバスツアーで群馬の碓氷峠鉄道文化むらに行ったのである。はとバスというと、首都圏のスカイツリーとか靖国神社とかを巡る、東京観光にには便利な観光バスのように思えますが、関東近郊へのツアーも開催されています。直営のバスは黄色いのですぐにはとバスだと分かるのですが、関東近郊のツアーは〇〇観光に委託するので、いつもの黄色いバスではありません。

 

 バスガイドさんもいるので、なにも考えず連れて行ってもらい観光ができます。

 碓氷峠鉄道文化むらに到着しました。

「はい、チケットです」(チケット代もツアーに含まれます)
「どうも」
「中では、ガイドが案内してくれます」

 かつて、信越本線は群馬の高崎駅から長野を経由して新潟駅に至るJRの路線でした。その路線の途中には、急傾斜の碓氷峠を超えるため、アプト式という特別な列車及び線路を使っていました。通常の列車では越えられない横川~軽井沢間は、列車にとっては難所だったのであります。

 

 その信越本線に劇的な変化が起こったのは、1997年に北陸新幹線の一部として、東京⇔長野間が部分開通したことにより、信越本線は一部廃止になり、高崎⇔横川、篠井⇔長野、直江津⇔新潟に分断されました。当時は長野新幹線と呼ばれ、この開業により信越本線の廃止が決定づけられますが、一部区間は生き残ることになります。

 

 日本全国に新幹線網は張り巡らされることになりますが、たいていの場合は既存の路線は廃止となるか、第三セクター方式の運営に切り替わりJRから切り離されることになります。


 交通の難所だった碓氷峠の横川⇔軽井沢間は、列車の運行が大変だったため1997年10月1日に廃線となりました。しかし鉄道跡地の鉄道文化村に行くと、当時の列車や歴史を知ることができます。特に、鉄ちゃんじゃなくても、十分に楽しめると思います。

 かつて信越本線を走っていた、特急あさまです。単体では碓氷峠を越えられないので、電気機関車EF63に押してもらっていました。残念ながら、この路線には縁がなく乗車したことはありません。

 これが、碓氷峠を超えるためだけに設計された、電気機関車のEF63です。

 パーク内には、EF15や

  シルバーのEF30もあります。

 う~ん、乗車もできて飽きないが、バスツアーなので出発時間が決まっています。そのため、駆け足で見学していきます。

 ミニSLの、あぷと君に乗ってみましょう。

「すいません、切符をお願いします」
「400円です」

 パーク内を走る観光SLに乗車しました。蒸気機関車のため、思いの外煙を吐きます。近所に民家があるのだが、大丈夫なのだろうか?と、いらん心配をしてしまいました。

 デゴイチの愛称で親しまれている、D51形SLD51 96号車です。D51の総生産数は1115両なので、かなり初期製造の車両です。

 ラッセルまであります。

 飽きないですねぇ

 これが、信越本線を走っていた181系の特急あさまです。

 えっと、展示館もまだ見てなかったな。
「お時間です」(集合がかかりました)
 わっ、バスに戻らなくては。もう一回、ゆっくり見に行きたいぞ。

 碓氷峠鉄道文化むら:群馬県安中市松井田町横川407-16 Pあり