-----------
ビットコインの誕生
-----------
{C1992738-FB90-4DC6-96B0-1A1C399E0297}

 
2008年にナカモトサトシと
名乗る人物がインターネット上に
ビットコインについての論文を公表。

ナカモトサトシは日本人なのか
外国人なのか、
あるいは本名なのか
偽名なのかは分かっていません。

実際プロトタイプのプログラムを、
2009年にネット上に
上げたのが全ての始まりでした。

 
それを見た世界中の
プログラマーやハッカーたちが、
興味を持ち反応しました。

そして彼らのしたことは、
次々にそれを書き換えいく、
といったことでした。

その結果現在流通している
ビットコインは、
当初のプログラムから
90%以上変わりました。

世界中のプログラム技術が
集約された結果、
現在ではほぼ別ものになっています。

その出来ばえは芸術ともいえるほどでした。

ビットコインが普及していったいきさつ
この当時はまだそれを
どのように応用できるか?
 
などということには
誰も気が付いていませんでした。

しかしこれを普及させたのが、
違法サイト『シルクロード』
というグループです。

これは闇の犯罪組織です。

この組織が決算の手段として
使用したのが、
実際に使われた最初の
大口取り引きです。



考えてみてください。

例えば麻薬取り引きや
武器の密輸などで
お金のやり取りをする場合など、
現金を持ち歩くわけではないので
踏み込まれる心配がありません。


しかもいつでもどこでも誰でも、
ほぼゼロに等しい手数料で
瞬時に送金ができるのですから。

それに政府も銀行も全く
関与しないエリアで行われるのです。

 
しかしこれが、
結果的に摘発されることになり、
アメリカの3大ネットワークに
ニュースとして報道されました。

そこでアメリカの多くの人々が、
瞬時に送金ができて
手数料がほぼゼロという、
その便利さに気付いてしまいます。

背景にはアメリカ国内の
不便な送金事情がありました。

国内の送金でさえ何日もかかる上に、
手数料だって日本とは
比較できないほど高いのですから。


------------------
一気に上昇するビットコインの価値
------------------
{9A512DDA-9802-44BD-BB24-ED817BEEF0CF}


その結果、多くの人々が
ビットコインを欲しがります。

そうすると価値も
一気に上昇するわけです。

2010年6月の時点で
8セントだった1ビットコインが、
「シルクロード摘発」のニュースが流れると
2011年8月には1ビットコインが
31ドルにまで上昇します。

そして世界中でビットコインの
認知度が高まり、
ビットコイン関連の
様々なビジネスが登場します。


2013年3月には
キプロスショックが起こります。

ユーロ圏のキプロス共和国が
財政破綻してしまうわけです。

当然のこと、
政府が発行している通貨は
紙切れとなってしまうわけですから、
このニュースを聞いた国民は
政府が介在しないビットコインを買い求めます。



そこでまた価値が上がり、
1ビットコインが200ドルになります。



さらにその8ヶ月後一気に上昇し、
1ビットコインあたり1,200ドルまでいきます。

 
何でこのようなことが起こったか?

中国の富裕層がビットコインの
存在を知ったのがその理由です。

そして爆買いをしたのです。

 
そもそも何かと規制が厳しい中国では、
元を米ドルやユーロに換えることが
難しいという事情があります。

つまり一度ビットコインを介在させて、
それから米ドルやユーロに
換えるということに気が付いたのですね。

続いて一気に下がり始めました。

これは中国政府が金融機関の
事業としてビットコインを
扱うことを禁止したためです。

下落したといえども元の
状態まではいかず、
ある程度のレベルで留まりました。



さらに2014年2月には
世界最大の取引所である
Mt.Goxが破綻したことで、
価値が一時的に暴落しました。




日本ではメディアに取り上げられ、
誰の口からも「ビットコインは終わった」
とささやかれるようになります。

しかしこれが仮想通貨時代の
幕開けだったのです。


------------------
定着するビットコインの価値
------------------

その後はどんどん定着することになり、
ビットコインの知名度も
高まっていくことになります。

日本では2014年6月には
国内初のビットコインATMが登場します。

 
2014年、パソコンの大手Dellが
アメリカ国内での
ビットコイン支払いを開始。



つづいてPaypalが
ビットコイン決済への
対応開始を発表しました。

 
2015年にはEUの最高裁判所が
ビットコインを通貨として認めます。

 
2016年夏には1ビットコインが
約60,000円で取り引きが
行われるようになりました。


そして今なお、
ビットコインの価値は
徐々に上昇を続けているのです。

日本でもビットコインが通貨に…
日本でもビットコインによる
公共料金の支払いも導入され、
大手3大銀行もついに
FinTechに着手し、
政府もビットコインを
貨幣に認定する法規制案を
閣議決定しました。



ついに2016年10月、
これまで消費税がかかっていた
ビットコイン獲得に、
2017年より無税になることを
日銀が発表しました。



つまりこれは商品から
通貨と認められたことを意味します。

 
この事態を見過ごせない日本の銀行も、
それぞれに独自の仮想通貨の
発行に踏み切っています。

銀行や政府を介在しないお金が
できるということは、
銀行そのものの存在が
危ぶまれるからです。

 
ビットコインの欠点を
補った新しい仮想通貨も
次々に登場しはじめ、
2017年は仮想通貨元年と
までいわれるようになったのです。



少し長くなってしまいましたが
ビットコインの歴史に触れることで、
仮想通貨が身近に感じられる様に
なったのではないでしょうか。


ずばり!

仮想通貨バブルはまだ続いています。