私は金運を見るのに2ハウス/8ハウスだけを見るということはしていません。

そのハウスに天体が入っていなくても金運がいい人はいるし、逆もまたしかりです。

 

ということを、Xのスペースで話したかったのですが、ちょっともう時間が取れない…

 

 

ので、こちらで少し。

大金持ちでこの両方のハウスに天体が入っているのは、マークザッカーバーグが有名です。

土星も2ハウスに入っていることを考えれば、確かに冥王星の力が強いとはいえ、典型的なお金を稼ぐ人、とは教科書的には言えないかもしれません。

 

テイラースウィフトも大概お金持ち(体力もすごいけどw)だと思いますが彼女は特にこれらのハウスに天体があるわけではないので、ではこのハウスに関してどう考えるか?という話になりますね。ついでに言うとレディーガガも入っていません。ジャスティンビーバーは2ハウスに海王星と天王星が入っています。

 

意外と、日本の芸能人などの誰でもが知る人であっても、必ずしも2ハウス/8ハウスに天体が入っているとは限らないのです。

逆に、2ハウス/8ハウスに天体が入っているのに聞けば聞くほどお金に悩まされて大変な思いをしている方もいらっしゃいます。実際にそういう方が鑑定においでになることもありますが、では彼らがこのハウスにある天体を生かせていないのか?というとそうでもないのです。

 

 

その理由は色々ありますが、まず2ハウス/8ハウスは必ずしもお金ではないということ。

これは散々講座でも言っています。お金という尺度ではかると楽だし分かりやすいのでそれを一番例に挙げますが、ただお金に代わるものは世の中にたくさんあって、結局はその人が困窮しなければ良いのです。

8ハウスについてはよく言っていますが、結局2ハウスの対向=自分ではない、相手の2ハウスと考えれば、別に自分に必ずしも入って来るとは限らないのですよね。

それを、「貢がれるハウスです!」のように言ってしまうと結構語弊があるというか、例えば遺伝子の良さなんかも8ハウスなので、それに関してはどう考えるのかな、と思ったりします。

遺伝子の良さというのは、実際に今までいた方だと

・肌がずっと若くて輝いている

・髪のツヤが良い

・顔のパーツの一つ一つが美しい

・体が丈夫

などでしょうか。見た目に関することももちろんですが、それ以前に体が頑丈かどうか、なんていうのは明らかに2ハウス的なことですよね。それを、親御さんからもらっているのです。

ではこれらのことが全て換金できるかというとそうではありません。でも、換金しようと思えばできるかも、という範囲ではあります。

体が丈夫であればあまり職業を選ばなくていいですし、何ならダブルワークも出来るかもしれません。

肌や髪のツヤなど、見た目に関することはそれだけで見た人を癒すという良さがありますし、実際見た目がいい人の方が障害年収は高いというデータもありますよね。

 

ただ、やはりこうしたことは8ハウス的縛りがあって、それを生かすという意識を持たなければならないし、もしそういう見た目などであれば維持していかなければならないし、遺伝的要素なのであればその遺伝子をくれた人に対して恩返しというか義務を払うという必要があります。8ハウスについて「自由ではない」と言っているのはそういうものも含みます。

その人が払うものを払っていなければお金にならないし、また必ずしもお金ではないので気づいていないというパターンもあります。

 

どちらにしても、使うのは簡単で「ない」ことには敏感になりやすいので、使ってるからないのに「気付いたらなくなってる」というのはちょっとナンセンスというか。海王星が入ってる人、木星が入ってる人などは気付いたらなくなってるタイプではあるのですが、実際使ってるんで…使えるだけの元手があったということなので…と考えると、財布のひもを締めることは必要だと言えます。結局、どれだけ残して運用に回せるかという話になってくるので、必ずしも2ハウス/8ハウスが良い状態ならばお金持ちになれるということではないし、逆も然りだということです。

 

 

テイラーの場合は、2ハウスカスプルーラーが水星でこれが5ハウスの天王星、海王星と重なります。

私は彼女の音楽をそこまで真面目に聴いたことがないので歌詞もうろ覚えではありますが、メロディーとしてはつい口ずさみたくなるような、要するに人々に「浸透させる」ことが出来ているのが海王星的効果と言えます。

天王星的と言えばやはり「もうお前とはヨリ戻さへんからな!」と言い捨てる歌詞(絶対関西弁ではないと思う笑い泣き)や、「ま、分かってますけどね、人は変えられませんし」というある意味では悟ったような歌詞がよく表していると思います。

結局こうした歌詞を書いて、人の頭に残る曲を書いて稼ぐということが非常に2ハウスのルーラー的なんですよね。

この海王星は8ハウスのルーラーなので、と考えるとある意味では2ハウスと8ハウスがドッキングしているわけですから、まぁそりゃ稼げるよねと。

 

レディーガガの場合は2ハウスカスプルーラーが月でまた5ハウスに飛んでいます。冥王星コンジャンクションのおまけつき。木星とはトラインになっています。8ハウスカスプは土星で8ハウスにいますが、ドサ回りをしていたりと割と苦労人なので(学生時代もあまりいい思いはしていないようなことを言っていたと記憶していますが…)、そういうところに土星っぽさが出ています。人の心をつかむのに、数を重ねたという感じでしょうか。でもデビュー曲はかなり話題になっていたことを考えると、やはり冥王星の心強い味方のおかげかなと…

 

 

面白いのは、二人とも2ハウスカスプルーラーが5ハウスに飛んでいてエンタメ業界にいるということ。

ジャスティンビーバーの場合は2ハウスに海王星と天王星がコンジャンクションでいますが、2ハウス自体のカスプルーラーが3ハウスに飛んでいて、元々YouTubeで発信していたというのが象徴的ですね。

 

 

冒頭で「土星ガー」と言ったザッカーバーグに関しては、2ハウスルーラーは8ハウスに飛び、8ハウスルーラーは2ハウスに飛ぶって言うなんかもう…そらそうですよね、という星なので言わずもがなというか。

ただ、こういう配置だったとしても結局は本人が環境や人のリソースをどれだけ生かすことができるかにかかっているので、もし彼が「サッカー選手になりたい!」とかって思ってそっち方面に行ったらどうなっていたかは分かりません。

 

 

講座でもよく「不可逆ってありますから」と言うのですが、彼がそうだからと言って全員がそうなれるわけではないのです。

彼の場合は結果としてお金持ちになっただけであって、それが本当の望みなのかどうかも分かりません。

資本主義ですからお金を持っている人が正しい、という風になりがちだし実際私もそう思ってはいますが、だからと言ってその人が幸せかどうかをそれだけで測れるほど、人生は単純ではありません。

お金を持ってる、いいなーだけで終わらせず(「いいなー」は言う笑い泣き全力で言う笑い泣き)、その陰にどれだけの努力をしたのか、そういう努力が出来る部分は星のどこなのかまで見れるようになると、建設的な鑑定が出来るのではないでしょうか。